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「生津、、、、マスター、来ました」
「はよ入れ」
ギルドマスターの乱雑っぷりは今も発揮。
「前置きは嫌いだという前置きから始めるぞ」
「あいあい」
生津を前にすると此方も適当になるのだけど。
「とりあえず、お前に休暇を言い渡す」
「何故、ですか?」
いや、自分が倒れたから。そういうのはわかっている。
「倒れたこと。過労が原因だと聞いたからな。それにお前に無尽蔵な体力があるのは知っているが、班員全員相手に戦闘はするな。まあ、ただに休暇だー!!って言ってもお前は聞かないのは知っているが......」
「そうですね」
「だから、ギルドの活動の休暇を言い渡すことにするが、、、、学園に入らないか?」
「ん? もう一度言ってください」
「学園に入れ」
「あ、命令形になりましたね」
「あ、バレた」
バレたって、、、、
「まあ、力ずくで入ってもらうって手もあるが、お前に勝てないんだよなあ〜」
「あら、わかってるじゃないてすか」
「なんかその顔怖いからやめて」
普通に微笑んだだけなのだが。
「ともかく、、、、これは生津としてのお願いだ。学園に入って欲しい。可能性を増やして欲しい。青春を謳歌して欲しい。そして....友達を作って欲しい」
「そう。では入るだけ入って、何あれば退学出来るのであれば、ギルドの任務や依頼を受けさせてもらえるのねあれば、、、、行きます」
「入って欲しい。無理のない範囲でなら任務も依頼も許す」
「ありがとうございます。要件は以上でしょうか?」
「あ、ああ......」
「それでは失礼します」
そうしてマスター室をあとにする。
自分の部屋に戻りベットに横になった。
学園、か。
考えたことも無かった。
この時期だから編入生として入ることとなるはずだ。
同年代が集まる場所、勉強する場所。
それしか学園へのイメージがない。
1人だと、心細い。
戦場ではいつも1人なのに、なぜここで心細くなるのか。
スキル【安眠】
このまま考え続けるのも自分ではない気がして、思わずスキルを発動させた。
読んでくださりありがとうございます。