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影の執事  作者:
6/8

第六章 執事の決意


 ヴェルナ様は昏睡状態になる。

 医者たちは「回復の見込みは薄い」と言った。

 王家は彼女の婚約を破棄し、家は没落の道を歩み始める。

 失意の中、私は彼女の部屋の机の引き出しを開けた。

 中には日記が一冊だけ。

 小さな花の刺繍が施されている表紙を開くと、最初のページにこう書かれている。


 私は悪役になりたくてなったわけじゃない。

 ただ誰かに愛されたくて、認められたくて必死になっただけ。

 でも世界は私に“悪役”の役を押しつけた。

 ならば最後までその役を演じよう。

 そうすれば、少なくとも誰かの記憶には残るだろうから。


 私はその日、決意した。

 物語を書き換える。

 真実を誰かに伝える。

 たとえ私が“邪魔者”と呼ばれても。


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