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君に伝えたい言葉

作者: 他力本願

 拝啓


あなたがいたから、

書けました。








 ここに記した一言一句、全て人の言葉だ。

決して僕1人の知識ではない。



 私はどこにでもいる普通の男で、中卒で学も無く、仕事でつまづく時もあり、お金に困った事も、病に苦しんだ事も、道を見失って悩んだ事も、悔し涙を流す事も、誰にでもある苦労をした。

きっとこれからもあるだろう。



が、

今が1番幸せだといつも思えた。


 学が無いから学ぶ楽しさを知り、仕事でつまづく度負けん気が芽生え目標ができ、お金がないから気付いた当たり前の幸せがあり、病に悩んだから体の大切さを知り行動力が生まれ、道をはずしたから正しい道が見え、自分の力でどうにもできない悔し涙を流した時人の優しさ厳しさに触れ、嬉し涙へ変えてくれた。



そう思え夢を現実にできるまでに、多くの時多くの人の多くの言葉で支えられ今の自分がある事に、心の底から感謝し、この“財産”を与えてくれた人を誇りに思う。


その言葉一つ一つ、人から人へ時代を越え伝えられ、既に知っている事もあるだろうし、そうは思わない事もあるだろうし、何も感じない事もあると思う。



でももし、

辛い時、道に迷った時、孤独にさいなまれた時、希望に満ち溢れた時、たった一言でも役に立ててもらえたら…、


感謝した人へ最高の恩返しになると思い、


君の幸せを心から願い、


生きることに充実感がもてた言葉、つまづいた時に助けてくれた言葉、見失った道が見えた言葉、夢を叶える為に必要な言葉、この最高の財産全て、

あなたへ譲ります。   










    もくじ

1 生きる意味

2 人生で1番若い日は今日だ

3 キレイ事に生きる

4 思考が世界をかえる

5 周りは自分の鏡だ

6 成功方法

7 7の法則

8 自信

9 一所懸命

10 塩の味

11 夢追い人は叶わず死ぬ










1 生きる意味


 誰もが一生に一度は考え抱える、永遠のテーマ。


僕がその意味を考え気付き始めたのは16の時だった。


それまでは人を信じず自分の力だけで生きていこうと生意気な小僧だったが、1人の人との出会いがその考えとその後の人生を真逆に変えた。


「世の中にこんなやついるのか」と誰もが言う、一見ノリとラッキーだけで生きてて漢字も書けない、計算もできない、ネクタイもしめれない、だらしがない、クセも強い、みんなのいい笑い者、あそこまでふざけようと思ってもふざけられない、だけどなぜか誰もが認める設立したての小さな会社の社長だった。



 僕は面接に行き、かばんを開けると履歴書を忘れていた。

しかし彼女がいるかと合コンが出来るかだけ聞かれ、採用。


意味がわからなかった。


しかし、周りに聞いた話はそんな軽いものではなかった。



「俺が食えなくなってもあいつは食わす」と、言ってくれていたらしい。


なぜ会ったばかりの奴にそこまで言えるのか?



その人は誰よりも出会いの大切さを知り、人のいい部分しか見ず、誰にでも訳もなく無償の愛情を与える人で、あえて理由をつけるとしたら自分もどん底の時そうしてくれた人がいたからと、ただそれだけで道に迷った僕を拾ってくれた。


しかしこの世の中その“ただそれだけ”が出来る人がなかなかいない。

だからこそ、こんな世の中だからこそそういう人が必要なんだと今では思う。



 そこから始まったのはとにかく驚きの毎日だった。入社当時の僕はやっていい度を越えた仕事のミスだらけで、世界に3台の車を潰し翌日は無断欠勤をし、会社の車も潰し、世の中にない部品も壊したり、それだけ迷惑をかけていながら文句ばかり言っていた。


しかし普通は怒られるどころかクビになるような事も大抵は笑ってすまされ、が義理事に反する事は朝までいろんな場に飲みに連れ回すという社会勉強で怒られ、辛くなって退社したいと言えば仕事しないで同じ給料やるから俺の飲みに毎日付き合えと言われ、とにかくたくさん迷惑をかけたがずっと見放さず面倒をみてくれた。


それは迷惑をかける事を悔むんじゃなく、多くの場数を踏んで自分より大きい器を持って欲しいという全力の“親心”で、

「自分を犠牲にしても人を大事にしろ。」

と、社長と社員の関係を完全に越えた人と人の絆を築いてくれた。


やはりそんな人の周りにはものすごい人が取り囲み、その“人脈”という金で買えない財産もたくさん与えてくれた。



それから理屈も理由もいらない人の大切さを肌で感じるようになり、感謝になり、憧れになり、目標になり、自分らしくいきいきと生きるようになり、貧しかった心が豊かになった。



 誰にもただそこにいるだけで感謝される事がある。

あなたがしてきたどんな些細な事でも大きな事でも、何もしたつもりがなくても、気付かないうち、思ってる以上に喜んだ人、あなたを必要とする人が必ずいる。


その瞬間が、その一瞬だけで、人が生きてる存在価値になり、社会公権になっているんだ。



 中国の言葉で

「人は2度死ぬ」という言葉がある。

1度は心臓が止まった時、そして2度目は人に忘れられた時だと。




「お前が死んだとき本当に悲しんで葬式に来てくれる人が何人いると思う?」


今でも忘れないその言葉が、私の生きる意味だ。









2 人生で1番若い日は今日だ


「時は金なり」

昔の人は既に正解を言っている。

私はわかっていたつもりでわかっていなかった。



まず結論から言おう。

生きている人の誰にでも共通して平等な財産は、“時間”だ。


その人の働いてもらった人生の時間が給料になり、貸したお金の時間が利息になったり、寝坊して普段使わない高速に乗った料金で時間を買い、本来お金で買えない“時間“をいろいろな形で金額に置き換えられているのだ。


生まれたての赤ん坊でもおじいさんでも、サラリーマンでも有名人でも、貧乏人でも金持ちでも、生まれた時から今すごしている時間は皆同じだ。



そう思うと、元は他人だった人と偶然出会い、同じ時間をすごせる事自体が奇跡で、他に変える事のできない貴重なものだ。

だから人は、人と会った分だけ積める経験もある。


年の違いはただ寝て起きた数が違うだけで、しかしその寝て起きた数が経験の違いだ。

単純に20の人と40の人には20年分の経験の差があり、が、仮にその20の人が40の人と同じ経験を積めば20年分の時間のチャンスを得る。


後悔するような時間をすごしたとしても、今さらもう遅いと思う必要もない。


“もう遅い”と思った3秒前が、もう遅くなってしまう。



人生に無駄な時間はなく、無駄だったと思い振り返れば無駄になるし、踏んだ場数の一つとして踏み台にすれば貴重な経験の一つになる。




 人は明日からでも今日からでも、今からでも良くも悪くも変わる。

どんな人にも今日は今日しかないし、また陽は昇り、人生で1番若い日は今日、1番若い時は“今”だ。


「運命と宿命」という言葉は読んで字の如く。

「宿命」は宿された命。

生まれた時代、場所、性別、環境など、変える事のできない与えられた命。

「運命」は運ぶ命。

自分の力でいくらでも運べ、変えていける。



 周りを見てほしい。

当たり前な事だが忘れがちで、自分よりもっと不幸な人、幸せな人、共に歩く仲間も必ず、必ずいる。



今この瞬間から、今までよりもっと素敵な、いつでも“今最高”と言える人生をきっとおくれるはずだ。










3 キレイ事に生きる


 誰も信じないと思っていた自分が、今では騙されてもいいと思える仲間しかいないと言えるようにまでなった。


がほとんどの人からは、こんな世の中でそんなの甘い戯言、絵空事、ただのキレイ事だと言われる。


しかしそれでいいと思っている。

今読んでくれているあなたにもそう思われているかもしれない。



じゃあそんな世の中で誰が今までキレイ事を教えてくれたのか?


友達を大事にしろ、時間を大事にしろ、困った人を助けてやれ、やけどした人がいたらさすってやれ、人を大事にするのに理由なんかいらない、自分がそう思えなきゃ自分の子供に、大事な人に、誰が教えどんな背中を見せられるのか?



自分が信じぬいた人に騙されてもいいんではないか?


信じた相手が困った時は助けたい、力になりたい、少しでも良くなってほしいという気持ちで、相手の為にと与え、奪われたのなら、自分のなんとかしてあげたいという気持ちは叶っているし結果相手は助かっているはずだ。


騙された分だけ人の痛みも知り人間力も高まり、経験の一つにもなり、そもそも人を全く疑わない素直すぎる真っ白な人は逆に騙せなかったりする。


そうすると、かってに騙されてもいいと思えるような大事な人しかよってこなくなる。



 キレイ事に生きようと思っていてもそう生きるのはなかなか難しい。

だからこそ自分なりに何か1つでも心に掲げて生きなければいけないと思う。


結局何が正しいか、間違っているか。

自分が正しいと思う事に進んで行って、何も間違ってないと思う。

もし間違いだったとしても自分が正しいと思ってした事なら、きっと正しい道への通る一瞬にすぎないだろう。


どんなにばかげてると言われても、どんなに小さな事でも、必ず喜ぶ人が現れ、必ずあなたに返ってくる。



私がそう心がけてから、逆に感謝、感動させられたり人に支えられ、正しい事をして何一つ間違いはなかったと、今も常に思う。



どんなに戯言と言われても、私はそんな甘い絵空事に生きる自分が好きだ。









4 思考が世界をかえる


 これはハワイの言葉。

「雨が降れば、虹に会えるかもね」


初めてこんなにも率直な言葉を聞いた時、胸がしびれた。

全くその通りで、幸せに生きる為にも夢を叶える為にも必要な考えだと思う。



雲一つない晴天でも土砂降りの気持ちで歩けば暗い空に感じ、どんなに土砂降りでも晴れた気持ちで空を見上げれば透き通った気持ちになる。

人間関係も人の悪い部分は目につきやすいがいい部分は印象に残りにくく、どんな人にも自分にないいい部分があり、どんな災難も良くなる前ぶれで、理由があっておこる出来事だ。


捉え方考え方一つで、物事の感じ方とその後の人生が大きく変わるのだ。


当たり前だが人生は良い事と悪い事の繰り返し、世の中いい人もいれば悪い人もいる。

やな事をただ悪い事で終わらさず、それをどれだけいいキッカケ、自分の肥やしにできるかだ。


面倒な事から逃げてもまた同じ事がやってくるし、更に面倒になることもある。目を背けても結局その苦痛に縛られてしまう。


今しかない時間に立ち向かい、たった一度の人生をいいものにしてほしい。



その時思考をかえれば、あなたの世界はきっといい方向に向かうだろう。









5 周りは自分の鏡だ


「類は友を呼ぶ」

全くその通りで、成功する為に必要な条件の一つである。


考えてみれば私の人生がいい方向に向かう為の最初に揃った条件かもしれない。


人は生まれてから死ぬまで出会いと別れの繰り返しで、その出会いのチャンスも別れも常に自分で選択している。


なぜいい人の周りにはいい人が集まっていて、悪い人の周りには悪い人が集まっているか、考えた事があるだろうか?



「健全なる別れ」という言葉がある。


人と人は友達でも夫婦でも上司と部下でも、常にお互いの努力で成り立っている。そのどちらかの努力が欠ければ関係の糸が細くなり、努力が重なれば太くなり、信頼になる。

人と人の信頼は積み上げるのは大変だが壊れるのは一瞬だ。


自分が誰の近くにいたいか、誰と歩いていくかは自分で決めていて、悪い人を選ぶかいい人を選ぶか自分次第でどうなっていくかが決まる。

出会いは貴重で喜ばなければいけないし、いい出会いは実際そこら中に転がっていてそのチャンスを拾えるか拾えないか。

別れも悲しむ事だけではなく、必ずいい出会いの為の別れであり成長の為の別れで、それが“健全なる別れ”だ。



人は無意識に今自分に必要な人といる。

自分にないものを求めればそれを補う人を探し、共感を求めれば同じタイプの人を選ぶ。


これが「周りは自分の鏡」であって、周りの人が今の自分をそのまま表している。

くだらない事に共感してもうのが居心地がよければそういう人が集まり、自分を高めたければ尊敬するような人に囲まれ、知らない事新しい事を求めれば出会った事のないような人と出会う。


前に話したようにどんな人でも自分にないいい部分を持っているし、逆にそれはあなたにも言える事でどんな人にも与えられる部分がある。

だからどんな人でもいい部分を見抜いてほしいし、学ぶ気持ちを忘れず単純に自分が尊敬する人の近くにいる事が、常に人間力を上げられる1番の方法だ。


また不思議と、運がよくなる1番の近道は運がいい人といる事だ。

これが何故か今でも理由はわからないが、まぎれもない事実だ。



このように、出会いにも別れにも無限の可能性が秘められている。


たった1回の人生この広い世界で出会える人はほんの一握りだからこそ、同じ時同じ世界での出会い、別れ、人の大切さを、いつも忘れないでほしい。









6 成功方法


 ここからは具体的に夢を現実にしていく方法を説明しよう。



 成功者の誰もがやっていて言われている、夢を現実にする実に簡単な方法。


「紙に書け」


更に言うなら、

「手帳を持ちなさい」



聞いた事がある人もいると思うが、実際あまり知られてはいない。

何故なら実に簡単な方法だからあまり言いたくない人が多いいのと、簡単すぎてやる人が少ないからだ。


今日紙に書いたからって、明日夢が叶うはずがない。


だからほとんどの人はやらないし、成功できる人は一握りしかいない。

その一握りの成功した人はその分感謝した数の人がいるからこれを人の為に伝えたいと思う。



なぜ紙に書いた夢が叶うのか?


人間の脳はパソコンの何百倍の情報処理能力を持っていて、例えば電車で目を閉じて赤いコートを着た女性、と考え目を開くと、赤いコートを着た女性がいたら真っ先に視界に入る。

あなたもこんな体験をした事があると思うが、エアコンが壊れた時などチラシを見たり街を歩いたりしいてて、たまたま安売りをやっていてラッキーと思う時がある。


しかし実際安売りはいつもどこかのお店が必ずやっていて、今まで意識しなかった事を脳が意識し始めただけで目にも耳にも入らなかった情報がテレビを見ているだけ、街を歩いているだけでかってに入ってくるようになる。


他にも好きなアーティストやブランドの知らなかった新商品などの情報も敏感に察知したり、本能が意識した事は5感が鋭くなり無意識のうちに常に情報を探すようになるのだ。


これは科学的にも証明されていて、通常人間の脳は3%しか使われていなく、あとの97%が本能であり、第6感であり、火事場の馬鹿力だ。



では何を書けばいいのか?


大事なのはまず本当にやりたい事と本当にやりたくない事をはっきりさせる必要がある。


夢を現実にできないほとんどの人が、自分が本当に望む事が明確になっていなかったり、やりたい事とやりたくない事が振りこになり素直な気持ちのまま単純な行動がとれていない。


歌手になりたいから歌を練習する、やりたい仕事の面接に行く、車屋さんが飲食店を持ちたいから飲食の勉強をする、この単純な事がなかなかできなかったり振りこになってしまうのは、“やりたい事にやりたくない事が含まれている”からで、それではいつまでも足踏みしてただ時間だけ過ぎ夢を遠ざけ、3階に登るのにジャンプしていつまでも届かないのと同じ事だ。



夢をもてなかったりそれを明確にするにはまず、やりたくない事から全て書き出す。


なぜやりたくない事から書くのか?

普通そうはしないが、それがそもそも間違いだ。

やりたい事から書くと、必ずやりたくない事が含まれてしまうのだ。


営業マンになりたい、だけどマメに気を配るのは嫌だ、高収入を望むが重労働が嫌だ、歌が好きでも歌う事が好きなのか聞く事が好きなのか、服が好きでも販売が好きなのか嫌いなのかデザインが好きなのか嫌いなのか。


だからまず本当にやりたくない事をはっきりさせる必要があり、それから初めて本当にやりたい事がわかるようになる。



ではさっそくやりたくない事を、自分が神様になったつもりでわがままでなんでもいいから、頭を真っ白にして書いてみよう。

接客が嫌だ、早起きが嫌だ、人に使われるのが嫌だ、重労働が嫌だ、なんでもいいからとにかく書いてほしい。


やりたくない事を全て書いたら、それをよく読み理解してから、次にやりたい事を書く。

これも神様になったつもりで、わがままになんでも書く。

有名人になりたい、のんびり生活したい、金持ちになりたい、ベンツにのりたい、彼女と同棲したい、とにかくなんでもいい。


本当にやりたくない事がはっきり見えて初めて、辛い努力さえ好きになれる程のやりたい事が見えてくる。


「好きこそ物の上手なれ」まさにその通りであり、早起きが嫌いでもゲームが本当に好きな人は朝まででもできるし、働くのが嫌いでも欲しい物、好きな人の為だったら働くのも苦じゃなくなったり、努力は誰でも面倒だったり辛いが、好きな事の為だったらそうじゃなくなる。


理由は結局なんでもよく、大事なのは自分がなんでも乗り越えられる程の好きな事を知ることで、それが生きていく上で毎日の充実感になり夢や目標が見える。


本当にやりたくない事やりたい事、夢が見えただろうか?

では次にどう進んで行けばいいか。


あせる必要はない。


まずその書いた紙を毎日眺めるだけでいい。

無理に何も考えなくていいし、ただ眺めるだけ。

特に寝る前、起きたばかりがいい。


本能が1番研ぎ澄まされているのが寝る前、起きた直後の頭がぼーっとしている時なのだ。

更に言えば、その紙を常に持ち歩いて暇な時にただぼーっと眺める。


それをすると何が起こるのか?


夢が現実になるレールができるのだ。

言い方を変えれば、夢の一つ手間、更に一つ手間と今の自分に1番近い目標が階段のように出来上がっていく。


今までただ街を歩いていただけ、ただテレビを見ていただけ、ただ人と話していただけ、何気なくただ通り過ぎてきただけだった事が今までと同じ生活をしているだけで物事の見方がかわり、その中から夢を現実にする為の必要な条件を探し見付け始めるのだ。


更に手帳を持つと気付いた事大事な情報が常に記録でき、その集まった情報で次に何をすべきかがわかり、整理していくと夢を現実にするスケジュールが出来上がる。


そう一つ一つ積み重ねていくと目標を1つずつクリアできていき、遠い憧れの夢が射程圏内にみるみる近づきいつのまにか叶ってしまっていたりする。


これは本当に事実なのだ。



もっと細かく説明したいが全て書くと別の本が何冊とできてしまう量なので簡単に説明したが、成功者は皆こうやってある日からいつもどおりの毎日ががらりと変わり、夢を掴み、更なる夢を常に追っている。


明日すぐに夢が叶うわけじゃない。だが日本一の富士山も小さな砂の積み重ねのように、今踏める一歩を踏める数少ない人がその先の一歩、二歩と踏んでいけるんだと思う。



さあ、次からは更に具体的なテクニックの説明をしよう。









7 7の法則


 人には向き不向きが必ずある。どんなにいい人でもガンになってしまうように、人付き合いが苦手な人はたくさんいる。私もそうだった。基本的に人付き合いはどれだけの人と話し、喜びと失敗を重ね人の気持ちがわかるようになるかの経験の積み重ねだと思うが、教えてもらって初めてわかる事もあると思う。

だから生きていくうえで必ず人と関わる以上、人間力を高める努力が必ず必要になってくる。


その具体的なテクニックを説明しよう。



 人が初めて出会った瞬間からその後の関係を築くまでの時間の法則が、

「7の法則」だ。


人が出会った瞬間から第一印象を感じるまでどれくらいの時間か知っているだろうか?

7秒だ。

その一瞬の表情、交した言葉、声のトーンなどでかっこいいかわいい、いい人そう、恐そう、優しそう、仲良くなれそうなれなさそうと判断する。


次に第二印象をもつのが7分。

初めの印象を踏まえその後の7分の会話、身振り手振り立ち振る舞い、仕草、ギャップなどで、恐そうだと思ったがいい人だ、中身もかっこいいかわいい、やっぱり合わない気がするなどここでだいたいのイメージが出来上がる。


そしてその後の7日、7週間くらいで関係が決まってくる。



あなたにもこんな経験があると思うが、会った瞬間で彼氏彼女になりそう、いい友達になりそう、あまり仲良くならなそう、この人とうまく働けそう、ついていけなさそうと、直感で感じ結果必然的になることがある。


この7の法則を意識すれば、更に貴重な出会いや関係を築くことができる。



具体的にどうしていけばいいか?

まず第一印象だが、自信を持つ。

この“自信”については後で説明するが、世の中十人十色で皆違う個性だからおもしろいし、人には誰でもいい所悪い所があるのであなたの個性のいい所を伸ばし悪い所をよくする努力をして“自信”を持つ事が大切だ。

自信がある人は会った瞬間で相手に伝わるし、歩いているだけそこにいるだけで人にオーラが伝わる。


次に第二印象。

あなたの個性を伝える。

あなたはあなたしかいないし他の人に変える事ができない世の中でたった1人の人だから、他の人と同じでは印象に残りにくい。

その個性を日々磨き、自信を持つことで自然に人間力が高まり貴重な出会いが増えていく。


しかし人に自信も個性も伝える前に忘れてはいけない基本の3原則がある。

素直、謙虚、明るさだ。

本当に基本で、絶対に忘れてはいけない。

その自信も個性も持たせてくれたのは自分の努力だけでなく、周りの人である。人の話も聞かず、素直に学ぶ気持ちがなければ成長もできないし、個性も謙虚に伝えなければただの自我になるし、暗い顔で何か言われてもせっかくのいい人柄も伝わらない。


常に上を見上げて足元を見放さない気持ちと、どんな人にも自分にない可能性を持っていること、辛い時こそ元気をだすことを絶対に忘れてはいけないのだ。


人を評価するのは自分ではなく人だから、それを踏まえた上で人間力というものが備わってくる。


簡単に言えば、自分の信念は変える必要はなく幅を広げる必要があるのだ。



更にここから、“自信”について詳しく話していこう。









8 自信


 自信は読んで字の如く、「自分を信じる」事だ。


自分を信じるのはなにも強い部分だけではない。

弱い部分を素直に認めてあげて初めて、強くなる為に今の自分に何が必要か、どうすればいいか見え、強くなる努力ができる。


最初は誰でも何でも未経験だし、人はみんな弱い。

しかし自信を掴むとどんな未経験な事でも立ち向かっていけるようになる。

それが“経験”だ。


まずは尊敬する人のマネをしてほしい。

それを良くないと思ったり個性ではないと思う人もいると思うがすごく重要な事で、誰もが人から学び、人のいい部分をスポンジのように吸収して自分らしい味を出す。

マネから始まり、それがだんだんクセになり、自分のものになっていく。


人から学ぶのも、自分で自分を高めるのも、強い意思が必要だ。



自分の限界値を決めないでほしい。

そして勝ちにこだわる人を目指して下さい。



負けん気や悔しい思いは何よりも強いパワーを持ち、自分の殻を作らず今の限界を越える“意思”を持たなければ何も始まらない。

また妥協する自分や生活リズムに慣れず、常に自分で憧れる自分を意識することがそこに向かう絶対に必要な条件だ。


結果が出なければなんのせいでもなく努力が足りないだけだし、その意識が必然的に努力を生み、おのずと結果がついてくる。

努力が自信に繋がり、自信が人間力に繋がっていく。


どんなに辛くてもいつか必ず自分に返ってくることは絶対に忘れてはいけない。








9 一所懸命


 常に突っ走ってる人程とても大きな幸せと苦労の繰り返しだ。

だから家族、仲間に涙が止まらない程救われる時があるのだが、それが良いか悪いかは人それぞれの価値観だし一つの生き方として立派だと思う。


しかし時と場合によって1人で立ち向かわなければいけない孤独感に潰されそうになる時もある。

それが人の負けん気や責任感や正義感なのかもしれないが、そんな常に努力している人だからこそ言える疲れた時の息抜きの言葉が、“一所懸命”だ。


今は学校で“一生懸命”と教えているが少し前までは一所懸命と教えられていて、一文字違うだけで意味が大きく変わる。



“一生懸命”は一生、懸命に生きなければいけないとそのままだし、“一所懸命”は一つの所を懸命に生きるという意味だ。


どちらもまさにその通りなのだが、人間がここぞという時疲れていては絶対100%全力にはなれない。

なにも精一杯生きるのは勉強、仕事をするだけではない。

休む時は精一杯休む、遊ぶときは全力で遊ぶ、だからこそ勝負かける時は全力で勝負をかけられる。

当たり前だが転ぶからまた立ち上がり、立ち止まって改めて見えてくる事もあるのだ。


たまに疲れた時は一つずつやっていくといい。会社に行きたくない、予定がありすぎて頭がいっぱいになるのはあたりまえの事だ。


朝目が覚めて準備して、満員電車の通勤ラッシュ、会社につけばやる事だらけと時には先を考えすぎて自分を追い詰めすぎてしまう。

そんな時は朝おきたらまず布団からでる事を目標、布団からでたら次に準備をする目標、準備ができたら次に電車に乗る目標と、目の前の事に集中すると意外と楽になる事もある。



 先を考えることはとても大事だし、しかしその“先”は今の積み重ねで、どれだけ今を楽しめるかではないだろうか。

いろんな事に興味があれば焦らず順番にやっていけばいい。

仮にあなたが20歳だとして、60まで仕事をするとしたら、一つの仕事を10年やり遂げても4つも職種を経験できることになるのだ。



あくまでもこれは例だが、今しかない今をいくつになっても楽しめるゆとりを持つこともとても大切で、悔いの無い人生にできるんではないだろうか。









10 塩の味


 塩の味という言葉を聞いたことがあるだろうか?


塩はしょっぱいと頭で理解していても、実際舐めてみないとそのしょっぱさは味わえない。


ここまで伝えたように、私は多くの人の多くの言葉に胸打たれ、それを誇りに思い感謝に思いたくさんの人へ伝えてきたが、あさはかだった。


頭で理解しても結局自分で経験しないと本当の理解はできないし、実際その苦痛、喜びを噛み締めて初めて理解し、説得力が生まれ、言葉が生きる。

実際私自身も、前に話したが自分には騙されてもいいと思える仲間しかいないとさんざん言ってきて大きい借金を背負った事もある。しかしただのキレイ事だが、本気で1度も1ミリも責める気持ちになったことはないし、前にも増してそう思えるようになった。


常に口に出しゆるんだ背筋を正し、立ち向かい、喜び、悲しんできたからこそ今では全て自分のモノになり、財産として記せている。



 おそらく昔から伝えられてきた言葉は誰でもいつか気付く事だと思うが、それが20で気付く人もいれば40で気付く人もいれば、死ぬまで気付かない人もいるかもしれないし死ぬ5秒前に気付く人もいると思う。


しかし実際今のこの世の中、それに気付ける人、気付ける環境が少ないのは事実だ。

その中でももしあなたが何かのキッカケで気付いたら、周りにそういう人が少なくてもそれを寂しいと思わずこんな世の中だからこそ、1人でも多くの人が、あなたが、そのキッカケに感謝し伝えるべきではないのだろうか。


そんなあなたの存在だけで涙を流し感謝し、その意思を受け継ぐ人が必ずいる。その一瞬であなたの社会貢献になり、生きてるだけで存在価値になるのだ。









11 夢追い人は叶わず死ぬ


 今まで話したことを覆す言葉だが、まさにその通りだ。


夢追い人は夢が叶っては次の夢を追い、また叶っては追い、死ぬ直前まで夢を追い続け生き抜いていく。




どう感じただろうか?

そんな素敵な人生にしてみたくはないか?

これが生きがいではないだろうか?


あなたはどう死んでいきたいか?

私は笑ってたくさんの人に囲まれて死んでいきたい。


何も語る必要のない、とても素敵な言葉だ。









    あとがき    


 ここまで簡単に書かせて頂いたが、なかなか進まなかった。


書こうと決めてからも常に毎日新しい出会い、発見、言葉、感動、葛藤があり、日々変わっていく気持ちや言葉の整理が難しかった。


その毎日の中で気付けば常に思い出す事、人に伝えていた事が自分自身だと思いまとめさせて頂いた。


しかしまだまだ自分の未熟さを日々痛感させらる。

だからこそこの土台から更に新しい出会い、別れ、悩み、苦労しながら場数を踏み感謝、感動、塩の味を、噛み締めるだろう。


その中でもこれらは何があっても忘れず、常に助けられ感謝し、お金で買えない財産、他の何にも変えられない私の信念だと、胸を張って言える。



 これは私からのすすめで、これからあなたが本を読む時に蛍光ペンがあるといいと思う。

人は忘れる生き物だから、気にとまった言葉をなぞっておくと読み終わってパラパラめくるだけでまた思い出し助かる事がある。

一つでも繰り返し、自分のものにしていってほしい。


それがあなたの財産だ。




最後に、これからも生涯あなたに感謝し、幸せを願います。

これら一言一句、

本当にありがとう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] とても読みやすく分かりやすく他力本願さんの生き方が見えた気がしました! この先成功したい人や、夢を追いかけてる方は大変勉強になると思います! [気になる点] 大変おもしろいのでもっと長く…
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