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ゆるふわふぁんたじあ  作者: 天空桜
死滅の森開拓&サルーン都市化計画編
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85話

凛達は帰宅して晩御飯の支度をする。


「今から晩御飯を作りますが、今朝収獲した野菜と森林龍の肉を使ったカレーと、先程まで住民に振る舞ったのと同じステーキです。折角ですので残った肉は皆で食べきりましょう!」


凛がダイニングに集まった皆へ向かってそう言うと皆はやる気になり、皆で協力して晩御飯の用意をする。

そして1時間後にはテーブルにカレー、サラダ、ステーキ、スープが並んだ。


「今日まで立て続けに協力をお願いしてすみませんでした。」


凛はそう言って頭を下げる。


「一先ず予定を立てていたのは終わりましたので明日からは皆さんはそれぞれ割り振られた所へ戻って頂いて大丈夫です。明日からも大変でしょうが宜しくお願いしますね。それでは冷めない内に食べましょうか。いただきます。」


『いただきます。』


凛は頭を上げそう伝えた後、皆で一斉に食べ始める。




「(紅葉、お疲れ様。晩御飯はもう食べた?)」


「(これは凛様!お疲れ様です。これから用意する所でございます。)」


「(領地で育てた野菜の一部が収穫出来る様になったのでそれを使ったカレーと、森林龍の肉のステーキを皆で作ったんだ。保護した女の子達の分も含めて無限収納に入れてあるから皆で食べてね。)」


「(その様な貴重な物をありがとうございます!皆でありがたく食べさせて頂きますね。)」


「(美味しかったからきっとそちらも喜んで貰えると思うよ。それじゃね。)」


「(はい、失礼致します。)」


凛は食べながらと念話で紅葉に話し掛け、暫し話を続けた。




今回のカレーに入っている、今朝収穫した玉ねぎ、人参、じゃがいも、それとお米はどれも普通のと比べて美味しかった。

と言うか、有名ブランドの物と比べても遜色そんしょくないか、それ以上だと思われる。


しかしやはりと言うか、森林龍の肉には勝てなかった様で皆ステーキを含めた肉を楽しんでいた。




カレーもステーキも美味しいなぁ。

美味しい物を食べると明日も頑張れる気がするよ。

これから皆の為にもっと美味しい物を用意しないとだね!




勿論凛もしっかりと堪能していた。

凛は現状に満足せず更に美味しい物を用意しようとやる気になる。


「………。」


シーサーペント代表の女性はカレーもステーキも直ぐに自分の分は食べ終わってしまった。

しかし食べ過ぎない様にと釘を刺された為か、物足りなさそうにしながら周りを見ていたのだった。




今朝獲れた野菜をカレーに入れてみたけど、実験だしもう少し味わってみるか。

シンプルな方が分かり易いだろうからじゃがバターにして食べてみようっと。




凛はテーブルから離れ、じゃがいもと魔導レンジを使ってじゃがバターを作る。


「美味っ!それにこれ、じゃがいもじゃない位甘い!」


凛がそう言いながらじゃがバターを食べていると皆の視線が集まる。


「私もそれ食べたいわ!」


シーサーペント代表の女性がそう言うと、皆も同様だったのか次々と自分も食べたいと要望があったので、食べ終わった凛を中心にじゃがバターを作り皆で食べたのだった。




凛が食べていたじゃがバターのじゃがいもの大きさはソフトボール位の大きさである。


魔力を大量に注いだ水で育てると、成長を早めて美味しくするだけではなく作物を大きく成長させる効果もある様で、収穫した物は大体同じ大きさだった。


凛達はその後もその区画を残したまま、魔法で生成しただけの水で育てた作物が収穫出来る様になるまで実験を続ける。


結果を言えば大量の魔力を使った水で育てると収穫までほぼ1週間前後で味もかなり良いし大きさも大振りになる、

少しの魔力を使った水で育てると2週間と少しで収穫出来て大きさ、味共に地球にあるスーパー等で市販されている物とほぼ同等、

ただの生成された水だと収穫まで1ヶ月以上かかる上に、収穫したじゃがいもで試したが大きさは小振りで味も少し悪い様だ。


凛は作物も魔物と同様に含まれる魔素の量が多いと美味しくなるのが分かった。

しかし領地から外へ販売するにはまだ量が少な過ぎるので、取り敢えずは領地内で生産、消費する事に決める。

そして結果が分かった後でもまだ収穫出来るまで育っていない作物は、少し可哀想だが無限収納へと直して魔素へと分解する事にしたのだった。




「そう言えば先程連絡があったのですが、紅葉達が野盗達を捕縛したそうですよ。」


凛は晩御飯が終わる頃に皆へそう伝えた。

ウタル達、サム達は漸く決着が付いたかと言った感じで安堵の表情を浮かべる。

しかしシーサーペント達やポイズンスパイダー、ソードビーの少年少女達は野盗の事を知らないので凛が言った意味を理解出来なかった様だ。


「紅葉達が野盗達を捕縛する際に彼らの住み処へと乗り込んで、2人の少女を保護したみたいです。明日の朝に暁と一緒にここへ来るみたいですので仲良くしてあげて下さいね。」


続けて凛が皆へそう伝えると、それぞれ返事したり頷かれて態度を示された。




その後凛は自室へと向かい酒場で働いて貰う為のガンマ(3番機)デルタ(4番機)を作成する。

それと農地組とアルファ(1番機)の補助をして貰う為にイプシロン(5番機)も作成した。


イプシロンは作物に撒く大量の魔力を注いだ水を用意したり、収穫の手伝いやアルファが領地を広げる為に森を拓いた際に出る切り株の除去もして貰う為に用意した。

勿論イプシロン単体で森を拓く事も可能だ。


ガンマとデルタはメイド服を着せた銀髪ショートボブで、凛よりも少し大きい位の双子の女の子風のエクスマキナだ。

ロングスカートのメイド服で顔の左側に編み込みをしたのがガンマ、

膝丈位の長さのスカートのメイド服で顔の右側に編み込みをしたのをデルタとした。


イプシロンは身長165センチ程で、農作業しやすい様に肩までの長さの銀髪を三つ編みにさせて貰った。

服装は長袖、長ズボン、長靴、麦わら帽子だ。




今のところ同じ顔の筈なのに服装や髪型、身長で全然印象変わるね。



凛はそう思いながらイプシロン迄を完成させ、一旦無限収納へ直して作業を終えて休むのだった。

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