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シークレット・アカデミー  作者: 蒼咲 乖斗
【EPISODE_01】
11/11

〜集いし胤華の生徒達 4〜




「……」

キーンコーンカーンコーン。


『「本日の授業は現時点をもって終了致しました。各生徒は……ーー」』

授業終了の合図が終わり、放課の時間になる。


「…さて、帰るか…」

「あー君っ、今日はこのまま下校?」

「風華か。会長の用事は昼に済ませたしな、このまま帰宅だ」

「そっかそっか!私も今日は何も無いし良かったら一緒に帰らないかな?」

「別に構わないが…あのお嬢はどうしたんだ。いつもは一緒に帰ってるだろ?」

「雪延ちゃんは今日はご家庭の用事だって、さっき久我夜(くがや)君が迎えに来てたよ」

久我夜ってのは確かお嬢のボディガードか。

つまり口うるさい人物は居ない訳だ。


「ならさっさと帰るか、誰に絡まれるか分からん…」

唯菜(ゆな)ちゃんは?」

「あいつは最近同盟生と出かける事が多いからな。心配無用だろう」

「唯菜ちゃんしっかりした娘だもんね、羨ましいなあ妹ちゃん…」

「風華はそう言えば独りっ子だったな」

「うん。だからあー君達見てると少し羨ましいと言うか…微笑ましいよねっ」

「最近反抗期だけどな…あいつ…」

「あ、あははは…」

等と言いつつ教室から出ると、見知った同盟生を見かけた。


「アイツらは…確か」

「あっっ、葵衣ちゃんだ!葵衣ちゃーーん!」

二人の同盟生の内、片方の女生徒へ駆け寄る風華。


「…風華さん、こんにちは」

「……」

「こんにちは葵衣ちゃん、乖斗君も!」

礼儀正しくお辞儀をし、返事を返して来たのが西園寺 葵衣。風華の友人だ。親友…とまではいかないまでもよく話している印象を受ける。

そしてもう片方の無口な男子生徒が紅柳 乖斗。正直あまり会話はしないが、俺の中では会話をする()()と言うだけで関わりはある方…なんだろうな。

共に俺たちX組の同盟生だ。


「やっぱりいつも二人で居るね、今日も二人でお出かけ?」

「あ、えと…その……まぁ、そんな所…ですね」

「おい風華、あまりそう言うのはだな…」

「…構わない。周りからはそう見られているだろうしな、そして自覚もしている。だがそれは仕方がない」

「そ、そうか…」

相変わらずクールと言うか…何考えてるか分からない男だな…。


「少し…生徒会室に用事があってですね、それで今から二人で行くところだったんです」

「へぇ、会長に用でもあるのか?」

「赫凛ちゃんに?あ、大事なご用事かな?」

「それほどの事でも無いんですよ、お聞きしたい事があるだけなので…」

「西園寺、そろそろ行くぞ」

「あ、うん。ごめんね風華さんまたっ」

「ううん!こっちこそ引き留めてごめんね、また明日っ」

そう言うと二人は生徒会室へと向かって行った。


「俺たちも帰るか」

「そうだね、帰ろっか!」

こうして、俺達は校内を後にした。




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