第13章:どう思い返してみても・・・
美絵子ちゃんは、「天使」だったね。
・・・前章をお読みの皆さんは、
ぼくが本質的に腐りきった、
ロクでもねぇ児童だったことを理解したことであろう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
美絵子ちゃん自身も、
ぼくの「いろんな悪いうわさ」を、
友人から聞いて知っていたはずだ。
それなのに、
あんなにかわいくなついてくれたのが・・・
いま、こうして振り返ってみても、
どうも不思議でならない。
・・・やはり、「特別な女の子」だったんだよ、彼女は。
前章までで触れた、
新山あやこちゃんも、
そして、小川弘美ちゃんも、
ほんの短い期間しか「恋人関係」でいてはくれなかった。
美絵子ちゃんと遊んでいたときに、
「ねぇ、あたしたちもまぜて」と言ってきた、
伊藤律子ちゃんと渡辺陽子ちゃんのふたりは・・・
ぼくと仲良くなれる「素地」はあったのだろう。
・・・でもおそらくは、
長くはもたなかったと思う。
ぼくにすぐに飽きちゃって、ね。
しかし、同時に思うことがある。
1982年2月10日の『キン肉マン第8巻事件』と、
1982年3月上旬の『魔物事件』の両方とも起こらなくって、美絵子ちゃんが転校せずに、川崎小学校へ残っていてくれたとしても・・・
ぼくと美絵子ちゃんが、
「思春期の男女の仲」へスムーズに移行できたとは思えないし、
どうシミュレートしてみても、
「その後の二人の未来予想図」というのが見えてこないのである。
・・・やはり、アレが限界だったんだろうな。
美絵子ちゃんもうすうす気づいてくださっているように、
アレが、
プラトニックな『美しい恋物語』の限界地点だったんだよ、きっと・・・。
m(_ _)m




