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君の目に映る僕と僕の目に映る君はどう変わったの!?

作者: 七瀬




僕の名前は 『太田 ルイ』 24歳、商品開発の仕事をしている。


自分で言うのもなんだが、仕事はそこそこ出来る方だと思う、、、。


ただ、僕の見た目の問題なのか、、、?


僕が相手の人に近づくと、、、? 

『ちょっと待って! お前、何て顔してんだよ!』

『えぇ!?』

『バケモンみたいな顔しやがって!』

『・・・・・・』


その相手が女の子だと余計に酷い事に、、、。


僕の顔を見るなり、、、?


【キャーーーー!!! 助けて!】

『・・・なんだか、すみません。』

『・・・あぁ、大田クンなの? ビックリさせないでよ~!』

『・・・ごめん、』




なんで? 僕が謝らなくちゃいけなんだよ! 相手が悪いのに、、、!!!

・・・いつも、心の中ではそう思っているけど、、、。

そんな事言ったら、、、? 余計に嫌われそうで、言えないよ!!!



でもね、、、?

職場に、僕と似たような境遇の女の子が入ってきた、、、。

見た目の醜さ、僕とあまり変わらないと思った、、、!


案の定、職場でもからかわれたり、特に男性社員からはひどい扱いを

されていた、、、!


彼女の名前は 『原田 あんな』22歳で最近入ってきた新入社員。




『しかし、、、? 原田! お前の顔、凄く醜いな~』

『どんだけ! ブサイクなんだよ~』

『うちの会社に、お前みたいなやつがもう1人いるぞ!』

『超ブス!!!』



なんて、ひどい扱いなのだろう、、、。

僕はまだ、男だから! 耐えられるところもあるけど、、、?

原田さんは、女の子なのに、、、あんな言い方されるなんて、、、!!!



僕は、そんな原田さんにそっと声をかけた、、、!


『原田さん、大丈夫かい?』

『えぇ!?』

『僕なんかで良ければ、話しぐらい聞くよ!』

『ううん!』




この事があってから、僕と原田さんは仲良くなった、、、!

僕と原田さんが2人で話していると、、、?


それを見たやつらから、いろいろ言われることもあるのだけど、、、?


『おっ! お前ら~やっぱり似た者同士だな~!』

『ブサイクなやつにはやっぱりブサイクがお似合いだよ~!』

『マジ! お前ら、気持悪ッ!』



僕と原田さんは、言いたい放題に言われているのだけど、、、?

僕も原田さんも気にしないようにした、、、!




そのうち、何を言われても気にならなくなった、、、!

僕は原田さんと居れるだけで幸せだった!

原田さんも、僕と同じ気持ちになっていたと思う...。



僕たちは、いつからか自然と付き合いだした、、、!

ふたりで居ると、安心するし幸せを強く感じた、、、!


『ねえねえ? あんな、今度の日曜日空いてる?』

『うん! 空いてるよ! どこ行くのルイ君、、、?』

『映画なんて、どうかな、、、?』

『いいね! 観たい映画もたくさんあったんだ! 嬉しい!!!』

『じゃ、決まりだね!』

『うん。』





でも、僕たちのデートはこれが最後になった、、、!


あんなは、勝手に仕事を辞めてしまったから、、、?

僕にも何も言わないまま、僕の前から消えてしまった、、、!





これは、後から聞いた話なんだけど、、、?


どうやら? 職場の女子からイジメられていたとかで、、、。


理由は、、、?

顔が醜いと言う勝手な理由で、あんなはずっとイジメられていたんだ、、、!

何も悪いことをしていないのに、、、そんな扱いされるなんて、、、!!!



僕の前だと、あんないつも笑ってたから、、、。

全然、気付かなかった...。


『僕は物凄く、後悔している!!!』



あれから、、、。


あんなが、僕の前から消えて1年が経とうとしている...。

周りの連中は、あんなの存在なんか、なかった事になっている!


誰1人として! あんなの話をする者はもういない、、、!





僕とあんなが付き合っていた期間は凄く短かったのだけど、、、?

僕は、心からあんなの事が大好きだったんだ、、、!


【今も、その気持ちは変わらない!!!】




そして僕は、、、やっとまたあんなに出会う事が出来た、、、!

ただ相当、、、見た目が変わっていた、、、!!!


『あぁ! ルイ君じゃない? 元気にしてた、、、?』

『えぇ!?』

『私だよルイ君! あんなだよ!』

『えぇ!? あんななの、、、?』

『うん。』

『久しぶりだね? 随分、見た目が変わったから分からなかったよ!』

『うーん、そうだね!』

『それに、性格も明るくなったんじゃない?』

『ふふっ、そうかな?』

『うん!』



見た目が変わってしまったあんなは、まるで性格も別人のように、、、。

自分に自信もあり、綺麗な女性になっていた。


『・・・ごめんね、ルイ君、、、勝手にルイ君の前から消えちゃって、、、!』

『ううん、別にいいんだよ! でも、あんなが元気そうで良かった!』

『うん。』

『私ね? 整形したんだ!』

『うん。』

『変かな?』

『ううん。そんな事ないよ!』

『良かった! ルイ君にそう言ってもらえて嬉しい!!!』

『・・・今は、どんな仕事してるの?』

『私ね! 整形美容外科で働いているの!』

『・・・ふーん、そっか!』

『うん! ルイ君、あのさ! また私たちやり直せないかな、、、?』

『・・・えぇ!?』

『自分勝手な事を言ってるのは、分かってる! でもやっぱり私、ルイ君の事

がずっと忘れられなかったから、、、!!!』

『うん、僕もそう思ってたんだよ! もう1度やり直そうか?』

『うん!』




僕たちはこうして、また付き合いだした、、、!

そして、僕はあんなからこんな事を言われる、、、!


『ルイ君も、私みたいにやってみない?』

『・・・えぇ!?』

『整形だよ!』

『あんなが、そこまで言うなら! してもいいよ!』

『うちの先生なら、間違いなく! ルイ君は今よりもっとカッコイイ男に

なるから、大丈夫だよ!』

『うん。』



僕もあんなとほぼ同じところを整形をした、、、。


僕たちは、生まれ変わったんだ、、、!!!

見た目は、僕もあんなも変わってしまったけど、、、?

心はあの時からずっと繋がっている。





・・・職場の連中は、僕が整形して相当、ビックリしていたけど、、、?

急にみんなが手の平を返したように、、、。

僕に対して、優しくなった、、、!



『大田さん、めちゃめちゃカッコイイじゃないですか?』

『私、今の大田君の方が好きだな~!』

『大田! カッコよくなったじゃん!!!』

『今度さ~みんなで飲みに行くけど、、、? 大田も行くか?』



僕は整形したことで、、、。

職場の人や友達から、遊びや飲みに誘われる事が増えた、、、。




『今では、僕もあんなも整形して幸せを実感している!!!』







最後までお読みいただきありがとうございます。

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