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僕の妻は吸血鬼  作者: カワヤマ
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北海道新婚旅行②

僕らは明日から北海道に新婚旅行に行く。

初の旅行で浮かれる妻ラーラ、それを見て満足そうに微笑む僕。

しかし、この時の僕らは知る由もなかった。この旅行が僕らにとって初めの大きな試練だということに…。






「上村さんに感謝しないとな」

「上村か!いつぞやのやつだな!いや、良い奴だな」

「ははは、そうだね」

僕とラーラは明日の旅行の支度をし2人で浮かれていた。

今日の夜夜行バスに乗り日が出る前に空港に行って朝まで待機しようと2人で話をしていた。

「いや、北海道、そんなところに行くのは初めてだ!」

「そうなのか?400年も生きてて北海道…行ったことあるけど忘れてたりして」

「それはありえるな!」

僕らはそのあとしばらくはしゃぎ倒して気づくと夜になっていた。

僕らは急いで荷物を持ち家を出た。

「なぁなぁ、空港ってここからどれくらいの距離だ?」

「…そうだなー、…バスでここから1時間半ぐらい?じゃないかな」

2人で少し走り僕が息を切らしたので歩く。そして息が戻ったら少し早歩き。そしてまた息が切れる。

しばらくしてバス乗り場へ着くとバスは既に待っていた。僕らはバスに乗りこみ1番前から2個後ろの右側へ座る。

万が一があるのでラーラは通路側へ座る。

僕は汗をかいてしまったので持参したハンカチで首、おでこ、頬を拭く。

ラーラはと言うと…全くどころかさっきまで走っていた人には見えなかった。とゆうか、人ではないのだった。

僕らは2人で北海道について話、しばらくしてバスは出発し互いに沈黙が続いた。......






どれくらい経っただろうか。眠りから目が覚め窓の外を覗くとバスはまだ走っていた。

時間が気になり腕時計を確認すると23時32分となっていた。

確か空港に着くのが4時30分だったからあと5時間ぐらいか。

僕は目が覚めてしまったので大きく伸びをして横にいるラーラを見る。ラーラは何やら自分の手の甲をずっと眺めてる。

...なんか付いてるのかな?

「ラーラ、なんかついてるの?」

「ん、ハルキ起きたか?いやな、手の甲を眺めてるとなんか落ち着くんだ」

「あれ、世界の歪みってどこにあるの?」

「そうか、次元を超越したんだなハルキは」

「?何を言って」

「おきろ、ハルキ」


「あれ?今何時?」

「今か!今は...22時半だな」

腕時計を見ると時間は22時半過ぎを指していた。

さっきまでの不思議な短い会話、あれは夢だったのか。

そういえばここ最近ラーラの夢ばかり見る。

ラーラを見ると何やら手の甲を眺めていた。

「ねぇ、なんかついてるの?」

「ん、起きたのかハルキ。いやな、なんだか自分の手の甲を眺めてると落ち着くんだよ」

「そうなのか」

うんとラーラが頷く。

あれ、この会話さっきしたような。

僕はふと外を眺めるとそこはもう空港だった。

「到着しました、ご乗車誠にありがとうございました。またのご利用を」

と運転手がいい、乗っていた人が次々と降りていく。

「よし、ハルキ、降りるぞ」

「うん」

確か飛行機の出発時間は朝の8時だから...空港の待合室で朝まで待つか。


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