第一話 雷と再会
その日は天気が悪かった。
好きなアニメのグッズを買って帰っていたところ、ピカッと頭上が光ったと思えば、突然意識がなくなった。
気が付くと、見たこともない景色が広がっていた。
「なんだ、ここ見たことねえぞ、俺は死んだのか?」
「もしかして拓海?」
後ろから聞いたことある声が、俺を呼んだ。
振り返るとそこには、
「…明里?」
こいつは、東雲明里俺が中学三年生の時、突然いなくなってしまった幼馴染だった。
「なんでおまえがここにいんの?」
「雷にあたって、気づいたらここにいたのよ。」
「まじで?俺も多分雷で死んだんだけど」
「じゃあ、ここは死後の…」
俺が言いかけた瞬間、声がした。
「おい明里、この男は誰だ」
銀髪の女が出てきた。俺より年はちょい上か?
「セレス、買い物は終わったの?」
「ああ、終わったぞ。待たせたな」
なんか話してるみたいだけどわかんねえ。言語が違うのか。
それにしても、見たことない植物とかが生えてんな、天国ってこんな感じなのか?地獄にしてはきれいすぎるもんな。
そんなことを考えていたが、ひとつ気になることがあるので、明里に聞いてみる
「明里、何話してるか全然わかんないんだけど」
「じゃあ魔法かけてあげる」
こいつ、こんな中二病キャラだったか?少なくとも中学までは平気だったのに。頭おかしくなっちゃったのか?
そんなことを考えていると明里の手が光りだし、俺の頭も光った。
光が収まると、さっきまで何を言っていたかわかんなかった、周りの奴らの言葉もわかるようになった。
「ここって死後の世界じゃなくて異世界だったりする?」
明里に耳打ちする。
「多分ね。雷に落ちた人だけが来れるんじゃないかな」
「なんで雷限定?」
「さあ、多すぎるとだめだけど選定がめんどくさいから数人しか来れないようにこの条件にでもしたんじゃない?」
そんな話をしていると、さっきの人が話しかけてきた。
「……貴様、能力が変わっているな、見たことがないぞ、何者だ」
じっと見つめてくる。
「セレス、この人は私の幼馴染で私と同じ世界から来た人よ」
「お前が噂の雨宮拓海か」
「噂?」
聞き返す
「明里とお風呂に入ったことが…」
明里が全力で口をふさぐ。
「それ何の話だ」
俺的にはもっと深掘りしたいが、明里の地雷っぽいので、やめといた。
「何でもない!紹介するね!この子はセレスティア・フロスハイム私のパーティーメンバーだよ」
明里が話を逸らす。
「よろしくね、セレスティアさん」
塞いできた手をどけてから言った。
「セレスでいい」
「よろしくね、セレスさん」
ここまで読んでいただきありがとうございます!
「違法能力で異世界生活」、まだ始まったばかりですが、「面白かった」「続きが気になる」って思ってもらえたら感想やブックマークいただけると大変励みになります。次話も投稿予定です。よろしくお願いします




