筋トレドラゴンッッッ!!!!!
異世界の山脈に
最強の竜種が生息している
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種族名:筋トレドラゴン
タイプ:ドラゴン
ナメクジがトレーニングを重ねて
進化した姿。積み重ねた
トレーニングは絶対に裏切らない
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筋トレドラゴンの朝は早い……速い!
ランニングだッッッ!
二足歩行のカイザードラゴン的なナニカが
淡々と山を周回しているぞ!
プロテインぐびぐび
朝食は、卵ご飯だ。
チャリでスーパーへ行き
買いだめしていた米と卵を食うのだ。
そして農作業
白菜、キャベツ、レタスを栽培
しながら片手間のダンベルカール
恐るべきはその速度
ヤムチャ視点だと何も見えない
姿を捉えること能わず
そして筋トレ
目を閉じて、己の筋肉に意識を向けて
ブゥゥゥゥゥゥン!(トレーニングの効果音)
ふと、ナメクジ拳法の新技を思いつく
ドラゴン「ナメクジボンバー!」
ドラゴン「ぐわああああ」
ドラゴン同士の戦い
ドラゴン「いい技だなそれ」
ドラゴン「そうだろうそうだろう」
ドラゴン「はっはっは」
ドラゴン「はっはっは」
ドラゴン「…………」
ドラゴン「…………」
すぐ無言になって筋トレ
こんな日々を送っていた
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ある日、10000匹、
ドラゴン農地にバッタが来た
農地の食物を全て食い尽くす
悪魔属モンスター
ドラゴン「アチョー!」
ドラゴン「ホワター!」
ドラゴン「あたたたたー!」
素手で叩き切る
ドラゴン「フッ、雑魚め」
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ある日、ドラゴン農地に飢饉が来た
農作物が病気になって
全部枯れたのだ
ドラゴン「おーい、プロテイン買う金ある?」
ドラゴン「余裕だよ」
ドラゴン「財宝使わんから貯金100億超えてんじゃね」
ドラゴン「これはひどいwww」
ドラゴン「そうだ、プログラミングやるか?」
ドラゴン「やるやるー」
ドラゴンの暴力である。
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ある日、長老が老衰寸前になった
長老「げほげほ、老いには勝てんわ」筋トレブーン
ドラゴン「長老、さすがにまずいですよ」
ドラゴン「休まないと」
長老「バカモーン、死ぬときは筋トレしながら死ぬんだ……ウッ」
ぴーーーーーーーーーーーーー
ドラゴン「長老ー」
ドラゴン「長老ー」
ドラゴンが一斉に集まって
神に祈りを捧げた
両手を合わせてひざまづいたように
見せかけてダンベルランジ
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
ドラゴン「マッスル」
山脈に、マッスルコールが響き渡った
人間たちは、竜の咆哮に恐れ
勇者パーティーを派遣した
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勇者が来た
勇者「山頂であぐらをかくドラゴンよ
弱者である人間は成長することを
教えてやる、てりゃ!」
勇者は核魔法の『爆破』を唱えた
ボカァァァァァン
ドラゴンに普通のダメージ
ドラゴン「てい」
ドラゴンのデコピン!
勇者はデコから出血した!
勇者「ぐわあああ、なぜだ、科学技術の進歩によって物理無効フィールドを展開しているのに」
ドラゴン「人間よ
貴様らが戦争していた時、私たちは筋トレしていた
貴様らが平和を楽しんでいた時、私たちは筋トレしていた
トレーニングの量が違うのだよ」ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
ムキっっ!
戦士「ひぃっ」ガタガタ
僧侶「ひぃっ」ガタガタ
魔女「ひぃっ」ガタガタ
戦士と僧侶と魔女は逃げ出した
勇者「おいこらお前ら」
ドラゴン「お、お前は逃げないのだな」
ドラゴン「筋トレ教えてやってもいいぞ」
勇者「うるさい。人間なめるな、てやー」
ドラゴン「ぺやっ」
デコピン
ヒ
ュ
ゥ
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ゥ
✨
〜〜〜〜〜〜〜〜
ある日、ドラゴンの赤ちゃんが生まれた
ドラゴン「見て、立派なナメクジよ」
ドラゴン「ああ、筋トレに目覚めるのは一匹だけらしいが」
ドラゴン「みんなに筋トレしてほしい」
ドラゴン「そうだ。筋トレこそが全てを解決するのに」
ドラゴン「筋トレすることを願いましょ」
こうしてドラゴンたちは
10万匹のナメクジを
山の麓へ向かって
全力投球した。
めでたし めでたし