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治療プログラム【3】。

誤字、脱字、おかしな文章は見つけ次第修正します。

 

 治療プログラム、Ver.シャリー。


「もういやだぁぁぁああああ!」



 ◇治療法その壱『内部疾患用治療魔術☆』



「そもそも、魔法薬学と言う物はウイルス性の病だったり、内臓疾患だったり、そんな内部的疾患を魔力で治そうと考えたのが始まりで……」

「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ」

「高位魔術である治療魔術に属する《ヒール》は外部的損傷を回復させます。詳しく説明すると、魔力によって患部周辺の細胞分裂を一時的に促進させ、患部を修復するのが《ヒール》。

 それとは別に、体内の抗体の働きを促進させウイルスを間接的に殺したりする治療魔術、血流に入って回る即効性の毒に対する解毒効果を持った抗体を生成させたりする治療魔術など、現代の治療魔術は多岐にわたり応用、進化、多様化しています。つまり何が言いたいのかと言うと、現代の治療魔法に治せない病気はなぁーい!」

「わ、わかったから……、はやく治して……」

「はーい」


 シャリーは秀兎の頭に手を乗せる。


「我が手に聖霊の命を宿し、その命を喰らわせる」


 手に、緑っぽい、淡い光が灯る。

 

「あー、なんか楽になって…………ん?」

「あ……」


 髪が、秀兎の真っ黒な髪が伸び始める。


「うぉー!?んだこりゃー!?」

「あー、ごめんなさい。えっとね、これ、今即席で作った魔術でね?そのー、副作用とか、あんまり考えて無くてね?……えっと、……うん、ごめん、失敗した」

「ふざけんなぁあああああって髪がどんどん伸びてきめぇえええええ!」



 ◇治療法その弐、『呪術でウイルス退治☆』



「ふんふん、なるほど?ここをこうしてこうやって……。おっと描き間違えた。えぇっと、んー、ほい出来た」

「……えー、なんかめっちゃアバウトじゃねぇか」

「大丈夫。ほい発動」


 きゅぁー。っと魔法陣が光り始めて、


「お?お?なんか身体が軽くなってきた」

「即効性の呪術ですからね。はやくもウイルスを呪い始めましたか」


 なんだかどんどん身体が軽くなっていき……とそこで、


「あ、あ?ああああああ?な、なに、こ、こここここれ?や、やばっ、やばい、け、けけけけ痙攣が、と、とととと、とまんねぇ!?」

「ありゃ?なんだこれ?………………………………………………あ、まずぃ」

「ふ、ふふふふふざけけけけけんんんんなぁあああああああー!!」



 ◇治療法その参、『基本に習って魔法薬学☆』



「えっと、マンドルゴーラの茎にエリクスの葉に……て何これ?ドラゴンテスティカル?ってこれ竜のき…………まぁいいや。ほいっと」


 グツグツグツグツ。ぼこぼこぼこ、ぶしゃぁー。


「うわくせぇー。えぇっとあとは…………処女の生き血?えぇーこれ痛いのやだなぁー。でもま仕方ないか」


 ぷっ、ぽたぽた。ぶしゅあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ー!!


「はーい完成」

「…………」

「飲んで飲んで。はい、あーん」


 ぱく。ごくん。


「…………」

「どう?どうお味の方は?」

「……ぐぇええええええごぉえええええええ」



 ◆治療終了。


「………………………………………………………………………………………………」


 治療プログラム、ラスト。

うわーい間に合わなかったー(泣)!

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