え? もしかして非常事態?
ーーー1組教室前廊下ーーー
田辺 ……。
不動 ……。
斎藤 ……。
田辺 あれは一体何だったんた?
不動 不審者?
斎藤 不審者というよりは狂乱者の方が近いわ。だって人を……。
田辺 ああ、人を殺してたな……。
不動 そうだな……。とにかくヤバかった。教室に戻ったらすぐに扉を施錠し、警察も呼ぼう。
斎藤 とにかく一刻も早く教室に戻らなくちゃね!!
ーーー二組教室ーーー
曽武川 ……とにかく今は先生がいないみたいだし、1組でも聞こえたか聞いてみる。
石川 彼氏にぃい?
曽武川 誰でもいいでしょ! 肝心なのはそれじゃないの!!
石川 まあ、いいけど……。
曽武川 (携帯電話を取り出し番号を押す。そしてそれを耳元に近づける)……もしもし?
??? 『ああ、美郷か? ちょうどいい。俺も今かけようと思ってた所だ。 今どこだ?』
曽武川 教室だけど……。じゃないの! こっちが質問したいの!
??? 『事情は後で話す! 悪いが今はゆっくり会話できる状況じゃないんだ!!』
曽武川 っ!
??? 『いいか、絶対に教室から出るな!! そして誰一人入れさせるな!! 同じクラスだろうが関係ない!!』
曽武川 それはそうとう不味い?
??? 『不味いもなんも非常事態だ!!』
曽武川 わかった……すぐに鍵をしめる……。
??? 『そして最後に一つ。口から血が出ている奴の10メートル以内には近づくな!! じゃあな!』
曽武川 (耳元の携帯から無機質な音が流れる。それをたたみ、セーラー服のポケットの中にいれた)
石川 なんだって?
曽武川 『教室に誰も入れさせるな!』 だってさ。
石川 ええ? 何で?
曽武川 わからない……。でも非常事態なんだって。もしかしたらあの悲鳴と関係があるかも……。
石川 ……どうやらただの冗談じゃないみたいわね。すぐに鍵を閉めましょ!! よくわからないけど、そうしたほうがよさそうね……。
ーーーあの時は既に遅かった。なぜあの時、すぐに『逃げろ!!』と言わなかったのだろうか……ーーー
生き延びるためのルール
その4
携帯電話を手放すな
いかなる災害下でも万能ぶりを発揮する




