四.父よ、ロリコンは犯罪です。あと嫁、何考えてる。
結婚式は問題なく終了。
まぁ黒衣のシスター(母)が胡散クセェ事言って俺とヒナがチュー(しかし俺は光の縄で拘束されていた為強引に)するだけなので特に問題などない。少々ひやかされる程度だ。
しかし、宴会は問題が大量発生。
まず最初に酔った連中が力自慢を始めたり。
そのうち小規模の乱闘が発生したり。
挙句の果てには魔法のドンパチが始まったり。
それを抑える為に我が母が出陣。
途中頭のネジがぶっ飛んだらしく洒落にならない魔法をぶっ放して神殿が半崩壊。
幸い死者は出なかったものの、その魔法で沈静化するどころか全員のネジが吹っ飛んだ。
尋常じゃない酒が消費され、何処から仕入れてきたのかワイバーンの丸焼きが振舞われたり、紅葉が作った特製花火(推計千発)が夜空を飾ったりととにかく派手な宴会だった。
母も酒がまわり、先代魔王、父との惚気話を執拗に話してきた。
曰く、実は貢物として嫁に来たとか。
母は当時の写真を見せてくれたが、当然当時の母は小学生くらいの身体だった。(ていうかあんまり成長していなかった)
嫁に来た時魔王城の連中は疑いまくり、当然母激昂。そしてなんかグログロな事があってみんな母を尊敬するようになった。
しかし、びっくりした事に、母と父は幼馴染だったそうだ。
昔、父が自分の素質(魔王としての)に気付いてない頃は他の連中と一緒に遊んでいたという。
しかし、久し振りに再会した幼馴染を見て何故か母激昂。
理由は特に憶えていないらしい。しかし、我に返っていたときには父は全身打撲で失神していたそうだ。
んで、まぁ色々あって結局結婚して、俺が生まれたと言う。
ちなみに、シャリーは俺と比較的に年が近い。
魔術も使いこなせるので、護衛も兼ねて俺と一緒の高校に在学中だ。
と、まぁ色々あったものの、無事に、楽しく宴会は終了した。(ていうか皆酔い潰れて気付いたら朝だった)
……起きよ。
「うぅ〜…………」
頭がガンガンする。これが俗に言う二日酔いという奴か。
魔王、秀兎はヨロヨロと立ち上がる。
「ここは、……俺の部屋か…………」
フローリングの床にベッド。別に豪華じゃない。とにかくフツーな感じ。友達が来れば十中八九「うわーフツー」を唱えるだろう。
本棚は漫画や小説で埋め尽くされているし、勉強机だってある。
まぁ唯一変わっているとしたら部屋に冷蔵庫がある位だ。
「んー、ウチの母親が酒場なんて行ったら未成年で捕まりそうだなー」
まぁその時はその酒場が潰れるな(ブレイクな意味で)。
なんて考えながら冷蔵庫を開ける。
中身は全てペットボトルのコーラ。
「……うわー」
たまに自分は酷くおかしな奴なのではないだろうかと思う。
…………って思ってもここに入る物が変わる事は無い。理由は単に俺が好きだから。
適当に一本取り出してゴクゴク飲む。
どれくらい飲んだのかなーって見てみればもう3分の1しか残っていなかった。
「ふぅー」
多少頭がスッキリする。これが炭酸パワーかっ!
と、思ったら気持ち悪くなってきた。
「……げぇ」
なんだか胃がすごく重い。あとゲップが物凄い臭い。
「……」
うーん。不思議だ。
……何が不思議なのかって?
それはね。
「…………」
「…………」
なんで俺の部屋に全身甲冑完全武装の人が居るのかって事。
「我々は、フリギア帝国魔王殲滅特殊強襲部隊である!魔王よ!大人しくしてもらおうか!」
…………。
んー、参ったねこりゃ。
皆大好き黒色炭酸清飲料。
作者も大好き。一日三本。「ぺ」より「コ」。
あと、魔王ん家になんか来ました。嫁がかんでるみたい。でも魔王は気にしないみたい。