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ファンタジー小説における“剣士vs魔法使い”問題――なぜ剣士は勝てるのか?

作者: すっとぼけん太

わたしは趣味で、ファンタジー小説を書いていて、いつも心のどこかで引っかかる問題がある。

「剣士は、本当に魔法使いに勝てるのだろうか?」


王道のクライマックスでは、剣を携えた主人公が最強の魔法使いに立ち向かう。

だけど、どうしてもこう思ってしまう。


「弓兵なら、詠唱中に矢で射抜けるかもしれない。でも、剣士は無理だろう?」


魔法使いの射程は圧倒的だ。

炎、雷、氷、目にも留まらぬ速さで放たれる強力な術。

剣士は、その間合いに入る前に燃え尽き、吹き飛ばされるのが当然じゃないのか。


最初は、物語的に「勝たせる方法」をあれこれ考えた。

「魔法を打ち消す剣」「主人公だけが持つ伝説の加護」「地形の有利」――

でも、書いていてふと手が止まる。


それで本当に読者は納得するのか?

それで本当に、自分は面白いと思うのか?


考えてみれば、戦場での常識はリーチがものを言う。

槍は剣に勝ち、弓はさらにその上から制圧する。

それは古代から続く絶対的な戦術の理。


では、なぜ剣士なのか。

どうして、自分はそれでも剣士を書こうとしているのか。


答えは、今も出ていない。


ただ――

剣士が、魔法で焼け焦げ、腕を失い、歯が砕けても、それでも前に進む。

その姿を描いているとき、わたしの心の中で、何かが少しだけ動く。


だから今は、それでいいのかもしれない。

答えはいつか見つかるだろうし、見つからなくても、きっと困らない。


単に、物語を読んだ誰かが少しでも満足してくれたなら。

今は、それで十分な気もしています。



――◇――◇――◇――◇――


そして、わたしのファンタジー作品も読んでもらえると嬉しいです!

『アデン大戦記 ―反逆の血盟ネオフリーダム―』

https://ncode.syosetu.com/n1448ko/



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― 新着の感想 ―
設定に依るでしょうけど魔法使いが空を飛んで居なくて良かったねとしか、大抵魔法使いは頭が良い設定だから、戦闘慣れしていないとかわざわざ正面から戦ってくれる理由を書かないとどう頑張っても変になりそうですね…
とても興味深く読ませていただきました。 愚考してみましたが、結局、間合いの問題でしょうね。 千メートル離れたところではまず剣士に勝ち目はありません。いいところ五十メートルから百メートルくらいなら、…
>ただ―― 剣士が、魔法で焼け焦げ、腕を失い、歯が砕けても、それでも前に進む。 うん、剣士(戦士)ってHP高い傾向があるからね中には核撃の魔法を易々と耐えて「即死魔法でなくて良かった」とつぶやきなが…
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