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ゆるふわふぁんたじあ  作者: 天空桜
更なる世界の発展&意外な者達との再会編
459/594

448話

丞がいる北側で起きた事は東側や南側、それに領地内でも同様の現象が起きており、骸や猛、ゼノン達がそれぞれ鎮静化させていた。


それでも今日初めて会った者同士と言う事や国や価値観の違いから、連携ミスやすれ違いが生じ、その度に衝突してはイライラを募らせていく。




午前10時頃


10分間の小休憩を取りつつ、幾つかの選択肢の中から選んだ飲み物を兵達に与える事に。


「…!何だこれ!?本当にノンアルコールなのか!?まるで本物のビールを飲んでるみたいに感じるぞ!」


「うぉっ、本当だ!普通に美味い!」


「だよな!」


「…あー、俺もそっちを選べば良かったわー。」


「…1口だけなら飲んで良いぞ。」


「おっ、ありがたく頂くぜ。(ごくっ)…うめぇ!!(ごくごくごく)」


「あっ!?お前、1口だけって言ったじゃねぇか!!」


「…すまんすまん、あまりにも美味くてつい、な。代わりと言ってはなんだが、俺が選んだ炭酸コーヒーをやるよ。」


「いらねぇよ!?てか20近くも飲み物の種類があったってのに、よりによってそれを選んだのか!?お前、ある意味すげぇな!!」


「好奇心に勝てなくてな。俺には合わなかったが…。」


「そりゃそうだ!中には気にいる奴がいるかも知れんが、俺の場合、真っ先に選択肢から外れるわ。」


兵達のほとんどがプレミアムノンアルコールビールと言う名前のビールテイスト飲料を選び、あちこちからカシュッやプシュッと音を立てては(別な意味も含めて)驚きの声を上げていた。




兵達が飲んでいるプレミアムノンアルコールビールは、凛がルル達と協力して開発したもので、改良を行ったプレミアムビールからアルコール分だけを抜いた(日本では認められていない製造法)ものだ。

プレミアムノンアルコールビールは明日からの発売に先駆け、兵士達に飲ませるドリンクの選択肢(お茶やジュースと言ったものに加え、試しにと言う事で炭酸コーヒーも入っている)の1つとして載せ、兵達の様子を見ようと言う事になった。


プレミアムノンアルコールビールを飲んだ者達はその美味しさから、飲んだ者達同士で分かち合う様にして会話が広がると言う光景が何ヵ所か見られた。

それは他国の兵士でも同様に起こり、話の切欠に繋がった事で少し仲良くなっていたりする。


他にも、先程の兵士の様に好奇心で(ブラックコーヒーを炭酸で割った)炭酸コーヒーを選ぶ者が少なからずおり、漏れなく周りからの突っ込みや笑いのタネとなっていたりする。


小休憩を終え、兵達は幾分かスッキリした表情で訓練や実地訓練に臨み、少しづつだが指南役や魔物を相手に連携を取る場面が見られる様になる。

指南役は連携も含めて良かった点や悪かった点を伝え、訓練・実地訓練問わず共に上手くいった時はハイタッチする等して喜びを露にし、悪かった時は互いを慰めて次に生かそうとしていった。


相変わらず仲の悪い者同士で喧嘩になりそうな部分も多々あったが、少なくとも開始直後よりは良い雰囲気となっている様だ。




正午過ぎ


凛と美羽は兵達が訓練を行っている間、(屋外ではあるが)領地で訓練に使わなかった箇所の至る所に簡易のテーブルや椅子を設置していた。

そしてそれぞれのテーブルの上にはレストランの様なメニュー表が置いてあり、座った兵達が希望の料理やソフトドリンク(ほとんどがプレミアムノンアルコールビールだったが)を頼んではメイド達が運んでいく。

大体の者達は同じ部署での集まりで座っていたが、馬が合ったらしく、他国同士で昼食を摂りながら楽しそうに話している場面も散見された。




午後1時になり、午前中訓練を行っていた者達は実地訓練へ向かい、同じく午前中実地訓練を行っていた者達は訓練をとなってそれぞれ行動を開始する。

ただし実地訓練から訓練に移った者達の中で、昼食を食べてリラックスしていたり危険な目に遭わなくて済むと言う安心感からか、気が緩んでいる状態で訓練に臨む者が何名か見られた。


そう言った者達はレオン達が直々に訓練を行うのだが、受けたら痛みにより悶絶するであろう攻撃を、場合によっては致命傷になる様な攻撃を笑顔で仕掛けて来る。

その為、レオン達から特別に訓練を受けた者達は大変を軽く通り越し、かなり必死な様子になりながら夕方まで扱かれる事になるのだった。

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