157 風呂上がりはウサギ
ふー、いいお湯だ。生き返るぜ。
アンデッドですけど。
今日は調子のいい一日だったなぁ。
アレもコレもサクサク進んだ。
『巨狼変化』の検証は有意義だった。
戦闘だけでなく、移動や休憩にも効果があることが分かったしな。
商品の作成もイイ感じだった。
念願だった『傷薬☆3』も作れた。
コスパとCTに優れ、一度に100回復。
なかなかの傑作じゃないか?
新しい調合レシピも得たことで作成の幅が広がった。
『連携』スキルは嬉しい誤算だったな。
イズミとのコンビ調合がさらに使いやすくなった。
薬研を得たことと合わせて『傷薬☆2』の量産が可能になった。
二人がかりとはいえ、半日で1000包だ。凄いぞ。
昼飯のキツネうどんも美味かったし、鍋は最高だった。
締めはやっぱり雑炊だよなぁ。
次はナニ鍋だろうか。楽しみだ。
うん、百点満点の一日だった。
やっぱり、イズミの頑張りが大きいよな。
コンビ調合も言い出しっぺはあいつだし。
料理とかの家事だけでなく、商品作成にまで大活躍だ。
ホント働き者のイイ子だよ。
錬金堂の看板娘だ。
なんとか労ってやりたいな。
まずは『義務』だな。優しく丁寧に。
お姫様でも扱うように。
「今日はお疲れ様でしたマスター。
さあッ、存分に『義務』を愉しむがいいですよ?」
………俺は目がオカシクなってしまったのだろうか。
カンオケ部屋に戻ったら、イズミがバニーさんだった。
「いえいえ、マスターは至極健康ですよ?」
では、何故にバニーさんの幻覚が見えるのであろうか。
「それは、わたしがバニーさんだからですよ?」
では、何故にイズミがバニーさんなのであろうか。
「それは、マスターが喜ぶに違いないとカーミラ様から教わったからですよ?」
カーミラさぁんッ⁉
やり過ぎッ、やり過ぎでございまするよ⁉
その夜の『義務』はエキサイティングだった。
Oh……。




