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34 ジークの視点2 <迷宮都市>~

ジークの視点での、回想シーンです。

 


 ミーチェが、テントの中を見せてくれると言う。この前買った、大きなベッドを置きたいって。腕を引っ張られてテントに入ると、まさか、テントの中を空間魔法で広くしてるなんて……。ミーチェには、いつも驚かされるよ。


「僕は、入れないの……?」


 テントには自分しか入れない様にしているって、何かあったらどうするの……。困るよ、僕が。


「僕もここに入りたいなぁ。ダメかな?」


 ミーチェは優しいね、僕も入れるようにしてもらったよ。フフ。


 休みの日、ミーチェと出かける。のんびり、デートみたいだね。あぁ、良い事を思いついた。こんな日に着る、ミーチェの服を買おう!


 うん。すごく、可愛いんだけど、誰にも見せたくないから、フードを深く被せとくね。


 ボス戦の後、ミーチェが、僕のステータスを見たいって言う。気になる?嬉しいね。ついでに、隠匿したミーチェのステータスも見せてもらおう。うん、これはかなり問題があるよ……。


 あぁ、ミーチェ。やっと15歳になったんだね。これで、やっと成人だ。ミーチェ……、覚悟してね。フフ。


 ミーチェのテントが、高級宿みたいになってる……。広いベッドが寝心地が良さそうだね。う~ん、ここで一緒に寝たいな。強引に了解を貰ったけど……、ミーチェ知ってる?我慢するの必至なんだよ?可愛い寝顔に、八つ当たりしたくなる……、起こさない様に抱きしめておこう。


 ボス戦で、宝箱開ける時、飛び跳ねて喜んでるよ。可愛いね、本当に僕より年上なの?何でもしてあげたくなるよ。


 ボス戦の記念に、ミーチェの服を買った。可愛い、凄く似合ってるよ。牧場で君の横顔見たら、ダメだ……。


「ねぇ、ミーチェ。キスしてもいい?」


 可愛い唇に触れた瞬間、言葉が出てしまった。


「ミーチェ、好きだよ」


 真っ赤になるミーチェが、可愛い……。フフ、もっと僕を見て。おやすみのキスをしたら、年上をからかうなと言われたけど、ごめん見えないよ。


 また、ギルド長に呼ばれた。あの人は、前からしつこい。目立ちたくないんだ、だからランク上げたくないのに……。


 ミーチェが、ギルド長が鬱陶しいなら、街を出ようと言ってくれた。嬉しいよ。一緒に、付いて来てくれるかと聞いたら、『うん。もちろん、ついて行くよ?独り立ち出来るまで、面倒見てくれるんでしょ?ふふ』だって。


 独り立ち出来るまでじゃなく、僕はずっと傍にいたいんだけど……。ミーチェの手を引いて抱きしめる。優しくキスをしたけど、止まらない。今日は、逃がしてあげない……。ミーチェが、好きだよ……。


 朝起きて、何となくステータスを開いたら、なんだこれ?(+1)とか表示されてるし、こんなの聞いたこともない。ミーチェが、原因?彼女が起きたら、ステータスを見せてもらおう。しかし、ミーチェ、可愛い寝顔だね……。


 ミーチェが僕のステータスに触れると、鑑定の表示が出た。何故、表示が出るんだ?これも聞いたことないよ。鑑定曰く、ミーチェの祝福らしいけど……、ミーチェ、僕を祝福してくれるの?片思いじゃないって事だよね。嬉しいね。


 ギルド長に呼ばれた。ちょっと、ミーチェを一人にしていたら、絡まれてるし……、油断も隙も無い。ん?誰かと思えばサイモンじゃないか……。可愛いミーチェがいるのに、なんでお前と、ダンジョン行かないといけないんだ。


 ミーチェが、僕の事を好きだって言ってくれた!すごく嬉しい。ずっと一緒に旅をしよう!今夜も一緒だよ……。


 王都を出発した翌日、僕の誕生日。朝から、ミーチェにプレゼントを貰った。財布なんだけど、アイテムボックス(小)に作り変えたって……。馬車1/2台分も稼げないよ?


 僕の為の誕生日料理、朝からお祝いしてくれるの?食べた事がない料理が、出て来るんだけど凄く美味しい。どれも美味しかったけど、フレンチトーストとケーキには心奪われた……。僕は甘い物が好きだったんだね、知らなかった。


 ミーチェ、今度は、ナイフに付加魔法付ける練習してる。ゴーレムにダメージ与えたいの?楽しそうだからいいけど、無茶はしないでね。


 あぁ、面倒な魔物が出て来た、アイアンゴーレムだ。そこで、戦闘になると範囲攻撃が……、まずい馬が暴れる、『えっ、ジーク!馬車が落ちるよ!』


「ミーチェ!おいで!」


 ミーチェ危ない、上手く庇えるだろうか。ミーチェが、咄嗟に強化魔法をかけてくれる。ありがたい。うっ、ぐっ……。


 ……。


 気を失っていた……?頭が痛いな……目が覚めると、心配そうに覗き込んでいる女の子がいた。


「……君は誰?」






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