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ゆるふわふぁんたじあ  作者: 天空桜
更なる世界の発展&意外な者達との再会編
465/594

454話

「確かに。朔夜ちゃんのお仲間とか、知らない魔物とか結構いたもんね。」


凛の言葉を引き継ぐ様にして、美羽が苦笑いの表情を浮かべながらそう話す。


先程の暗黒龍達や混沌龍が進化した悪神龍アジ・ダハーカとは別に、暗黒龍が進化して神輝金級中位となった黒神龍(こくじんりゅう)ヴリトラ、深淵龍が進化して神輝金級上位に近い中位となった滅神龍(めつじんりゅう)テュポーンがいた。

同じく神輝金級の魔物として、トロールキングが進化したグレンデル、ミノタウロスキングが進化したカルコタウルス、男性っぽい姿をした黒い石(或いは溶岩とも取れる)の周りに炎を纏わせた様なバルログ、バイコーンが進化したグラニもいたりする。


ヴリトラは全身真っ黒な蛇の様な見た目、テュポーンは下半身が蛇で上半身は立派な髭を蓄えて逞しい体をした中年男性の見た目をしており、額に曲がった角が2本と背中に蝙蝠の様な翼を生やしている。

トロールキングはグレンデルに進化した事で太った体型ではなくなったものの、より醜く、残忍さが表に出た様な見た目をしており、カルコタウルスはミノタウロスをそのまま大きくした様な見た目を、グラニは灰色の見た目でかなり体格の良い大きな馬となっている。




「サーチに反応せず、近くに来るまで分からなかった魔物(?)にも驚かされましたしね。」


「うぅ…ごめんなさい。」


続けて、エイミーも苦笑いの表情を浮かべ、華が元気なさげにしながらそれぞれ話した。


凛達は先程、戦闘中に黒い靄の様にも見える得体の知れないものと遭遇していた。

その黒い靄の様なものはレムレースと言い、特に何か肉体的にダメージを与える訳ではなくただ驚かせたり怖がらせたりするだけだった為、結果的に脅威でも何でもなかった。


最初にレムレースと遭遇したのは華だった。

華は視線を感じて顔を横に向ければすぐ目の前の位置にレムレースの顔の様なものがあり、目が合った(?)事でにたりと笑われ、その事にかなり驚いて悲鳴を上げてしまう。


その後、華は非常にテンパった様子で少し離れた位置から苦無を投げるも、その悉くが実体のないレムレースの体をすり抜けていった為、その度に華のテンパり具合が加速していった。

それからレムレースが華の元へ向かおうとして移動を始めたのが分かったのか、華はビクッと体を強張らせてからその場を離れようとした所へ、見兼ねた凛が光魔法を用いてレムレースを消滅させる。


華は安堵からか凛に抱き着いて泣き出してしまい、美羽達は羨ましがった様子でその光景(怖がりのお姉さんが弟を頼るような風景)を見ていた。

凛は華を宥め続け、華がある程度落ち着いた所で今も離れた位置にいる別なレムレースを皆で見ながら、サーチに反応しなかった事やすぐ目の前の位置にいてにたりと笑われた事の説明を受ける。

説明後、美華達や椿や初月は特に表情を変えなかったが凛は苦笑いの表情を浮かべ、美羽とクリスティーンとアルルとエイミーの4人は華と同じ体験をしたくないと思ったらしく、揃って頬を引き攣らせていた。




その後、反省会を終えて会話や休憩を楽しんでから散策を再開する事に。


「ほっ、と。」


「エイミー様!」


「(タロスの)足の切断が終わりました!」


「2人共ありがとっ!はぁぁぁぁっ!…させないっ!」


エイミーがタロスの踏みつけ攻撃をバックステップで避け、正面に立った事でタロスがエイミーの方を向く。

そこを左足のくるぶし部分を椿が2本のハルバード『双月(そうげつ)』を用いて、右足のくるぶし部分を初月が刀の『虎徹(こてつ)』を用いて切断した後にそれぞれ叫び、エイミーが2人にお礼を伝えて雨叢雲剣あめのむらくものつるぎに魔力を纏わせる。


そしてこちらへずり落ちて来るタロスに向けて跳躍し、落ちながらも繰り出したタロスの右の拳を細切れにしていった。

タロスは肘部分まで刻まれた事を確認し、次は左の拳を繰り出そうとして振りかぶるのだが、その途中で更に加速したエイミーによって心臓部分を抉り取られてそのまま倒れていった。


着地したエイミーは2人の元へ向かい、笑顔でハイタッチを行って笑い合うのだった。

テュポーンの上半身部分はドラク○のア○クルホーンみたいな感じだと思って頂ければ。

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