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錬金堂繁盛記  作者: 三津屋ケン
195/652

195 河原でキャンプ

挿絵(By みてみん)


 安全地帯まで降りてきました。


 しばらくココでキャンプ生活です。

 ふふふ、楽しみです。


 マスターがさっそく河原の石でかまどを作り始めてます。

 こういうの好きなんですかね。

 鼻歌混じりです。意外ですね。


 今日はマスターもお疲れ様でした。

 褒めてあげますよ?


 戦闘強化合宿、というかハイキングでしたね。

 ドロップ品も食材ばかりで山菜狩りみたいなノリでした。


 美味しいモノを落とすとなれば戦闘にも気合いが入ります。

 これまでで一番燃え上がってしまいました。

 お恥ずかしい。


 だけど、かねてからの懸案だった☆2の『卵』がゲットできたのは思わぬ収穫でしたね。うふふ。


 市場じゃ☆1しか売ってないのです。

 お米やお野菜だって☆1です。

 ちゃんと美味しいんですけどね。

 野菜やお米の☆2に関しては、今のトコロ大農場の復活に期待するしかありません。


 ですから今回のクエストで大いに恩を売っておきたいのです。


 もっとも、どう転ぶかはわかりませんけどね。

 でも、困っている人を助けておいて損する事も無いのです。

 頑張って、あのでっかい腐葉土を集めてあげましょう。


 グランドクエスト『オムライス☆5』への、第一歩なのです。

 



「よーし、かまど完成だ。次は焚き木を集めてと」


 テキパキと石積み完了して満足げなマスター。

 もう夕方ですからね。

 陽光ペナルティ外れてるみたいで凄い勢いです。


「ふふふ。それは準備済なのですよ?」


 ポーチから取り出したのは『魔法の木炭☆1』です。


「これはMPを込めるだけで赤熱する優れものなのです。

 繰り返し使えてお湯も沸かせる。

 超エコですよ?」


「おおう。

 なんというキャンパーの救世主」


 他にもアウトドアBBQセットとか準備済。

 雑貨屋で買いました。


挿絵(By みてみん)


「MPなら余ってるぞ。こうか?」


 マスターがノリノリです。

 木炭を1本手に取るとグッと魔力を込めます。

 調合と同じ要領ですかね。


「おお? ちょっとずつ温かくなって……、ぅあちッ!?」


 木炭は一瞬で赤熱しました。

 真っ赤っかです。

 驚いたマスターが取りこぼしてますね。

 もう、ナニやってんですか。


「うわ、凄い熱気。どれだけMP込めたんです?」

「50くらい?」

「込めすぎです」


 料理や焚き火なら3で充分だってお店の人が言ってました。

 50もよく入りましたね。

 鉄とか溶けそうな勢いですよ?

 

挿絵(By みてみん)


 赤熱木炭と戯れてるマスターは放置で。

 わたしはさっさと夕ご飯作っちゃいましょう。はい。


 今日のテーマは『丸ごと照り焼きチキン』。

 食材と一緒にレシピも入手済です。

 レッツ・クッキング!


 醤油・酒・みりん・砂糖を混ぜた、照り焼きのタレ。

 これをドロップ品『丸ごとチキン☆1』にハケで塗りたくります。

 お腹の中にもタップリと。ペタペタ。


 次にBBQ用の長鉄串でブッスリお肉貫通。

 マスター作の石かまどにセットします。よいしょ。


 新しい木炭にMP3だけ込めるとイイ感じの火加減に。

 かまどの下に5本ほど放り込みます。

 結構熱いですよ?


 後は鉄串クルクル回しながらあぶり焼きです。

 生焼けが心配なのでお腹に一本、MP2の弱火木炭を刺しときます。


 タレが焼けたらハケで塗り足します。

 照り焼きダレのチリチリ焦げる香りが食欲をそそりますね。


 魔法の木炭は食材を汚したりしないので超便利。

 普段のお料理にも使いたいですね。


 あぶり焼きは時間を掛けてじっくりと。


 カレー用に購入したナンがあるのでこれも焼いときましょう。

 むしって包めばきっと美味しいですよ?

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