150 傷薬☆3
遅れました。
「ハイハイ、マスター。寄り道はココまでです。
ロマンは置いといて『傷薬☆3』の続きですよ?」
おっと、『毒手』に夢中になってしまってたな。
本題に戻さねば。
「イズミ、☆2の素材ってどれくらいある?
『薬草』と『毒キノコ』だと」
「それぞれ100以上はありますよ。
ちなみに☆3は10個くらいです」
おおう、そんなに。☆3まであるんだな。
「☆2が10%、☆3が1%程度の割合でドロップするみたいですね。☆4はまだ未確認です」
確率がさらに低いのか、別の取得条件があるかだな。
まぁ、後だ。
「じゃあ、『薬草☆2』を5、『毒キノコ☆2』を1出してくれ。早速やってみよう」
ザクザクザクザク。
ゴーリゴリゴリゴリ。
イズミがみじん切りにした素材を、俺が薬研ですり潰す。
朝からずっと続けてる工程だ。
それも先生のチェックを貰いながらだ。
かなり洗練されてきた。
それにコンビで調合してると妙に調子がいいのだ。
不思議と。
『傷薬☆3』
完成した。大成功だ。やったぜ!
「『調合』がLVアップしました。
『器具操作』がLVアップしました。
『連携』が取得可能になりました」
一気にアナウンスが来たな。
さすが☆3。熟練度もデカいのか。
しかも新スキルが取得可能になってるぞ?
「『連携』? イズミはどうだ?」
「わたしも『料理』スキルのLVアップと同時に『連携』が取得可能になりました
」
そっちもか。
ふむ、取得してみるか。SPはあるしな。
『錬金術』取得に向けて貯めてたんだけどね。
先は長そうだし、使ってもよかろう。
「取得した。イズミ、『鑑定』してくれ」
消費SPは4だった。
ステータスウィンドウを共有化する。
「わかりました。
……共同作業の結果や威力にボーナス。
とありますね」
シンプルな説明だな。
コンビ調合とかにボーナスがつくってコトか。
常時発動のパッシブスキルぽいな。
うん? 威力ってことは、戦闘にも関係あるのか?
「そうみたいですよ? わたしも取得しました」
決断早い。
まぁ、コレは取得しとくべきだろう。
「熟練度はデカイし新スキルまでゲットできた。
『傷薬☆3』美味しいな」
「そうですね。ガンガン作成しましょう」




