第6話:勉強会(その2)
最近ネタが思いつかない(´・ω・`)
前回のあらすじ
テスト1週間前、勉強をしてこなかった竜介と直美のために急遽勉強会を拓人の家にやることになったのだが、そこに突然ハイテンションババァ(拓人の母)がイ○ルジョーの如く乱入してきた。
「拓人、その人は誰だ?」竜介が質問してきた。
「すまんな、この人は僕の母さんで・・・」
「拓人のお母ちゃんである”石川麻子”!好きなもこみちは速水です!」
「そいつしかいないだろ!」
「女学生時代には”狂ったゴキブリ”と言われていました!」
「なんで!?」
「皆の予想の斜め180度な事をいつもしてたからよ、拓人!」
「それは納得。母さんの行動はいつも予想できないからな。」納得したように頷く拓人。
「そして息子命です!!」と拓人の母は後ろを向く。そこにはシャツにでかく派手な字で”息子命!!”と書かれていた。
「もう一つ!自称”永遠の9歳”!」
「そこは”永遠の17歳”です!!」
「直美、突っ込むところそこじゃないよ。」美代がまた冷静に突っ込む。
「てか、40代後半でそれはキツいぞ!!」
「まぁ。拓人、女の子の年齢を言うのはタブーよ。」
「母さんの場合”女の子”じゃなくてもう”熟女”だよ。」ツッコミに疲れだした拓人はだんだんツッコミにキレがなくなってきた。
「拓人。俺は熟していた方がいいと思うぞ。」
「お前は何言ってんだ(の)!?」拓人・美代・直美が驚愕する。そして、まんざらでもないように頬を赤らめている拓人の母。
「え~、竜介の熟女趣味がわかったとこで、早速始めようと思います。」
「へ~、テスト勉強ね。」拓人の母が興味津々に竜介と直美の教科書を見ている。
「お母ちゃんね。昔はすごかったのよ~。」なんかいつもの自慢話を勝手に始めたよと拓人は思ったが、竜介と直美がその話に興味があるようで、勉強の方に意識がいっていなかった。
「お母ちゃんはね、テストがあればいつも100点だったのよ。」
「そんな馬鹿な~」拓人がおかしく言い返しても拓人の母はそれでも話を続けた。
「ホントよ!先生にはお前は盗作がうまいなって毎回褒められたのよ!」
「カンニングしてたんかい!?」その後、褒められたのではなく皮肉だと美代が言ったら、
「お母ちゃんの頭でテストの問題を答えられると思う?」
「だからって・・・」自分の母のことで引き気味になっている矢先、拓人の母はとんでもない事を口にした。
「そうだ!お母ちゃんがカンニングの話を聞かせてあげる。」
「本当ですか!!」直美が目を輝かせて反応して、竜介も興味津々で見ていた。
「美代、もうどっか行こ。」拓人が言う
「え!?でもふたりは・・・」
「あいつらも一度赤点をとって後悔させるのも大事だと思うぞ。」
「・・・・たしかに・・」結局勉強会はいつの間にか拓人の母の自伝会になってしまった。
一週間後のテスト、二人は拓人や美代よりもいい点数を出した。理由は拓人の母に教わったカンニング術だしい、拓人の母曰く、最近の教師は甘いだしい。