第4章:かかし君、50円玉、そして・・・『民明書房』!?
前章で触れた、
『印南たかのり君』について。
ぼくは彼を、
「かかし君、かかし君」って呼んでた。
彼は、1年生にして・・・
すでに、4年生のぼくと変わらないくらいの長身だったから、
クリスマスにぼくが母に買ってもらった児童書の、
【マムフィーのふしぎな冒険】(= 1965年12月20日が初版発行。定価390円。偕成社の絶版本)に登場する、
「かかし君」に、背格好といい、
顔つきといい、しゃべり方といい、
よく似ていんさった(笑)。
言われた本人は、
「・・・?」ってリアクションだったけどね♪
無口な彼ではあったけど、
ぼくとは、けっこう仲良くしゃべってたよ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
6年生のときだったかなぁ・・・。
校庭で、
「50円玉」を拾ったことがあったんだよ。
(誰のかなぁ・・・。)
ネコババしたことがなかった、まっすぐな(?)少年だったぼくは、
そばを通りかかった、2つ下の『室井君』に、
「なぁ、室井くんよ。この50円玉さぁ・・・誰か落としたみたいなんだけど、誰のだんべな?」
って、なにげなく言ったんさ。
迷うことなく、即座に彼は返してきたね。
「・・・『わらわ(※)』の。」
ぼくね、
「一秒」でウソだってわかったけど、
なぜかすんなり、
室井君に、その貴重な50円硬貨をあげちゃいましたとさ♪
(※)に関する参考資料:
主に女性が使う一人称
「わらわ」は、主に女性が使う一人称で、特に高貴な女性が使用していた表現です。語源は「童」で、古代の日本語で子供や若い女性を指す言葉から発展しました。平安時代から江戸時代にかけて、貴族や武家社会の女性がこの一人称を用いていました。現代では、文学作品や歴史ドラマで見られますが、日常会話ではあまり使われません。
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ついでにね、
かなり長い「引用文献」になっちゃうけど、
ハナシのタネに、こんなんはいかが・・・?
かくいうぼくも、中学時代・・・
ものの見事に、だまされちった❤❤
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【民明書房】
民明書房とは、漫画「魁!!男塾」(= さきがけ・おとこじゅく)に登場する実在しない架空の出版社。
劇中では1926年(大正15年 or 昭和元年)に創業したといわれている。偶然にも集英社が創業した年でもある。偶然?
創業者は大河内民明丸。民明書房の由来は彼の名前だという事は言うまでもない。「江田島平八伝」や「暁!!男塾」(= あかつき・おとこじゅく)「極!!男塾」(= ごく・おとこじゅく)などでは、実際に彼自身が登場している。
数多くの中国の武術書などを出版しており、現在までそのスタンスは変わっておらず、劇中で登場する武術や拳法などに対して、この出版社の本を用いて解説される(他にも「太公望書林」「ミュンヒハウゼン出版」「曙蓬莱(= あけぼのほうらい)新聞社」からの引用もある他、場合によっては大河内民明丸自身が江田島平八や男塾の塾生に対し、その時に起こった出来事を後日インタビューした際の取材メモ(作中表記は「大河内民名丸取材メモ」)からの引用もある)。
作中で民明書房などで紹介された拳法や技などは、現実世界には存在しないが作中の世界においては実際に存在する、という設定になっている。ただし、大河内民明丸は作中において「誇大妄想の大ボラ吹き」と世間では認識されていて、男塾以外の人間にとっては現実の我々同様、インチキ出版社という認識で通っているようだ。
写実的な絵や学術的な解説、あたかも実在するかのような現実感あふれる語り口で綴られるエピソード・用語などから、当時の読者の子供の中にも、本気で民明書房という出版社の存在を信じていた人もいたようだ。
「ゴルフの起源は中国の呉竜府が考案した説が支配的である(ゴルフは「ごりゅうふ」が訛ったもの)」という解説が劇中に出たときは、それに対し抗議の電話をかけた人もいたぐらいで、作者にとっても民明書房の話を真に受けていた人がいた事は驚きだったようだ(そもそも中国人なら「呉竜府」と書いて「ウー・ロンフー」と読む)。
なお、ゴルフの由来は中国元時代の捶丸ではないかという説が本当にある。
その荒唐無稽な解説方法は大いに受け、様々なところでネタにされている。
・漢字で強引な当て字を作る
・口から出任せな語源を並べる
・最後に『民明書房刊~』と付ける
それだけで一つのネタになる程の作り方の容易さも流行の要因といえる。かつてのピクペディアも含めたインターネット百科事典では、出典を「民明書房」としている記事は「大真面目に書かれたネタ記事」というのが暗黙の了解となっている。
なお、劇中に登場した民明書房(他架空出版社)の文献を集めた『民明書房大全』という本が実際に発刊されている。ちなみに巻頭には宮下あきらによる前書きが掲載されている。
「民明書房大全の出版、あけましておめでとうございます。俺はここ二十年、本と言えば民明書房の本しか読んでいない。従ってこの本は、まさに俺にとってはバイブルのような存在だ。
『魁!!男塾』から『暁!!男塾』に至るまで、民明書房の本は 散々引用させてもらっているが、その殆どを忘れてしまった。この本を読むと、失われた記憶が甦るであろう。
『天下無双 江田島平八伝』の中に登場してもらってもいる。そのお礼を込めて、評伝漫画を描かせてもらった。
俺には珍しい真面目な実録物なので、ぜひ読んでもらいたい。
最後に、毒書の喜びを教えてくれた民明書房にあらためて感謝したい。ありがとう、そして今後もよろしく」




