第3話 クズ勇者とクソ賢者
今日はドルトンの紹介で、自分が知りうる中で最高の魔法使いが2人来る事になっている。
俺は、2人の魔法使いが来るまでの間、ファイアーランスの練習をしようと、岩に向かってファイアーランスの詠唱をしていた。
その時後ろからある、とても知った声が聞こえた。
「君かな、魔法を教えて欲しいと言うのは」
その声を聞いた瞬間、頭の中にある冷静という概念がはじけ飛んだ。
本能のままにファイアーランスの目標を後ろにいる、見たことがないはずのすかしたイケメンに変更して顔面にファイアーランスを叩きこんだ。
手には確実に当たったという感触。
だが、そこには悠然と立ち構える無傷の勇者と勇者の仲間の賢者がいた。
勇者の名前 は、大空海斗(おおぞら、かいと)17歳
異世界の日本?とか言う場所から魔王を倒すため呼び出された。
黒目、黒髪が特徴。
この勇者は、俺を殺して、手に入れた金で遊んで暮らしたいから、と言う理由で俺の命を狙って来た。
クズ勇者というか、クズを通り越して本当に勇者なのかこいつ?といった感じだ。
勇者の仲間の賢者の名前は、マーリン 16歳
銀髪のロングヘア、とても魅力的な身体をしているが胸が無い(絶壁)
こいつには、恨みしかない。
俺に宝物庫の場所を言えと、
俺の腕を焼いて治療して焼いて治療して焼いて治療してを繰り返し行われ、
言えば逃がしてやると言われたから、おとなしく言ったら国民たちに差し出された。
こいつだけは、絶対に苦しめて殺してやる。
「いきなり魔法を撃つなんてひどいな〜」
ヘラヘラと微笑を浮かべながら、魔法を防いだであろう剣を背中に戻す。
「教えにきてあげた人にいきなり魔法を撃つなんて、どうかしています!」
マーリンが怒りを込めて海斗の後ろあたりでぶつぶつと文句を垂れ流していた。。
(誰がお前らクズに教えて欲しいなんて言ったよ)
内心文句を言いながら、こんなゴミどもを連れて来たドルトンに更なる殺意が沸く。
それにしても頼めば来てくれるほどにドルトンと交流があったってことか、速めにつぶしたほうがいいな。
(にしても.うるさいな...仕方ない一応謝っておくか)
「すいません、いきなり声をかけられたのでビックリして魔法を撃ってしまいました。怪我などされていませんか?」
下げたくもない頭を下げて謝罪する、そんなユウキの内心はとても荒れていた。
ひたすら殺す殺す殺す殺す殺す殺す.....そんな風に。
「大丈夫だよ、ダメージ一切受けてないから」
笑顔で言ってくる勇者。
そんなイケメンスマイルに俺の心の中では使ってはいけない言葉を隠すように「P-」という擬音語が流れていた、そして最後の最後に内心舌打ちをする。
(ダメージは入らないか)
「魔法のダメージが0なんですか、LVってどれくらいなんですか?」
それとなく聞いてみた、ひとまず勇者たちのLVを超えることが最優先だそのいい目安くらいにはなるだろう。
「LV100、上限だよ」
「すごいですね」
絶対に嘘だとわかっているが、褒めるような一言を言っておく。
LV100なんて言うとか、どんだけ見え張りたいんだ、そもそも過去最強の人間たちのなかで完全上限まで達した中で最大はLV99がマックスだって決まってるんだよ。
(一応ステータスを見てみるか)
海斗のことを凝視すると、文字が浮かびあがってきた。
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大空海斗 LV82 17歳
HP:16750
MP:2400
筋力:5200
スタミナ:1900
防御力:2705
器用さ:800
魔法:火魔法LV10 火炎魔法LV10 爆炎魔法LV7 風魔法LV10 暴風魔法LV10 爆風魔法LV10
光魔法LV8 回復魔法LV4
スキル:剣神LV9 盾技LV7 剥ぎ取りLV4 回避LV8 剣技スキルLV10 大剣スキルLV7 索敵LV6
属性強化LV4 物理強化LV6 体術LV3 バーサーカーLV1
固有魔法:雷魔法LV10
固有スキル:勇者LV7 心技LV7
称号:異世界人 雷の使い手 剣神 人殺し ハーレム 主人公 竜殺し 女好き 王殺し 勇者 狂戦士の卵 神に認められた男 聖女の婚約者 王子 人生の勝者
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(やっぱウソだったかでも強いな....結構鍛えないと勝ち目はないか)
とくにステータスのHPが多すぎるし、スキルや魔法の数も尋常ではない。
少し気になるスキルもあるな、みてみるか。
剣神:全ての剣技を使用できる、
剣技の威力は、剣神のLVと攻撃力に作用される。
バーサーカー:恨んでいる相手に攻撃するとガードを無効化、modの発動。
この二つのスキルが欲しい。
とくにバーサーカーのスキルが欲しい、このスキルがあれば、
どんなに強い相手でも一撃は入れられる、ただmodの意味がよくわからないが....
(だが、どうやってこいつにダメージを与え、奪う?)
少し考えてとても良い結論が出た。
(そうか、折角教えに来てくれたんだから、こいつらに強い魔法習って、会得した魔法でダメージ与えればいいんだ)
よし決まった。
そう言えばマーリンのステータスを見ていなかった。見てみようとマーリンを凝視する。
すると青白い文字が浮かび上がってきた。
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マーリン LV74 16歳
HP:9800
MP:15060
筋力:1200
スタミナ:1400
防御力:22400
器用さ:1200
魔法:賢者LV10
スキル:棍棒LV7 魔力強化LV7 エンチャントLV5 魔法体制LV7
固有魔法:大賢者LV10
固有スキル:なし
称号:賢者 神官 聖人 神を信じる者 人殺し 勇者の仲間 聖女 超運 遂行する者
王殺し 魔法を極めしもの 貧乳
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最後の称号で内心大爆笑した。
相当悔しい事だろう、マーリンはプライドが高かったし。
(てか貧乳ってそのまんまじゃん)
しばらく顔に出さないように笑ったあと、スキルを見た。
賢者:全ての魔法を使うことができる
大賢者:人を5%の確率で生き返らせることができる。
全ての魔法の威力が大幅に上がる。
賢者を奪いたいな、
まあ取りあえずダメージを与えられる魔法をこいつらから教えてもらおうと思い教えて欲しい魔法を言葉にした。
次の話は、今日の夜か明日の朝の投稿になります。