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戦華舞のスキルマスター(スキマスっ!)  作者: あるか 梓妃
Chapitre1. スキルマスター、学園へ
7/17

7


 「............」


無言で目を瞑り過ごす。

気配もきっぱり消して、私の存在を認識出来ないようにする。


ガヤガヤとした声が次第に聞こえてくる。


「おっはよー!」


その大声が聞こえた時、生徒と思わしきガヤガヤが消え、一斉におはようございますと言う。


そこで目を開けた。


元気な挨拶をした栗毛の女性は先生のようで教卓に立っている。


「報告があります。今日、編入生がこのクラスにやってきます! パチパチパチパチっ!」

「「「「「おお!」」」」」

「でもね、肝心の編入生さんがきてないの」

「「「「「おお......」」」」」


反応が面白いクラスなのね。


って私、編入生だけど来ている......

気配を消してることを忘れていた。


たまに抜けてると言われるのはこういうところか。


気配を強めに出す。


「すみません。もう来てます」


そう声をあげ立ち上がる。


「え? 学園長室行ったかしら?」

「そういう部屋があるのですね。言ってません」


言っておく。

私は本当に学園というものの知識がない。

教室に入るのも学園自体も見たことがこれが初めてだ。


そんな呆れられたような顔でみられても何にも言えない。


「と、とりあえず、彼女がアルティアさんです。パチパチパチパチ!......」

「よろしくお願いします」

「さあ、学園長室へ、行きましょう」


隣に来ていた先生に背中を押されて教室から出る。


「最初に学園長室に寄って行きなさいって誰かに言われなかったの?」

「言われてません」

「あー、ま、仕方ないでしょう。私はあなたの担任の瑠花よ。よろしくね! あなたについては担任だから教えてもらったのだけど、まさか蒼月様だとは思いませんでしたよ。こんなに若いとはね」


「教えられてましたか。瑠花先生とお呼びしますね」

「あら、クラスの男子からは瑠花ちゃんって言われてるわよ」

「つまり?」

「蒼月様にも呼び捨てでもいいから先生なしで呼んでほしいかな」

「......瑠花」

「なんだか嬉しいわね。自分より強い方の担任になれるなんて!」


そういうもの......?



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