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錬金堂繁盛記  作者: 三津屋ケン
164/652

164 うっかりさん

挿絵(By みてみん)


 かぽーん。


 あー、イイお風呂です。


 今日も頑張りました。

 錬金堂は今日も商売繁盛。お疲れ様でした。

 明日の商品も準備済です。

 なんの問題もありません。


 問題があるとすれば、マスターでしょうか。

 カーミラ様はイロイロ気になるコトをおっしゃってました。


『悪鬼羅刹』はあの方々の『魔界』でも厄介なスキルのようなのです。

 暴走とか乗っ取られるとか不穏な言葉が見え隠れしていました。

 大丈夫でしょうか、マスター。


 だいたい『手当たり次第大虐殺レベルの激情』とか、マスターのキャラではありませんよね。

 マスターはもっと、フニャッとした、頼りなさそうなキャラクターなのです。ヘナチョコですね。


 取得の経緯についても、

「若い子達はイイわねぇ」

とかニマニマするばかりです。

 深刻さが不足気味ですよ?


 もっと真剣に考えていただきたいものです。


 ホントに。

 

挿絵(By みてみん)


 さて、今夜の抱き枕タイムなんですが。


 前回、この件でマスターからお仕置きを頂いてしまいました。

 あのお仕置きは、それはもう厳しく、激しく、強引で、ケダモノのような苛烈さでありました。

 堪能しました。


 そしてあれっきり、この件についてマスターが触れることはありませんでした。


 つまり、あの『お仕置き』は、

『いいぞ、もっとやれ』的な激励メッセージであったと、わたしは解釈するのです。


 わかりました。


 そのメッセージ、しかと受け取りました。


 そして今、わたしがバスタオル1枚なのは、メイド服を洗濯してしまったのを忘れていたからです。


 うっかりさんですね。


 同じくマスターがパンツ一丁なのは、専用装備を洗濯したのを同じく忘れてしまっていたからです。


 うっかり。


 他意はありません。

 うっかりなのです。

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