表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆるふわふぁんたじあ  作者: 天空桜
更なる世界の発展&意外な者達との再会編
472/594

459話 87日目

87日目 午前8時頃


ガイウスの別荘で料理として出たヴリトラ等や、大人数で死滅の森に行った時のキャスパリーグ等がオークションで出た事により、(パーティーを含めた)昨日までにそれらがどう言った魔物なのかが知りたいと言う意見が各国代表やホズミ商会の元に多数寄せられていた。

凛は放置するのも悪いと判断し、それぞれのカジノにある魔物闘技場に手を加えて神輝金級下位までの魔物が出る様にした後、第1領地にあるカジノの地上…VIP宿の正面入口の上部分に300インチもの巨大なモニターを設置する事に。


設置後、そのモニターを点けた事で現在の魔物闘技場の様子が4方向から映し出される様になり、VIP宿の周りで凛が作業する所を見ていた者達を驚かせていた。

しかしすぐに慣れたらしく、近場で朝食や軽食を調達、又は手持ちのアイテム袋から飲食物を取り出した後、少し離れた位置からモニターを見入る様になる。


それに気付いた凛の関係者が凛に報告を行い、即席ではあるが雛壇の様な階段状の椅子を設けると、すぐに人が集まりだしてあっという間に満席となった。

凛は勉強のつもりが完全に娯楽扱いになってしまったな、と内心で苦笑いを浮かべつつ、その後もモニターが見えやすい様に幾つか椅子を増やして帰宅する事にした。




それから2時間後


凛は自室で作業をしていた所、ガイウスから映像水晶越しにサルーンの屋敷へ呼び出された。


凛は呼び出されるままガイウスの屋敷にある執務室へ向かうと、そこにはゼノン、レオン、バーナード、フィリップ、ポールの各国代表達が集まっており、ガイウスだけは落ち着かない様子で椅子に座っていた。

凛はモニターの近くに幾つか席を用意してから急いで帰った為に分からなかったのだが、どうやらモニターの件が噂を呼び、短時間にも関わらずもうゼノン達の耳へ入るまでに至った様だ。


「凛様。聞いたぞ?何やら面白い事をしておるそうだな。」


「俺達の国にも『もにたー』ってのを設置して欲しいって思ってな。」


「それは構いませんが…(第1)領地から離れているから少し映像が遅れると思いますよ?」


「それなら問題ない。」


「要は凛様が設置されたの(モニター)と同じものが見たいと言うのが皆様の意見となる様です。」


「それこそ多少遅れようが、魔物闘技場の様子さえ見れれば満足するのではないかと。」


「…凛殿が差し支えなければだが、可能であればサルーンも頼みたい。」


「分かりました…。」


凛はゼノンとレオンがにやりと笑いながら話したのを受け、第1領地から何千キロも離れた位置に映像を飛ばす事で何秒かタイムラグが生じるのではないかと判断し、困った様子で皆に伝える。

しかし続くバーナード、フィリップ、ポールは問題ないと告げ、ガイウスも恐る恐ると言った感じで話して来た為、凛は失敗したかなぁと肩を落としながら答えていた。


凛は結局自室で作業を続ける事が出来ず、昼過ぎまで各国を回りながらモニターの設置や映像を飛ばす作業を行う羽目になるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ