出会い
レイは死ななかった。確かに彼は昨日の夕方自殺した。だが彼は、彼の体は平気に動いた。全部夢じゃないのか考えたが、それにしては首の辺りが死ぬほど痛かった。いつも冷静だったレイもさすがに動揺した。
"うっ…痛い。"
レイが自分の首を握りしめながら言った。
"傷はなおらないのか"
死ぬほどではない、自然的に治ることができる傷はなおらないのだと彼は思った。そしていろんなことを悩んだあげく、レイは自分が死ねない体で、昔から旅程されてた自殺もできないと築いた。
"最悪だな。"
彼は町に出ることにした。もしかして誰かが自分を殺してくれるなら死ねるかもって思ったからだろう。
冬の寒さは薄汚いフード一枚のレイではとても叶わなかった。
あまりの寒さに服を何枚も来てる町の人たちも耳を赤くしていたが、レイは全身を震えながらあるいていた。勿論彼はその時まるで全身を針に刺されたように痛かったが無表情で耐えた。
"ね、君。寒くないの?"
彼に声をかけたのは誰にも優しく接するような、若い男だった。
"はい。大丈夫です。"
レイは代わりなく無表情で答えた。
"いや、ダメだよ。風邪引いちゃう。一応僕の家いこう。あ、僕独り暮らしだから大丈夫。"
その男はレイの返事を聞きもしないで勝手につれていった。