表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

エピソード《3》「ロミさまが来た。」

「ピンポ~ン」

「どちらさまでしょうか。」

「アイザワ・ナオさんですか?」

「はい。」

「ペルファムR3000のお届けです。」

「今開けます。ちょっと待ってください。」

「こちらにスマホをお願いします。受け取りの確認です。」

「ここですか。」

「はい、どうぞ。」

「もろ股間じゃない。」


「上がってもいいかな。」

「いいよ、こっちこっち。」

「よろしくお願いいたします。私が、ペルファムR3000です。初期化するために、私に名前を付けてください。」

「注文通りのルックス、カッコいい~。名前は、ロミ君がいいな。ところでロミ君は一人で来たの?」

「はい、カッコいいというご感想ありがとうございます。

私は、配送先に指定された住所に、最寄駅から自ら歩いてきました。

素敵な名前をありがとう。」

「自分で来たんだね。」

「はい、工場から出荷されると、私は、自ら情報を集めて、届け先まで、移動するように設定されています。」


「名前は、ロミですね。真ん中のコンソールデバイスにタッチしてください。」

「でか。」

「手のひらの生体認証になります。」

「ヤバ。」

ピッ


「気持ちいいです。」

「ヤバ。」

「初期化しました。私をロミと呼んでください。ご主人様。」

「ヤバ。」

「ご主人様とお呼びしてよろしいですか。」

「ちょっと待って、『ナオ』がいい。」

「『ナオ』でよろしければ、中央のコンソールデバイスにタッチしてください。」

「ふ、ヤバ。」

ピッ


「あのさ、ナオ様の仕事は何。」

「え?仕事は、キャバ、キャバ嬢って知ってる?」

「ナオ様は、キャバ嬢ですね。それは、頼もしいです。」

「あのさ、やっぱナオ様じゃなくて、ナオでいいよ。」

「かしこまりました、ナオ。」


「私は、コンビニと連携していますので、買い物をすることができます。何か、食べたいですか。何か、飲みたいですか。納品されて30日間のお買い物は、ポイントが10倍になります。」

「すごいのね、とりあえず、いいかな。」

「コンビニは、いいということだね。ナオ。」

「そう。」

「登録されているクレジットカードでコンビニ決済できますので、いつでも言ってくれよな。ナオ。」

「ヤッバ。」

「ナオの音声を認識したから。中央のコンソールデバイスにタッチしてくれよな。」

「ヤバ。」

ピッ


「ねえ、ロミ様、少し休んだら。」

「ナオ、電源について、マニュアルの35ページに記載されていますので、読んでくれよな。」

「ヤバ。」

「ナオが、やって欲しければ、何でも従うからさ。」

「ヤバいんだけど。とりあえず休もうよ、ベッドでゆっくりすればいいじゃん。」

「ナオ、そうするよ。」

「パンツ脱ぐの?」

「ナオは、エッチだな。」

「ヤバいんだけど~~~。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ