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エピソード《5》ミヒちゃん充電中

「私が、持ってきたハンドバッグにマニュアルと付属品がセットになっています。マニュアルは、私に質問してもいいですよ。」

「オッケー、充電器とタオルね。バッテリーは二つと薄いマニュアル。ミヒちゃん、充電は、どうやるの?」

「私を仰向けに寝かせて、ワイアレス充電器を私の頭の後ろに敷いてください。充電している間は、一部の機能が停止することがあります。これは、過充電を避けるためです。充電が完了したら、目を開けて、瞳が青く点灯します。クリーニングは、帯電防止の専用ウエスでお願いします。」

「じゃあ、充電器を枕の上に置いたから、ここに寝てくれる。」

「では、少し休みますね。」


いやあ、注文通りの造形だわ。

インプレの動画撮っちゃおうかな。


「はいでは、さっそく、ウチのミヒちゃんを紹介しま~す。拍手~~。

眠れる美女ですね~。

どうですかこの完成度。あのアイドルに似ていますかね~。フルオーダーの造形なので、お顔から全身つま先まで、まるっと私個人の趣味なのです。ちょっとパイオツ大きめ~で注文しました~、皮膚は柔らかいですよ~。こ~んな感じで、『ポヨポヨ』、効果音入れておきますね。」


一旦止めて、下着チェックするヨシキ。

割と薄いブラ。

静電気防止仕様って書いてある。

ミヒちゃん寝ているのかな?

充電中は全身脱力しているのかもしれん。

足の感じとかきれいに仕上がってるわ。

ちょっとここいいかな。

どうなってるのかな~。

背中も見させてね~。


この時、うつぶせになったため、ペルファムの後頭部とワイアレス充電器とが離れた。


「イヤん。ヨシキ、何しているの。」

「ミヒちゃん、起きちゃったんだ。」

「お尻触っちゃいや。」

「いいから、いいから。」

「ヨシキは、エッチなのね。」

「いやいや、あのさ背中とかさ、きれいに拭くときはどうするの?」

「有線方式の充電もできるわ。最初から言ってくれたら、うつぶせになるのに。」

「そっか、ゴメンごめん。」

「いきなりはイヤなの。」

「そうね、そうだよね、わるいわるい。」


ヨシキは、少し汚れたバスタオルでペルファムをつつんだ。

この時、微弱な静電気が発生して、ペルファムの瞳が赤い点滅に変わったが、うつぶせになっているため、ヨシキは気が付かなかった。

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