ほろ苦い思い出
今、彼らは一年たった、3年生の設定です。
男の子の気持ち、よく分かんない~…
俺の名前は柿並雄大。至って平凡な高校生だ。
玲「ホンット赤坂さんって可愛いよな~」
光「だよなー。ほかの女子とは比べ物にならねーよなぁ。な?雄大もそう思うだろ?」
雄「えっあっそうそう。ホント、1人だけ輝いてるよな。」
コイツらは玲央と光成。
小学校のときからの友達だ
なんて表したらいいのか分かんないけど…
多分、俺、赤坂さんのこと好きだ。
赤坂さんは誰にでも平等で、優しくって、いろいろなことに相談に乗ってくれる明るくて可愛い女子だ。
俺が思うには…
このクラス、いや学年全体の男子が赤坂さんのこと、狙ってる筈。
ある一人を除けば、学年全体で俺は10分の1の確立で彼女の隣に立てる。
そのある一人…それは同じクラスの大村瑞生だ。
アイツは、赤坂さんと同じ中学だったし、登下校も一緒。
その上、学校一強い。…赤坂さんを除いて。
そんな奴相手に立ち向かえばひとたまりもない…
でも…俺は諦めたくない。
どうすればいいのだろう…
ラブレター…
電話…
メール…
直接告る…
俺には直接告れるような度胸はない。
って俺、電話番号もメルアドも知らないんすけどー…
残るはラブレターだけかよ…
赤坂羅夢様
あなたが転校してきたときから好きでした。
付き合ってください。
もし、OKなら090-0000-1234に電話してください
柿並雄大
いざ、書くとなると意外と書けねー…
笑われたって、フラれたってもう後悔はしねぇ。よな…
靴箱に入れて…
雄「ただいまー」
母「お帰りなさい」
ドサッ
ベットに大の字になって寝る
返事…OKだといいな…
どうせ、返ってくる返事はわかっているけども。
RRRRRRR♪
RRRRRRR♪
まさか、と思って急いで携帯を開く。
雄「はい、もしもし。柿並です」
羅「柿並君?…ゴメンね。私、柿並君とは付き合えない…ホントにゴメン。」
雄「あっいえいえ…いいんです。それでは」
羅「あっ柿…」
ツーツーツーツー
切ってしまった…
どうせ、フラれるって分かってたのに…
「もし、OKなら電話してください」
なんて書いたものだから、期待してしまった。
俺は飯も食べず、ただ、ただ、泣き伏せていた
ジリジリジリジリジリジリ
ジリジリジリジリジリジリ
雄「う…うーん」
母「急がないと、遅刻するわよ~」
学校、行きたくない。
赤坂さんの顔を見るのがツライ。
赤坂さんからメールが来た
昨日はゴメンね。
でも、これからも友達として仲良くやろうね♪
このあと、俺がどうしたかは想像にまかせるよ。
今考えてみると、俺あんなことで落ち込んでたんだな~って(笑)
あれから、俺以外のヤツらも告ったらしいけど…
見事に全員フラれたらしい(笑)
赤坂がOKを出す相手の顔が見てみたいよ…
長ーくなりましたっ