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復讐するため今日も生きていく  作者: ゆづにゃん
第三章 黒の魔王
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第21話トラップ

今回は、予定日に投稿できました。


第4層と、第5層のゴーレムを駆逐して、第6層まで来た。

第4層は紫水晶の松明、第5層は藍玉の松明、そして第6層は黄水晶の松明だ。

それにしても、散々な目にあった。

第6層に入ってからトラップの量がおかしい。完全に殺しに来てる。


うんざりとした気持ちで、第6層を歩いていると[カチッ]そんな音がして.........

いきなり四方八方から穴が開いて、高速で矢が放たれた。

だが、そんなトラップも慣れた手つきで。


「カノン、頼む」


「分かりました」


二つ返事で了承すると、カノンは精霊剣氷を地面に突き立て、一気に俺とカノンの周りを氷壁で覆った。

飛んできた矢が全て氷の壁に突き刺さり、第二謝が来ないことを確認してから、氷壁を解除すると、また、歩き出した、こんな感じでトラップはお手の物になっていた。


「流石に殺意高すぎないか?」


「それだけLVも上がりますし、いいじゃないですか....なんでしょうあれは?」


少し先に進んだところに人影、ほかの冒険者だろうか?そんな予想もしてみたが全く違った。

近づいてみるとそれは人の姿に似ているゴーレムだ、だがやはり顔から生気が感じられない。

魔物かと用心するが、なんとゴーレムの口が開き言葉を発した。


「こっち」


ゴーレムは俺達にそう言って一瞥すると分かれ道のうち一つの道を突き進んでいった。


(ついて来いって意味か?だが、トラップの可能性もある...どうするかな)


「どうします?」


「うーん、どちらにしろどの道に行くか悩んでいたのは確かだし、ついていってみるか?多分トラップだと思うけど」


「分かりました。トラップに気をつければいいんですね」


「まあ、そう言う事だな」


そう言って用心しながらゴーレムの後を追いかけた。



「やっぱりトラップかよ!」


ゴーレムの後をついて行くと、次の階層に行くための階段があったのだが、急に鉄格子に閉ざされたと思ったら、あたりに地響きが起き。


「ざまぁ」


と、ゴーレムがそんな無機質な声を出した途端、天井が下がって来たのだ。

こんなの挟まれたら確実に死ぬ。


「ど、どうします!ご主人様!」


カノンの取り乱した声、俺は後ろを振り向きカノンの手を握るとそのまま走り出した。


「くそっ!来た道を戻るぞ!」


「わ、分かりました!」


来た道を走って戻りながら、どうするか必死に考えていると、道が二つに分かれていた。

右は、ユウキ達がゴーレムに連れられて来た道、左は天井が下がっていないが全く知らない道。

今選択肢にあるのは安全な来た道を通るか、天井が下がっていないが全く通っていない、知らない罠盛りだくさんの道。

だがこんな状況だ、今判断できるのは死ぬ確率が低いほうに決まっている。

カノンの手を握ったまま左の道に曲がると........

いきなり気持ち悪いぐらいの浮遊感に襲われた。


「なっ!二重トラップ!?」


なんと下のクリスタルがまるで板のように綺麗に割れたのだ。

まあ、簡単に言えば落とし穴だ。

地上ではこんなものかかる奴いないだろうが、洞窟の床全てが落とし穴では回避のしようもないだろう。


ユウキは焦りながらも下を見る。

助かるだろうか?

そんな儚げな思いも下を見て散った。

下には剣や斧などの血まみれの多種多様な武器の数々がこちらを殺そうと刃を向けている。

だが、それより怖いのはその剣や斧の持ち主もセットで突き刺さっているところだ。

このままいけばカノンとユウキも同じことになるだろう。


(くっそ!やってやる!!)


一か八か、死ぬか生きるか、そんな大博打、ただ俺が祈るのは地盤が緩い事だけ。

体の周りに毒魔法スモッグを大量発生させると、手を仰ぎ一斉に下の剣等々にぶつけ拡散させる。

全てにいきわたったこと横目で確認すると、カノンに手を伸ばした。


「カノン、ちょっとだけ我慢しててくれ」


カノンを引っ張り自分の体に抱き寄せる。


「ッ!??!!!!!」


カノンの柔らかい感触が体に伝わってくるがそんなこと気にしている暇もない。

俺はカノンの真っ赤な顔を見つめると右手にファイアーランスを何個も一斉展開。

カノンの体を自分の体でかばえる体制をとってから、ファイアーランス拡散しているスモッグに当てた..........

その瞬間音を置きざりにする程の大爆発を引き起こした。



洞窟に派手な着水音が響き渡る。

トラップを爆破した後、しばらくの間ずっと落下していたが少しすると地下水脈に落ちた。


「ぶはっ!はぁーはぁー」


水面深くから顔を覗かせ深く息を吸う。


(助かった...運良く地下水脈があってよかった、.......あれ、カノンは?)


周りを見渡すが、カノンは、見当たらない。


「おい、カノン!返事をしてくれ!!」


地下洞窟のなか水の流れに抗いながら叫んでみるも自分の声が跳ね返ってくるだけで返事はない。

もしかして....下か!?

もしそうだったらやばい、早くしないと、下手したら死んでしまう。


「くそっ!」


思い切り空気を吸って、深く水の中に沈む、暗い水中の中それははっきりと見えた。


(見つけた...)


最も水深の深い岩場の影その場所でカノンは横たわっていた。

一度水面に上がり空気を吸うともう一度深く潜った、近くの邪魔な岩を蹴飛ばしカノンの両腕を支えて引っ張りあげる。

水面までくると荒い息を吐きながらカノンが息をできるように体を支える。


「はぁーはぁー....おい、カノン大丈夫か」


呼び掛けるが反応が無い完全に意識を失っているようだ。

俺は気絶しているカノンを落とさないように抱きしめる。

どうする、水の流れが速く水の流れに逆らって泳ぐのは、不可能だ......仕方ないこのまま流れに身を任せるか。

カノンを抱きしめながらこのまま水流に流される事にした。


しばらく流れていると、光が差し込んでくる。

水流に身を任せ、光の中に入ると、またいきなりの浮遊感。

今度はなんだまた罠かと構えるがそんなことはない、ただ光が見えたところは滝だった。

下まで落ち何とか着地すると、あたりを見渡す。

そこはドーム型に広がった空間、そして周りの壁には今までの格階層に置いてあった松明が全て色違いで置いてある、その中には知らないものもあった。


(にしてもここは?...何層くらい落ちたんだ?)


カノンを背中に背負いながらドームの真ん中あたりに来ると、一体異質な黒色のゴーレムが堂々と立っていた、そのゴーレムは余りにも人間に似ていて一瞬銅像か何かだと思うほどだ。


(にしても動かない...なんだこいつ魔物じゃないのか?)


動かないことをいいことに注意深く観察しようとしたその瞬間、いきなり驚くほどの速さで剣が振り下ろされた。

振り降ろされた剣は地面を砕いていた。


「おっと」


とっさに躱すが次々に剣撃が打ち込まれてくる。

それを何とかやり過ごし、こちらも反撃しようと右手をゴーレムに向けると、いきなり行動をやめ後ろに跳躍し、距離をあけてくる。そして、


「出て来い」


黒色のゴーレムが無機質にそんな事を言うと、ドーム状の壁から俺を囲むように大量のゴーレムが出現した。

今まで見たことのある色以外のゴーレムもたくさんいる。


「嘘だろ...」


思わず言葉に出てしまう程の量がユウキを囲んでいた。

額に冷や汗が浮かぶ、どう切る抜けようか、それ以前にカノンが起きてくれなくては....守りながら戦う余裕など今の状況にはありもしない。

期待を込めて後ろのカノンを見てみるがいい気絶顔をしていた。

これはダメだ、覚悟を決めてカノンを優しく地面に置くと。

剣を引き抜き、ゴーレムの方を向いた。

そして、全属性魔法を自分の上に一斉に展開した。



次の投稿は、明日か明後日になります。

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