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機械の夢  作者: Toa
13/14

心電図

オルフェンズ救急病院につきフィリップを見つけると急いでミアのところに向かった。

救急治療室へ着くと、ミアは複数の管に繋がれて、傷だらけの状態で眠っていた。

心拍数を見れば、虫の息だということはすぐにわかった。

「私のせいだ…」そう小さな声でつぶやくとミアの指が少し動いた。

私はすぐにミアの手を握った。

「お願いだミア、目を覚ましてくれ。私を1人にしないでくれ。」

悲痛な声を上げる私の背中を優しくフィリップは撫でてくれた。


ピーっという聞きたくない音が部屋に流れた。

ミアは、ミアは…

「ご愁傷さまです。」

医者が私にそう無機質な声で伝えた。

私は幼子のように泣きじゃくった。その姿を見たフィリップは私の肩を抱き、一緒に泣いた。

ミアはもう戻ってこないのだ。

私が犯した失敗のせいで。

ミアを失った私は抜け殻のようになってしまった。

美しい翡翠の瞳を隠し静かに眠るミアの額に、唇にキスをした。

そして私は医者に

「ミアを連れ帰らせてくれ。私の方で供養する。」と頼んだ。

医者は静かに涙を流し続け、抜け殻のようになった私を哀れに思ったのか

「分かりました。」とだけ返事をして治療室を去っていった。


私とミアとフィリップだけになった時、フィリップは

「お前、ミアちゃんをどうするんだ?お前のおふくろさんのところに埋めるか?」

そう聞いてきた。

私は、私の耳はもうそんな話は聞いていなかった。

「…フィリップ、今までありがとう。私は今からミアとともに最後の実験をするよ。じゃあな。」

そう私はフィリップに告げ、呼び止めるフィリップの声を無視して、繋いであった管をすべて外しミアを抱えて治療室を出た。

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