君の目に映る僕と僕の目に映る君はどう変わったの!?
僕の名前は 『太田 ルイ』 24歳、商品開発の仕事をしている。
自分で言うのもなんだが、仕事はそこそこ出来る方だと思う、、、。
ただ、僕の見た目の問題なのか、、、?
僕が相手の人に近づくと、、、?
『ちょっと待って! お前、何て顔してんだよ!』
『えぇ!?』
『バケモンみたいな顔しやがって!』
『・・・・・・』
その相手が女の子だと余計に酷い事に、、、。
僕の顔を見るなり、、、?
【キャーーーー!!! 助けて!】
『・・・なんだか、すみません。』
『・・・あぁ、大田クンなの? ビックリさせないでよ~!』
『・・・ごめん、』
*
なんで? 僕が謝らなくちゃいけなんだよ! 相手が悪いのに、、、!!!
・・・いつも、心の中ではそう思っているけど、、、。
そんな事言ったら、、、? 余計に嫌われそうで、言えないよ!!!
でもね、、、?
職場に、僕と似たような境遇の女の子が入ってきた、、、。
見た目の醜さ、僕とあまり変わらないと思った、、、!
案の定、職場でもからかわれたり、特に男性社員からはひどい扱いを
されていた、、、!
彼女の名前は 『原田 あんな』22歳で最近入ってきた新入社員。
『しかし、、、? 原田! お前の顔、凄く醜いな~』
『どんだけ! ブサイクなんだよ~』
『うちの会社に、お前みたいなやつがもう1人いるぞ!』
『超ブス!!!』
なんて、ひどい扱いなのだろう、、、。
僕はまだ、男だから! 耐えられるところもあるけど、、、?
原田さんは、女の子なのに、、、あんな言い方されるなんて、、、!!!
▼
僕は、そんな原田さんにそっと声をかけた、、、!
『原田さん、大丈夫かい?』
『えぇ!?』
『僕なんかで良ければ、話しぐらい聞くよ!』
『ううん!』
*
この事があってから、僕と原田さんは仲良くなった、、、!
僕と原田さんが2人で話していると、、、?
それを見たやつらから、いろいろ言われることもあるのだけど、、、?
『おっ! お前ら~やっぱり似た者同士だな~!』
『ブサイクなやつにはやっぱりブサイクがお似合いだよ~!』
『マジ! お前ら、気持悪ッ!』
僕と原田さんは、言いたい放題に言われているのだけど、、、?
僕も原田さんも気にしないようにした、、、!
そのうち、何を言われても気にならなくなった、、、!
僕は原田さんと居れるだけで幸せだった!
原田さんも、僕と同じ気持ちになっていたと思う...。
▽
僕たちは、いつからか自然と付き合いだした、、、!
ふたりで居ると、安心するし幸せを強く感じた、、、!
『ねえねえ? あんな、今度の日曜日空いてる?』
『うん! 空いてるよ! どこ行くのルイ君、、、?』
『映画なんて、どうかな、、、?』
『いいね! 観たい映画もたくさんあったんだ! 嬉しい!!!』
『じゃ、決まりだね!』
『うん。』
*
でも、僕たちのデートはこれが最後になった、、、!
あんなは、勝手に仕事を辞めてしまったから、、、?
僕にも何も言わないまま、僕の前から消えてしまった、、、!
これは、後から聞いた話なんだけど、、、?
どうやら? 職場の女子からイジメられていたとかで、、、。
理由は、、、?
顔が醜いと言う勝手な理由で、あんなはずっとイジメられていたんだ、、、!
何も悪いことをしていないのに、、、そんな扱いされるなんて、、、!!!
僕の前だと、あんないつも笑ってたから、、、。
全然、気付かなかった...。
『僕は物凄く、後悔している!!!』
▼
あれから、、、。
あんなが、僕の前から消えて1年が経とうとしている...。
周りの連中は、あんなの存在なんか、なかった事になっている!
誰1人として! あんなの話をする者はもういない、、、!
僕とあんなが付き合っていた期間は凄く短かったのだけど、、、?
僕は、心からあんなの事が大好きだったんだ、、、!
【今も、その気持ちは変わらない!!!】
*
そして僕は、、、やっとまたあんなに出会う事が出来た、、、!
ただ相当、、、見た目が変わっていた、、、!!!
『あぁ! ルイ君じゃない? 元気にしてた、、、?』
『えぇ!?』
『私だよルイ君! あんなだよ!』
『えぇ!? あんななの、、、?』
『うん。』
『久しぶりだね? 随分、見た目が変わったから分からなかったよ!』
『うーん、そうだね!』
『それに、性格も明るくなったんじゃない?』
『ふふっ、そうかな?』
『うん!』
▽
見た目が変わってしまったあんなは、まるで性格も別人のように、、、。
自分に自信もあり、綺麗な女性になっていた。
『・・・ごめんね、ルイ君、、、勝手にルイ君の前から消えちゃって、、、!』
『ううん、別にいいんだよ! でも、あんなが元気そうで良かった!』
『うん。』
『私ね? 整形したんだ!』
『うん。』
『変かな?』
『ううん。そんな事ないよ!』
『良かった! ルイ君にそう言ってもらえて嬉しい!!!』
『・・・今は、どんな仕事してるの?』
『私ね! 整形美容外科で働いているの!』
『・・・ふーん、そっか!』
『うん! ルイ君、あのさ! また私たちやり直せないかな、、、?』
『・・・えぇ!?』
『自分勝手な事を言ってるのは、分かってる! でもやっぱり私、ルイ君の事
がずっと忘れられなかったから、、、!!!』
『うん、僕もそう思ってたんだよ! もう1度やり直そうか?』
『うん!』
*
僕たちはこうして、また付き合いだした、、、!
そして、僕はあんなからこんな事を言われる、、、!
『ルイ君も、私みたいにやってみない?』
『・・・えぇ!?』
『整形だよ!』
『あんなが、そこまで言うなら! してもいいよ!』
『うちの先生なら、間違いなく! ルイ君は今よりもっとカッコイイ男に
なるから、大丈夫だよ!』
『うん。』
▼
僕もあんなとほぼ同じところを整形をした、、、。
僕たちは、生まれ変わったんだ、、、!!!
見た目は、僕もあんなも変わってしまったけど、、、?
心はあの時からずっと繋がっている。
・・・職場の連中は、僕が整形して相当、ビックリしていたけど、、、?
急にみんなが手の平を返したように、、、。
僕に対して、優しくなった、、、!
『大田さん、めちゃめちゃカッコイイじゃないですか?』
『私、今の大田君の方が好きだな~!』
『大田! カッコよくなったじゃん!!!』
『今度さ~みんなで飲みに行くけど、、、? 大田も行くか?』
僕は整形したことで、、、。
職場の人や友達から、遊びや飲みに誘われる事が増えた、、、。
『今では、僕もあんなも整形して幸せを実感している!!!』
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