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俺のワガママボディがクラスの三大美少女を溜まり場に引き込んだ件について ~天使たちの溜まり場チャンネル配信開始!~  作者: 影木とふ「ベスつよ」②巻発売中!
1 結成『天使たちの溜まり場』チーム

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DAY 37 天使たちの夏休みが始まった日 ── 第一章 完 ──





「調べたんだけどよ、私としてはキャンプ場よりは海のほうがロマンチックだと思うんだ。二人の一生の思い出だし、場所は厳選しようぜ。しかしお前の『二人の初めて』の希望が野外だとはな……普通ホテルとか家とか室内だと思うんだけど、まぁ逆に記憶に残るか。なるほど、私の記憶と身体に刻みつけようって魂胆か、いいぜ、受けて立つ」



 翌日、いつものルーティン、早朝マラソンを終え、高校へ。



 携帯端末でゲームをしていたら、俺の前の席に女性がドッカリと座る。


 あれ? 俺の前の席ってクラスの三軍仲間である遠山四郎だったはず、と思っていたら、金髪ヤンキー女子、伊江里クロワさんが携帯端末片手に顔を近付けてきた。


 うっへ、伊江里さんの髪から良い香りが……あと顔超近い。



「お前はそっち方面のアクション少な目だったけど、やるときはやる男なんだな。見直したぜ。つかよ、夏休みにってこだわらなくてもよくねぇか? 私はいつでもいいんだけど……まぁお前がそうしたいんだ、私はついていく」


 伊江里クロワさんが白い砂浜と青い海みたいな写真をいっぱい見せてくれ、俺の肩をバンバン叩き自分の席に戻っていった。


 ……?


 なんだ、今の会話。


 ああ、夏休みに計画している『天使たちの溜まり場』の動画撮影のことか。


 夏の野外ロケなんだし、海の動画は絶対に欲しいもんな。



「ほーいミャーマ! 撮りながらする練習してるかー? 調べたら、結構画面揺れるらしいから、安いカメラだとグラッグラな動画になっちゃうんだってー。だが我々はついにあの伝説の高級カメラをゲットした……つまり準備は万端……! 今のミャーマって筋力と持久力ついたから、手ブレ補正が強い高級カメラでも抑えきれないぐらいの、とんでもなくエッグい行為してきそうー。今から楽しみにしてるー、あははは!」


 伊江里クロワさんが離れた数秒後、また肩を叩かれる。


 ポニーテールを揺らしながらシャドーボクシングをしてくる女性……藤浪桃世さんか。


 画面が揺れる……?


 ああ、いつもは俺の家のキッチンでの固定カメラ動画だけど、夏休みに計画している企画は『野外ロケ』。


 歩きながら撮ったりもするだろうから、その練習をしておけってことか。


 なるほど、了解しました。



「その……海でするのは、砂浜で、ですか? それともいきなりハイレベルな海に入りながら、です? 私としましては、流れ星が見える夜、砂浜に座る二人が自然と寄り添い、お互い我慢が出来なくなり、互いを求めあうようなねっとりしたのが好みなのです……。あ、場所はもう押さえてありますので、あとは当日行くだけ……ふふ、今から楽しみです」


 藤浪桃世さんがシャドーボクシングに熱が入り始め、俺がミット代わりに手で受けていたら、真横にいきなり和風美人、西崎華さんが現れた。


 砂浜か海中か……?


 ああ、確かに海に入っている動画も良いなぁ。

 

 あのアクションカメラって防水機能どうだったかな……、あとで調べておこう。


 夜の海での流れ星動画……それ撮れたら、マジですっごい良い夏の動画になりそうだ。


 さすが西崎華さん、流れ星が見やすい場所も調べてあるんですか。いやぁ頼りになるなぁ。



「伊江里さん、夏休みに俺たちと海に行きませんか。親戚が海の家をやってまして……」


「安く泊まれるホテルも近くにあるんスよ。夏はみんなでばーっと騒ぎましょうよ!」


 伊江里クロワさんが席に戻ると、いつものイケメンたちに囲まれる。


「……ぁあ? 泊まりだぁ? そんな暇ねぇし、行かねぇよ。もう時間足りねぇぐらい予定決まってるんだっての」


 伊江里さんが不機嫌そうにイケメンたちを睨む。


 こっわ。


「華ー、夏休みに一緒にショッピングとか、海とか行こー!」


「あら、ごめんなさい。実は夏休みは全ての日時に予定が入っていまして……」


 西崎華さんもクラスの女性に囲まれているが、申し訳なさそうに断っている。


「桃世はー? 桃世は夏休みはあいてる?」


「すまぬ庶民よ……ハイクラスももよーん様は、ほぼ全日海やら山やらお泊りやらで押さえられているのだ……身体が二つあれば……」


 藤浪桃世さんもすっごい誘われてるが、全日予定がある……?


 やはりクラスの三大美女と呼ばれる三人は、夏休みも人気なんだなぁ。





「夏休みかぁ……」


 またいつもみたいに、一人で家でダラダラ過ごしておしまい、と思っていたのだが、今年はマジで藤浪桃世さんが言ったように、身体が二つ無いと無理なのでは、みたいなスケジュールになりそうな予感。


 でも、すごい楽しみ。


 どうしてこうなったのか、どうして去年までと違い、俺は夏休みを楽しみにしているのか。


 考えてみれば、よく分からないキッカケだった。


 トイレに行こうとしたら、いきなり小学校以来疎遠だった金髪ヤンキー女子、伊江里クロワさんに話しかけられたんだよな。


 そしてこう告げられた。


 お前、今日から私たちの物だからな、と。


 まさかそこから一か月、毎日彼女たちと一緒に走ったり、一緒にご飯を食べるダイエット計画が始まるとは思わなかった。


 正直キツかった。


 意味も分からなかった。


 でも、彼女たちと過ごす毎日はとても楽しかった。



 春から俺は一人暮らしとなり、高校生活は不安だらけだった。


 自分で選んだ選択肢ではあるのだが、一人で大丈夫なんだろうか……俺はその不安な気持ちを大好きな肉に頼り、結果、中学時代よりさらに太ってしまった。


 多分あの時、伊江里クロワさんが誘ってくれなければ、今頃俺は病気で倒れていたと思う。


 ダイエット計画で身体も痩せ、以前とは見違えるぐらい健康になった。


 見た目も……ちょっと良くなった。


 本当に彼女たち、伊江里クロワさん、西崎華さん、藤浪桃世さんには感謝しかない。


 俺は受けた恩は必ず返す。


 今の俺に何が出来るか分からないが、とりあえず彼女たちが楽しいと思える高校生活を過ごせるよう、陰ながら支えていこう。




 ──夏休みが楽しみだ。









「さぁ始まりましたね、待望の、そして私の一生の思い出になることが確定の夏休みがスタートです!」


 高校の一学期が終わり、ついに夏休みが始まる。


 西崎華さんがすごい笑顔で、俺の家に多量の荷物を持ち込んできたけど……


 何事……?


「ついにきたかー! 私の初めての経験がいっぱい生まれる夏休みー! ミャーマって上と下、どっちがいいのー?」


 藤浪桃世さんも、浮き輪だのシュノーケルだのをすっごい持ってきたけど……


 上か下……? 何?


「マットレスとかのほうが痛くはないんだけど、外じゃあ用意出来ねぇしなぁ。まぁこれも思い出のためだ、レジャー用の敷物だけど無いよりはマシだろう」


 伊江里クロワさんがちょっと分厚めのレジャーシートを見せてきたが、ああ、海で遊ぶときの、ですか?


 みんな用意バッチリだな。


 


 よく分からないけど、これだけ女性陣に気合が入っているんだ。


 これはすばらしい動画が撮れるのではないだろうか。


 

 みんな、配信されるのを楽しみに待っていてくれ。



 さぁ、行こう。

 


 『天使たちの溜まり場』動画、第四弾の撮影開始だ────









「俺のワガママボディがクラスの三大美少女を溜まり場に引き込んだ件について ~天使たちの溜まり場チャンネル配信開始!~」


1 結成『天使たちの溜まり場』チーム ── 完 ──







































ここまでお読みいただき感謝!


第二章に続きます──



++++++++++++++



【以下定型文】



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