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いざ、初のフレンドに!


今僕は、オークを探しにサヤカさんと歩いている。なんでも、「君の戦闘姿が見たい」との事で、丁重に断らせてもらったが、意地でも見るまで離れないつもりらしい。さっさと見てもらって帰ってもらうとしよう。


・・・そういえば、さっき気になるお知らせがあったんだよな。見てみるか。


ーーーーーーーーーー

カイト様へ

ユニークスキル取得おめでとうございます。カイト様は5人目のユニークスキル獲得者になります。ユニークスキルは普通のスキルとは違い、その人だけのオリジナルスキルであり、その人の成長に合わせてスキルも進化していきます。生かすか殺すかは、これからの頑張りしだいです。ご活躍を応援しています。

運営一同より

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成長するスキルか・・・。そして、僕が5人目の獲得者。てっきり、僕が最初の獲得者だと思っていたが、前に4人も取得者がいたなんて.....。・・・どんな能力なのだろうか。今度あったら聞いてみたいな。


そんなことを考えている僕を見て、サヤカさんは、僕がなにか悩んでいると思ったのか、横からそっと近づいて顔を覗かせる。


「そんな顔しちゃってぇ。今からオークと戦うんでしょ。もっとシャキッとしないと!っそうだ!君とはもっと会って話したいし、フレンドになろうよ!申請送るからさ」


フレンドとは、AMOに置いて登録した人のログイン情報がわかるようになり、簡単に連絡を取れるようになるものだ。


ーーーーーーーーーー

名前 サヤカ


性別女


職業冒険者Lv12

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・・・Lv12!?さっ、流石オークを蹂躙するだけあって高Lvだ。・・・って女!?


「えっ!?サヤカさんって女の方だったんですか!?」


「あー!男だと思ってたなんて、女性に対して失礼だな君は。」


そりゃ、フルプレートであんな軽やかに動ける人なんて、男はともかく女だとは思いませんよ...。・・・そんなこと本人の前では言えないけどさ...。


「たしかに僕は女の子には見えない鎧を着てるけどさぁ。こんなに軽やかに動けるのは、スキルのおかげだからね!」


ほぅ。そんなスキルがあるのか。


「どんなスキルなんですか?・・・あっ言いたく無ければ言わなくても大丈夫です。」


スキルとは生命線だ。1番顕著にでるのがPvP戦などでだ。相手のスキルを知っているだけで物凄いアドバンテージになる。このAMOにもPvPはある。今ここで安易に、自分のスキルを話すことはしたくないはずだ。


「んー。別に君になら教えてもいいと思う。君は口が軽い人には見えないからね。もちろん他の人には教えちゃダメだよ!」


「は、はい!絶対に秘密にします。」


・・・君にならって良いって。会ってからまだ数分しか経ってないんだけどな。


「うん。ならよろしい。・・・僕のスキルはね『重力軽減』っていうユニークスキルだよ。文字通り自分の重力を軽減してくれるスキルさ。これのおかげで僕はさっきみたいな驚異的な動きができるんだ。」


ユニークスキル!?じゃあサヤカさんも僕と同じユニークスキル保持者だったのか!?『重力軽減』そのスキルでフルプレート付きでも、あんな動きができたのか。


「デメリットとかあるんですか?」


「デメリット?そんなのは、ないけど。・・・というかスキル自体にデメリットなんて聞いたことないし、ないんじゃないかな。君はそういうスキル知ってるの?」


サヤカさんのスキルにはデメリット無しか。


「は、はい。僕もユニークスキルを持ってて、『短剣の申し子』って言います。効果は、短剣系のスキル効果up3倍とスキル取得難度簡易3倍です。ただデメリットもあって、短剣以外の武器が装備できません。」


「君もユニークスキル持ってるんだ!その武器といい、そのスキルといい、君は短剣に愛されてるんだね!僕が取得した際にメールが来た時は、3人目って書いてあったから、僕と君であともう1人なのかな?」


3人目?


「いえ。僕の方には5人目の取得者だったので、取得者は増えているって考えた方がいいですね」


「なるほど...。今後も増える可能性があるってことだね.....。・・・うん。良いことを聞いたよ。ありがとね!」


「いえいえ。あっあそこにオークがいましたね。では僕は行ってくるので、ここで戦いを見ててください。」


さてオークとの距離は40~50mって所か、相手もこちらに気づいてるし、早めに片付けるか。・・・そういえば、サヤカさんも、ユニーククエストのことを知ってるだろうか?この戦闘が終わったあとにでも聞いてみるとしよう。

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