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PROLOGUE
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ー此処は帝都・胤華北園。
帝都の中心部である帝9区画、その1区北部に位置する学園である。
帝都の都心部という事もあり人口はさる事ながら、様々な物流が集い流れそして帝都の中でも重要的な建築部も多々ある。
そんな中、この学園は存在していた。
建物自体も真新しく、外観から見て取れる様相も見る者を納得させる造りをしておりこの場所にかけている重きを図らずとも識る、そう行った雰囲気を醸し出している。
立地場所的にも近辺の住宅層は所謂上流階級の人間が偏っており、この区の表的様相を推し量る事が出来る。
当然、この学園に通う人間もその様な"相応しい"人間である、その筈だ。
……しかし、一見何の変哲も無いこの学園には世に憚れる秘密があった。
ーーそう……これは、そんな特異な学園の生徒達が送る群像劇……その物語の一端……。
やがて訪れる"何処かの刻"。それに触れる世界の欠片。
私たちは目にするであろう。彼ら、彼女らの行く末を…。
……世界の交錯は、《此処から始まる》。
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