海の日特別番外編 374.5話 前編
_人人人人人人人人人_
> 突 然 の 水 着 回 <
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1度やってみたかっただけで特に意味はありませんw
折角の海の日ですし、美羽ちゃん達の水着姿が書きたくて載せさせて頂きました。
これはアレックスがこの日の昼過ぎ、帝都でアイシャから声を掛けられるよりも前の時間の話。
前日の夕食時に火燐がソルヴェー火山で海水浴ならぬなんちゃって溶岩浴を行ったとの話をし、それなら明日実際に海水浴へ行こうかと言う事になった。
73日目 午前8時過ぎ
凛、美羽、火燐、雫、翡翠、楓、エルマ、イルマ、紅葉、暁、藍火、朔夜、段蔵にレオンとタリアを加えた15人は、大陸最南端に位置する獣国漁業都市アゼルへ向かった。
旭達やジークフリートも行きたがってはいたが、本人達が流石に全員で行ったら業務に差し障りが出るのではとして、また今度と言う事に。
凛、暁、段蔵、レオンの男性陣はすぐに着替えが終わり、女性陣は時間が掛かるのではないかとなった為、来るまでの間に海水浴を楽しむ為の準備を終わらせようとなって行動し始める。
因みに、凛は黒、暁は朱色、段蔵は灰色、レオンは黄色のハーフパンツタイプの水着を着用しながら作業を行ったり見ているのだが、(見た目が超美少女な)凛の上半身が裸と言う事で暁とレオンが恥ずかしそうにしており、凛はその様子を見て不思議そうに首を傾げていた。
5分後
「凛様。パラソルの設置が完了しました。」
「…次の指示を。」
「2人共ありがとう。美羽達は準備にまだ時間が掛かりそうだし、それまで座りながら待ってよっか。」
「分かりました。」
「承知。」
暁と段蔵はビーチパラソルを『ハ』の字に5本づつ設置し、凛はその中心に大きめのビニールシートを敷き、その上にかち割り氷や飲み物が入ったクーラーボックス等を乗せていく。
そして凛が海の方を向きながら、ビニールシートの上に浮き輪を2つ置いたタイミングで暁と段蔵に後ろから声を掛けられ、上体をまっすぐ起こした後に2人の方を向いて労う。
続けて凛は座りながら2人を座る様に促して2人は頷き、凛の隣に座って話をし始める。
一方のレオンはそれまで海水浴と言うものを知らなかったからか、興味津々と言った様子でビーチパラソルやシート等を見ていた。
それから10分後
「マスター、お待たせー!」
美羽がそう言って先頭を歩きながらぶんぶんと手を振りながら歩いており、少し離れた後方で火燐達もこちらに向かっていた。
美羽は水色がかった萌葱色、火燐は真っ赤、翡翠は黄緑色、楓は樺色、紅葉は紫色、藍火は鮮やかなサファイア色、朔夜は真っ黒、タリアは黄色のビキニタイプやそれに近い水着を着用しており、それに楓は白いパーカーを、紅葉と朔夜はパレオと麦わら帽子を、タリアはパレオと白い日傘を加えていた。
エルマとイルマの2人は、白と黒のワンピースタイプの水着を着用している。
「…何となくだけど、雫はそれを着そうな気がしてたんだよね。」
「ん。私の思考を読むとは、さす凛。」
「…どうも。(これって褒められてるんだよね?)」
そして雫だが、お約束と言うか、胸元にでかでかと横書きで『しずく』と書かれた紺色のスクール水着を着用していた。
それを見た凛はやっぱりかと言いたそうな表情で雫に突っ込み、雫は納得の表情で何度も頷きながら返事を行う。
凛は困った笑顔を浮かべながら呟いてその様な事を思い、美羽達も苦笑いの表情となっていた。
「ひゃっほーー!遊ぶぜぇー!」
「あ、待ってよ火燐ちゃん!」
「あっ!2人共待って欲しいっすー!」
火燐がもう我慢出来ないと言った様子で走り出した後に叫び、翡翠と藍火がそう言って火燐を追う形で海へ向かって行く。
3人は膝上の高さになる位に進んだ辺りで止まり、きゃっきゃっとはしゃぎながら水を掛け合って楽しそうにしていた。
エルマとイルマも海水浴が初めての為、火燐達が楽しそうにしているのを見て触発されたらしく、うずうずとした様子で後を追おうとする。
それを凛が止め、準備運動や日焼け止め対策をしっかりとする様に促し、2人の後に海に突っ込もうとしたレオンも含めて一緒に準備運動を行い、美羽に日焼け止めを塗って貰ってから海へ向かう。(レオンは日焼け止めは不要として2人より先に向かって行った)
それから5分程、火燐達女性陣は互いに水を掛け合って遊び、凛と美羽は初めての海水浴に感動しているレオンへ水中での歩き方をレクチャーしていた。
その様子を雫、楓、紅葉、朔夜、タリアの5人がそれぞれのビーチパラソル内に設置したビーチチェアに座りながら見ており、暁が紅葉の近くで立つ形で控えている。
そんな中、火燐がいきなりクロールで泳ぎ始めた為に藍火、エルマ、イルマ、レオンの4人がぎょっとした表情となり、離れた位置にいた紅葉、暁、タリアも軽く驚いてしまう。
この世界で海を泳ぐと言えば魔物か船を壊された時に足をばたつかせる程度だった事もあり、凛、美羽、翡翠、楓、朔夜がそれぞれ近くにいた者達に説明を行う事に。
一通り説明を受けた後、レオンと藍火とエルマは泳ぎの練習、運動神経があまり良くないイルマは浮き輪を使ってのばた足の練習(相手が凛に加え、自分だけ浮き輪を使うと言う事で恥ずかしそうにしながらだが)が始まる。
そうしている内に金級の強さを持つ大マグロ数体をリーダーとした、マグロの群れが沖の方から凛達の元へ向かっているのが分かり、翡翠、エルマ、イルマはそれぞれアロー系の初級魔法を放って倒す。
しかし火燐が少し遅れてファイアーアローを放った事で水蒸気爆発が起き、割とマグロ達の近くにまで迫っていた藍火が凛達の目の前にまで吹き飛ばされてしまった。
火燐は水蒸気爆発が起きた場所を見て『あ、やべっ…。』と呟き、首をぐぎぎぎぎ…と藍火の方へ向ける。
すると視線の先にいた凛が良い笑顔を浮かべており、おいでおいでと手招きしながら火燐の事を呼んでいた。
それから火燐は砂浜の上に正座をさせられて軽く説教を受けるのだが、その様子を雫が『プークスクス。ざまぁ。』と言いながら嘲笑って見ていた。
火燐は雫に笑われていると分かったからか、ぐっと握った両拳を太ももの上に置いて俯き、屈辱で体を震わせながら説教を受け続ける。
しかし説教が終わり、凛が離れた直後に火燐が雫の方を向いて盛大に鼻で笑い、それに雫が軽く怒った事で2人の間に火花が起きていた。
それから火燐が再び海へ向かって泳ぎ始める等し、凛達は午前中の間、様々な方法で海の中を満喫するのだった。
24日0時になりましたら先に後半、続けて459話を載せさせて頂きますね。
その為、先週と今週分の修正はお休みとなります(´・ω・`)すみませぬ