第17話復讐心
投稿が遅れました。
本当に申し訳ありません。
貴族を殺して大都から、出た俺達は、おじさんに頼み獣人の国まで馬車で
乗せて行ってもらう事にした。
俺は獣人の国に着くまでの道のり、子供たちの騒ぎ声を聞きながらカノンと情報交換をしていた。
「カノンの復讐者のスキルは、何の能力だ?」
実は前から気になっていたが、復讐者のスキルを他人に与えた場合能力は違うらしい、ならどんな能力が発生して、どんな力なのか。
「『創造』です。2日に一度想像した物を作り出せます、それでこの短剣を作りました、ご主人様の復讐者のスキルの能力は、何ですか?」
創造のスキル、それは本当に俺のスキルとはまた違った別次元の強さを秘めている。ということも言いたいのだが....それよりも.....
「何故ご主人様?」
「いえ、一様私は奴隷ですからね。それに、外で一緒に歩く時に奴隷として見えるように、ご主人様と呼ぶでしょう?でも、いちいち呼び方変えるのがめんどくさいから呼び方は、ご主人様で良いかな、と」
「まあ、カノンがいいなら良いけど........で、何だっけか?えーと俺の復讐者のスキルの内容の話だったけ?」
「はい、そうです」
これは、話してもいいものなのか?少し戸惑ったが、復讐仲間に隠し事など、信用を疑われる。
なら、いっその事話してしまおう。
「俺の復讐者のスキルは『奪う者』恨んでいる者に1ダメージでも入れればスキルかステータスをランダムで奪うことが出来る。しかも恨んでいる者の判定が緩くて、たった少しでも恨んだだけでスキル、ステータスを奪える、説明は、これで終わりだ、質問あるか?」
「はい、少し気になるのですが私にくれた復讐者のスキルは、ご主人様の、復讐者のスキルを使ってくれたんですよね?」
何故こんな質問をしてくるのか分からない俺は、カノンの問いに頭の上にはてなを浮かべながら答える。
「ああ、そうだよ?」
「じゃあ、この無属性魔法は、どうやって私に渡したんですか?」
「え?カノン無属性魔法を覚えてるのか?」
俺は戸惑いながら聞くと、カノンは、キョトンと猫耳を横に垂らしながら。
「復讐者のスキルと一緒にご主人様がくれたのでは?」
首と猫耳を傾げながらそんな事を言ってくる。
(俺はそんなのあげた覚えが無いんだが、そもそも自分の無属性魔法さえ どうやって覚えたのかさえ分からないし........もしかして復讐者のスキルと一緒に一つ無属性魔法を覚えられるのか?それとも....)
頭の中でそんな推論を立て止まることなく次々と憶測を頭に浮かべていった。
しばらく、一言も喋らずに考えていたが、分からなかったのでひとまずそれは、置いておく事にする。
じゃないとずっと考えてしまいそうだし、何より推論を考えるよりも気になった事があるからだ。
「カノンの無属性魔法の、内容を教えてくれないか?」
「はい、私の無属性魔法の内容は、『受諾』です。簡単に言うとご主人様からスキルを貰ったり、渡したり出来ると言う事です」
このスキルの内容を聞いた俺は戸惑った、理由は簡単だ。強すぎるのだ。
俺が魔物からスキル、ステータスを奪う→カノンに渡す。もしくは、戦闘用の奴隷を大量に買い、日夜魔物と戦わせる→カノンがスキル、ステータスを受け取る、そんなサイクルを繰り返すだけで直ぐに最強になれるのだ。
まあ、実践経験がなくては意味がないだろうが、それでもこのスキルは、はっきり言うとチートだ。
(まあ、俺も同じようなチートを持ってるんだけど)
心の中でそう思う。
(カノンのこのスキルのおかげで何となく、これからの魔物との戦い方が決まったな)
そう思いながら頼りになる猫耳パートナーを見て少し微笑んだ。
今、あたりはすっかりと夜になっていた。
夜中に馬車を走らせる事は危なく出来ないので馬車から降りてキャンプをしていた。
カノンに俺の思いついた魔物との効率のいい戦い方を教えていると、獣人の子供達が俺のそばまでやって来る。
先頭の男の子が何か言いたそうにもじもじしている、しばらくすると覚悟を決めたようで口を開いた。
「わ、私達をお兄さんの奴隷にして下さい!!」
「ん?........」
意味が分からなかった。
親の元に帰してやると言っているのに奴隷になりたいと言っているのだ。
それは、帰りたく無いと言っているのと同じなのだから。
「えーと、なんで急にそんな事を言うんだ?」
俺の疑問に対して、いつもの女の子が教えてくれる。
「あそこには、アセロラ王女がいるから帰りたくないの」
その名前を聞いた瞬間、心の中に黒いものが渦巻き、心臓が跳ねた。
そんな俺の心境も知らず女の子は、話を続ける。
「アセロラ王女は、昔からとても酷い人だったの、すぐに私達に暴力を振るったりしてきた、でもいつも大都の王様のユウキ様が止めてくれていたの。けどユウキ様は、アセロラ王女や、他の国の偉い人達に殺されてしまったの。それからは、ずっと酷かったの、
アセロラ王女を止める人は、いなくなって、最近では税金として1週間に一度、金貨5枚支払わせられるの。もし、支払う事が出来ないと私達みたいに奴隷として売られてしまうの。
それに、暴力は振るわれるし過酷な労働もさせられるの!だから、もう私達はあんな国に帰りたく無いの!」
そう、女の子は断言した。
「そうだ、そうだ!」
「誰があんな国に帰るか!!」
怒りを露わにしている子供達を静めて、俺は言った。
「大丈夫だよ、俺がアセロラと話し合い(殺害)をして来て上げるから、安心して国に帰ろう」
俺の言葉を聞いて子供達は顔を見つめあうと肩を落とし渋々と
「.....分かったの」
小さい声でそう言った。
俺は少し諦めた感じの子供達の事など気にせず心の中で高笑いをしていた。
(あはははははは!!!ようやくアセロラを殺せる)
そう思うだけで最高だった、
(どれだけ惨めに殺してやろうかな?)
その事を想像するだけで最高の気分だった。
(ようやく、あの子達の復讐が出来る)
孤児院の子達を思い出して、黒い、黒い、どす黒い復讐心が動き出す。
そして俺の心の中は、復讐心でいっぱいになっていた。
さあ、今度こそ、絶対に俺は間違えない、確実に息の根を止めて見せる。
今回は、少し短くなってしまいました。




