第2話 ステータス
ここから二話は説明が多くなりますが、ご容赦くださいm(_ _)m
ダンジョン作成の前に、男は自分のステータスを確認した。
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名前:
性別:男
年齢:36
種族:人間
職業:ダンジョンマスター
HP:21
MP:208
ATK:F
DEF:E
INT:B
AGL:F
DEX:A
スキル:料理 中級、計算 上級、土魔法 中級、HP回復 中級、MP回復 中級、状態異常耐性 上級、????
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「今日も平和だなぁ」
そう呟いた男は、遠い目をしていた。
男がこのような思いになるのも無理はない。
それを説明する前に、ステータスについて触れておこう。
名前に関しては、転生したときに削除されているので未設定となっている。
性別、年齢、種族、職業について説明は不要であろう。
ただし、職業にはステータスに補正がかかるものもある。
他の種族や職業については別の機会に触れることにしよう。
HPは生命力を表し、HPが0になると死ぬ。
この世界でも蘇生することはできない。
ただし、ダンジョンマスターはHPが0になっても、ダンジョンコアが破壊されない限り死ぬことはない。
HPが0になると、現在の男がいる場所に転移し、しばらくの間昏睡することになる。
MPは魔法力を表し、魔法を使用すると減少する。
ATKは攻撃力、DEFは防御力、INTは知力、AGLは敏捷性、DEXは器用さを表す。
INTは魔法の効果に、DEXは武器や生産のスキルに影響する。
この五つは、上からSSS、SS、S、AからGの十段階となっている。
この世界には、レベルという概念は存在しない。
ステータスは、経験に対応したステータスが上昇する。
例えば、魔法を使うとMPやINTが上昇していく、といった成長をする。
スキルは、初級、中級、上級、神級の四段階になっている。
ただし、神級になることは稀である。
男が現実逃避した理由は、戦闘能力はほとんどないのである。
ちなみに、このステータスは、既にダンジョンマスターとしての補正がかかった状態である。
ダンジョンマスターとしてのステータス補正は、MP200上昇、INT三段階上昇する。
また、スキルは、土魔法、HP回復、MP回復、状態異常耐性を獲得できる。
実に、補正がないと、男のステータスで高いのはDEXだけであり、スキルも料理と計算しかない。
男が現実逃避するのも止むを得ないところがある。
しかし、現代の日本に住んでいて、戦闘能力が高い必要はなく、男のステータスが低いのは仕方がないと言えよう。
閑話休題。
しばらく呆けた男は、その思いを振り払うように首を振った。
ステータスから目を逸らし、スキルの欄に《????》について調べてみると、
『転生ボーナスで特別なスキルを獲得できます』
と表示され、スキルが表示されたスロットが回り始めた。
男は、期待を込めてスロットを止めた。
スロットが止まったとき、《創造魔法》と表示されていた。
「おぉ、チートっぽい」
手に入れたスキル《創造魔法》の名前としては、とても期待を持てるものだった。
そのスキルの内容は
・創造魔法
MPを消費して、素材(例えば、鉄や布)を創造することができます。
「うん、ダンジョンマスターとして戦うことはやめよう!」
男はそう誓った。