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「レイスから呼んでいると言ったので来たのですが、、、、」
「ああ、明日から学園に通ってもらおうと思って制服と教科書と鞄と靴とブローチを用意した」
「ブローチ?」
「学園の生徒である証だ。数年前は黒だったが今は銀色。お前の髪と同じ色だな」
学園の紋章に小綺麗な蔓が巻き付いている。
裏に名前が書く欄があり、気になっていたことがあるのを思い出した。
「私の名前はどうなります? アルティアを名乗ってもいいのでしょうか」
「アルティアはいいだろうが問題は姓だ。この学園は貴族も多いし法が変わってからは平民でも姓持ちが9割となっている。むしろ姓がないと孤児とされて虐めの原因となっていた」
「姓はなくてもいいですね。虐めというのはよくありませんが私は大丈夫です。私に近寄る者がいるとは思いませんが、近寄った者の有害、無害、本性、色々見れて楽しいものです」
「そ、そうか......」
という会話をした翌日、、、、
学園の門の、前に立っております。
私が蒼月の英であることは勿論知られていないはずなのに視線を感じる。
編入生が目新しいというかんじか。
制服は黒のケープにスカート。
色は落ち着きデザインが洒落ている。どこかのギルドの制服のよう。
到着したのはいいもののこれからどうすればいいのかなんてわからない。
真っ白な建物の学園だが真っ白を保つのは大変そうだ。
浄化系統の魔法が使える者がいたら簡単なのかも知れない。
浄化は便利な魔法だが、地味だから、攻撃魔法じゃないからという理由であまり習得しようとする人は少ない。
難易度は高めだが、一応浄化も攻撃魔法にはなるのだけど。
事前に私のクラスが一年のアクア組であることは聞いてたけど、校舎の何処だろうか。
立ち止まる。
【みちしるべ】
スキル発動で解決!
青い球体が案内してくれるので迷う事のないものである。
なんて簡単なことで終わるのが習得スキルのチート。
このスキルを獲たのはたしか一番最初。
人に道案内してもらっただけで出るようになった。
「ここか」
ついた場所は校舎の最上階の一番端。
広めの教室と沢山の机と椅子。
生徒はまだ1人もいない。
ここであっているのか不安になるがみちしらべが間違ったことがないので堂々として席に座る。