159 情報収集
お風呂でひと汗流します。
お風呂場には簡単なシャワーがあります。
こういうとき凄く楽ですね。
朝から気分サッパリ。
今日は最初からメイドフル装備です。
どうせ早朝組さん達がじきに来るでしょうし。
「わうッ」
「おはようございます、シロ」
今日も元気いっぱいですね。
さっそく朝ご飯にしましょうか。
マスターもいませんしシンプルにいきましょう。
食パンとコーヒーとバナナ。あとゆで卵ですかね。
「シロはドッグフードとミルク、ゆで卵でいいですか?」
「わうんッ」
いいみたいです。
好き嫌いのないイイ子ですね。
チャッチャと朝食を済ませます。
そういえば、次にログインしたら戦闘合宿だって言ってましたね。
どこでするかはまだ決めてないそうですけど。
もし野外で何日か過ごすなら、食事の支度も野外ですね。
キャンプ道具とか必要ですかね。
カンオケ部屋があるので寝床には困りませんけど。
アレ持ち運びOKなんですよね。
野外でお料理ですか。楽しみですね。
外で使える料理道具、探しておきましょう。
カセットコンロとか?
「HPと物理攻撃力が高くてあんまり素早くないエネミーが、できれば1体ずつ、無制限にポップする場所があれば」
希望条件を提示してみました。
皆さん首を捻ります。
『オムライス☆1』をモグモグ食べながら。
「条件が多いですね。もぐもぐ」
「そんな都合いい場所あったっけ? もぐもぐ」
「ケチャップとって貰えます? もぐもぐ」
「うめーな、このオムライス。もぐもぐ」
「それなら『ゴーレム』だろ。もぐもぐ」
合宿によい場所がないか、『マナポーション☆2』買いに集まってた早朝組の皆さんに聞いてみたのです。
それぞれ有力な攻略組のヒトらしいですからね。
詳しいと思いまして。
タダとは言いません。
報酬は『オムライス☆1』。スープ付き。
以前練習用に量産して冷蔵庫にしまっていた分です。
『冷蔵庫』は食品を新鮮なまま長期保存する効果があります。
それをオーブンレンジで温めればアツアツなのです。
便利ですね。
特に冷蔵庫にはポーチと同じくたくさん入るので重宝してます。
「『黒土山』山頂でポップする『ゴーレム』なら丁度いいだろ」
ご発言は『フレイムクリムゾン』の『紅蓮のサトウ』さん。
他の皆さんも頷きます。
「ああ、ナルホド。でもゴーレムはドロップがダメじゃないか?」
「『腐葉土』しか落とさねーもんな。農家じゃねーんだから」
「この場合、ドロップ品は無視してもいいのでは?」
「腐葉土は需要が限られてるんだよねぇ」
議論が白熱してきました。
ほほう。『ゴーレム』ですか?




