表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆるふわふぁんたじあ  作者: 天空桜
更なる世界の発展&意外な者達との再会編
466/594

455話

5分後


滅神龍テュポーン達が配下の深淵龍や暗黒龍達…だけでなく、神輝金級中位のセイバードラゴン達が配下であるブレイドドラゴン達と共に姿を現した。

テュポーン達はそれまでセイバードラゴン達と縄張り争いを行っていたのだが、(テュポーン達から見て)矮小たる存在の凛達を見て気に入らないと思った様だ。

揃って争いを止め、標的を凛達に変えてしまった。


凛達は戦力を分断し、テュポーンとセイバードラゴンの迎撃を行う事に。




「グォォォォォ…!」


そんな中、かなり数を減らし、かつ弱った状態のテュポーンが最後の悪あがきをし始めたらしく、唸り声を上げながら右腕に野球のボール(実際の大きさは大きめのバランスボール)位の真っ黒な球状の魔力を集めていった。


「…!まさか自爆する気!?やらせる訳には…くっ!」


凛はテュポーンが魔法を中心として戦う事を先程の戦闘で学んではいたが、まさか自らを巻き込んで魔法を放つとは思っていなかった。

その為、物凄い早さで右手にエネルギーが集まって行くのが分かり、それを阻止しようとして動こうとするも、2体のテュポーンが凛の前に立ち塞がった。

しかもそれだけでなく、初級や中級の闇魔法を連続で放つ等して凛の行く手を阻んだ。


「皆、超級の闇魔法が来るかも知れない!いきなりだけど避けるか魔力障壁で抵抗(レジスト)するかして防いで!」


そうしている内に10秒程が経ち、凛はテュポーンがそれまで使った事がなかった超級魔法を放つのではないかと判断した。

凛は焦った様子を浮かべ、皆に警戒する様に呼び掛ける。


直後


ドッ…ォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオ…


テュポーンが自身を中心として周辺一帯に半球状の黒い魔力が広がって行き、30秒程経った頃に魔法の効果が切れる。

すると地面はクレーター状に抉れており、範囲内にあった木々も消失していた。


テュポーンが放ったのは闇系超級魔法デスプレッシャー(死の重圧)と言い、中心から500メートル圏内にいる全てのものの重力や反発力等を無視し、一方的に圧力を掛けて潰した後に消滅する魔法だ。

放った者も範囲内にいれば当然被害に遭う為、テュポーン3体も漏れなくぺしゃんこになった後、揃って消滅させられていた。




シュタッ


「…ふぅ、驚いた。皆ー、無事ー?」


凛は一気に跳躍した事で危険から脱しており、着地した後に溜め息混じりで辺りを見回しながら叫んだ。


「はいっ、あたし達は無事です。」


「「私達も…。」」


ボコッボコッ


「「私もどうにか…。」」


エイミーがクリスティーンの両肩に手をやりながら、アルルと華は凛が展開したビットによる4点結界の中から、椿と初月は地面から顔を出してそれぞれ答えた。


「ボク達も無事だよー。」


そして離れた位置でセイバードラゴン達の相手をしていた美羽は、美華達と共に凛がいる方向へ向かいながら手を振って答えた。


アルルと華は凛の近くにいた事でビットによる防御が間に合ったが、どうやらエイミーはクリスティーンを、美羽は美華達を守る様にして魔力障壁を展開し、椿達は地面深く潜ってやり過ごしていた様だ。

凛達は笑顔や苦笑いを浮かべ、互いの無事を喜んでいた。




因みに、残り少ない状態のセイバードラゴン達もデスプレッシャーの被害に遭っており、テュポーン達や倒された者達と共に消滅していた。

無限収納に直す前に消された事で勿体ない感はあるが、先程の戦闘では収納出来ていたのと、眷属召喚を用いて創り出す事も出来る為、凛達は特に気にしていなかったりする。


凛達はその後も1時間程散策を続け、ベヒーモスキングの群れを倒した頃にエイミーが進化出来ると分かり、皆で一緒に屋敷へ帰るのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ