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ゆるふわふぁんたじあ  作者: 天空桜
死滅の森開拓&サルーン都市化計画編
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87話 22日目

活動報告の所にご意見箱と称した物を用意しました。

ここはこうすると面白いんじゃない?等あれば書いて頂けると幸いです。←未だに作文苦手



21~22日目


先ず紫水だがヴェノムスパイダー(猛毒蜘蛛)に進化して、12歳位の見た目へと成長した。

基本的に人間のままの姿だが、名付けの影響で空中に足場を作るスキル『天歩』を得た事で相手の周りを動き回る。

そして地上や空中で両手から糸を出して身動きを取れなくした後、鋭利になった爪で倒すのが主な戦術の様だ。


続いて琥珀と瑪瑙の2人は、ハイ・ソードビーに進化して13歳位の見た目へと成長した。

普段は人間の姿だが、戦う時は進化して硬く、鋭くなった剣状に変化する両手と背中の羽で相手を攻撃する。

背中の羽はバランサー(釣り合い装置)の役目もある様で、紫水同様に天歩と背中の羽を使い、相手を斬り刻む事も可能だ。

それに戦う時は双子、或いは紫水と3人で組むので連携もバッチリだった。


紫水は寝るのが好きらしく、領地にいる時はよく日向ぼっこしながら寝ている。


琥珀と瑪瑙は暇があれば果樹園等で蜜集めをしては、集まった蜜を凛へ献上している。

どうやら琥珀達が作った蜂蜜はかなり上質な蜂蜜らしく、とても甘いだけでなく品のある甘さで凛を驚かせた。


それに楓が密かに対抗意識を燃やしたのか、果樹園の近くにカエデの木を植えていた。

どうやら成長させてメープルシロップとして凛に食べて貰おうと思っている様で、今もせっせとカエデの木を植えている。




それと、凛やニーナ達料理組が街へ向かい、まだ開いていない喫茶店内にサルーンの料理関係者、それと客観的に見て貰おうとガイウスとダニエルを招いての講習会を開いた。


各テーブルやカウンターにパン各種やパスタ各種、カレー各種、それと追加で丼各種チャーハン、ピラフ、醤油ラーメンやうどん、そばを並べた。


何故丼やラーメン、うどん、そばを並べたかと言うと、丼は試食会で出したカレーライスや海鮮あんかけチャーハン…つまりご飯に対して興味を持った者と、

凛が講習会で出したパスタを、小麦粉を使った『麺料理』だと説明した際に他にどの様な麺料理があるかを尋ねた者がいたので追加で出した。


ラーメンを出した時に、試食会で商店側で出したインスタント食品のヌードルがこの醤油ラーメンになりますと説明すると納得された。


しかしうどん、そばは凛がこの世界(リルアース)に来てから初めて出したので、一緒にいた美羽も興味深そうに見ていた。

…特に具材として乗っている長ねぎに。


講習会に集まった料理関係者は、分かってはいた事だが改めて今回の講習会で並べられた料理の数々を見て、自分達が今までつちかって来た物とは比べ物にならない料理だと判断し、落胆する者がいた。


しかし今回の講習会で凛と接点が出来たので、これを機に技術を取得しようとする者や、具材等を凛からおろして貰おうと考えている者が凛の元に集まり、一時収拾(しゅうしゅう)がつかない事態になった。


「凛殿、これを機に商会を立ち上げ、陰からこの者達に料理をして貰う為の補助を行うのはどうだ?」


「商会…ですか?しかし僕達は一応部外者ですし、何より素人です。なので商会を立ち上げても運営出来る人材がいませんよ。」


「もはやこの街は凛殿無しではやっていけない位迄になってるぞ。それに、人材ならそこにいるではないか。」


「えっ、ダニエルさんですか!?ダニエルさんは商業ギルドの方ですから悪いですよ!」


「本人も満更まんざらではないと思うぞ。そうであろう、ダニエル?」


「そうですね…。自分にどこまで出来るのか試してみたいのはあります。何より、面白そうな儲け話があるのにそれを放っておくのは商業関係者としてあるまじき行為です。それに凛殿…いえこれからは凛様ですね、凛様とはいつかビジネスパートナーになりたいと思っておりました。」


「え?それじゃあ…?」


「ええ、私で良ければこの話をお受けしたいと思います。しかし、私も商業ギルドではそれなりの位置にいるのですよ。なので引き継ぎや手続き等で1ヶ月程お時間を頂いても宜しいでしょうか?」


「勿論です!宜しくお願いしますね!」


「ええ、こちらこそ!」


ガイウスがニヤリと笑いながら凛へ提案すると、凛は困った顔になる。

しかし話をダニエルに振ると意外に乗り気だったのか、トントン拍子で話が進む。

最後に凛とダニエルがガッチリと握手をするのだった。




「それで凛殿、商会の名前はどうするのだ?」


「…あ。そうでした、これで完了したつもりでいました。たはは…。」


『可愛い…(可愛いな…)。』


ガイウスから尋ねられた凛は驚いた後、少し恥ずかしそうに右手で後頭部を掻く。


それを見て凛以外の一同はほっこりしていた。


「んー…とは言え、急には思い付かないですねぇ…。」


「それなら取り敢えずは凛殿の姓である『ホズミ商会』とでも名乗れば良いのではないでしょうか。響きも悪くないですし。」


『それだ!!』


「え?え?」


凛が左手を顎にやって考えているとダニエルから提案され、凛、美羽、ダニエル以外の一同は凛を指差して同意する。

凛はいきなり自分を指差されたので困惑していた。


そうして後に何でも屋として有名となる『ホズミ商会』が出来上がったのだった。

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