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僕の妻は吸血鬼  作者: カワヤマ
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プロローグ(ハルキ)

僕は思う。人は好きでいる時が1番楽しいんだなと。

だって付き合っている時はあんなに素直で優しくて可愛のに、結婚すると女の本性というやつがみえる。

いや、たしかにわかりきってはいた。結婚するとひとは変わ

るとはわかっていた。でもいい方に変わってくれると思っていたんだ。

でも違った。彼女は付き合っている時には見せないもう1の顔があった。

それを知っていれば好きならなかったかもしれない。けど僕は彼女を愛している。そんな自分が憎い……。




「ハルキー、朝だぞー!起きろー、起きろー!」

「ん?ああ、おはよう。今日も朝から元気だな」

いつもの朝が来た。

朝になると僕の妻、ラーラが起こしに来る。

ラーラとは先月に結婚した。

ラーラとの出会いは、まぁそれはまた今度話そう。

「朝ごはんができてるよ。今日の朝ごはんはパンと目玉焼きー」

「ありがとう。でも今日は休日だからもう少し寝たいな」

「何言ってんのさ、ほら、早起きは健康の元!」

「ははは、そうだね」

僕はよいしょっと体を起こしベッドから降りる。

僕達は結婚する時に小さなマンションの一部屋を借りそこで2人で暮らしている。

「あー、いい匂いがするな」

「へへへ、残さず食べてね」

ラーラは地毛の金髪の髪の毛を揺らしながら得意げに胸を張る。

もう結婚して1ヶ月経つが、多分どこから見ても円満な幸せ夫婦だと思う。

実際のところ幸せだしこれ以上のことは望んではいない。

…けど。

「なあなあハルキ、私は自分で作ったご飯も美味しいのだがそのご飯から作られるハルキの()が1番美味しんだ」

そう、ラーラは血を欲する生き物。

つまり人間ではないのだ。彼女は……吸血鬼である。

「な、なあ、血を飲まなくても一応吸血鬼は死なないんでしょ?じゃあ少し我慢しようよ。血を吸われる身としては、やっぱり慣れないというか怖いというか」

「なに言ってるんだ。自らの奥さんを怖がってどうする。そんなことを言ったら蚊に血を吸われる時いつもハルキは怖がっているのか?」

「いや、蚊と吸血鬼じゃ話は別じゃ…」

そう、ラーラは吸血鬼だ。血や闇を好み、ニンニクや十字架を嫌う。

けど、ラーラ曰く、吸血鬼は闇を好む習性はあるが本やアニメのように太陽に当たって死ぬ訳では無いらしい。

現に、2人で日の浴びた部屋で朝ごはんを食べているし、現にラーラも太陽は嫌いではないらしい。

しかし、やはり夜になると活発になるのかラーラは普段はあまり寝ない。たまに昼寝をするぐらいだ。

吸血鬼は寝なくても大丈夫らしい。

「お願いだよ、一口でいいんだ」

僕はラーラにお願いされ首元の牙の傷跡をさする。

もう何度か血を吸われたことがあるがその度に僕は気を失なう。ラーラは僕の血が美味しいあまりいつも過度な量を飲んでしまうのだ。

僕は知っている。ラーラの一口は、一口ではない。

「じゃ、じゃあ、夜にね。夜だったらいいよ」

「ほんとか!?待ちきれないなー」

僕は夜だったら気を失ってもそのまま眠りにつけると思い、基本的には夜に血をあげている。

気を失うと言っても、少しめまいがする程度で死に至るほどではないので別にあげても大丈夫なのだが、やはり怖い。

僕は昔から注射が嫌いなんだ。血を吸われる時はそんな感覚に襲われる。

「そうだ、今日は買い出しに行かないと。ラーラも来か?」

「うーん、あまり日中は出歩きたくないから今日は家で家事でもやっておこう」

「そうか、じゃあなんか必要なものとか欲しいものとかある?」

「うーん、そうだな。トマトジュースが欲しい」

「わかった」

トマトジュースはどことなく血に色が似ているからラーラがよく好んで飲んでいるのだ。

僕は結婚する少し前までラーラが吸血鬼であるとは知らなかった。だから付き合っている時もよくトマトジュースを飲でいたのだが、僕はただトマトが好きなだけだと思っていたけど、本当の理由を知ると少し恐怖を覚える。

この世の中には知らない方がいいことが沢山あるのだろうか。

僕はラーラが怖いがでも嫌いじゃない。むしろ愛している。

でも、ラーラが吸血鬼であることだけは少しだけ好きになれない自分がいる。

そんな自分が本当にラーラを愛していいのか分からなくなる時がある。

そんな自分が少し嫌いだ。

結婚する時はあんなに好きになれる自信があっても結婚すると人は変わる。それは性格だけじゃない。心も変わるのだと僕はおもう。

だから僕は少しづつでいい、ラーラをもっと理解し愛し続けてみせる。そんなことを思いながら僕は買い出しに出かた。

面白ければ続きを書くと思います。

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ダメなとこ、いい所全然気にせず指摘お願いします。

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