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ゆるふわふぁんたじあ  作者: 天空桜
世界周遊~ダライド帝国編~
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386話

ブンドールは既に酷く疲れている状態で集中力が切れそうだったのに、凛達が和んでいる様子を見て更に気疲れしたのが止めとなった様だ。

その場で崩れ落ちてすぐグゴゴゴゴ…といびきをかいて眠り始めてしまった為、凛達や代表達は互いに顔を見合せて不思議そうにした後、ブンドールを隣の部屋で休ませる事となった。


その後、オーバのこれからについて話し合う為、凛は翡翠達や代表達を連れて再度オーバへ潜り、現状を見せる事にした。

翡翠達に戦って貰いながら最深部まで進んだ結果、オーバに入ってから採掘現場までは鉄~銅級、アシッドスライムが岩を溶かした事で出来た通路から下りるまでは銀~金級でまだ何とかなるとの事。


しかし下った先からは金級や魔銀級の魔物が普通に現れる為、自分達ではそれらを倒しながら採掘作業を行うのは不可能だと青い顔で説明を受けた。

凛がひとまず地上部分から下に続く通路を丸ごと封鎖した事で、代表達は一転して安堵した表情となっただけではなく、これからは採掘出来る箇所が増えると喜んでいたりする。




凛達は代表達を集落に送り届けて別れを告げ、帝国城にいる(先程帰って来た)ゼノンの所に向かい、オーバでの顛末を報告する事に。

ゼノンの他にもオリビア、ウェルズ、ニールや重鎮達も報告を聞いていたのだが、オーバが500年程前に封鎖されていた事を知っていたのは(図書館で学んでいた)ニールだけだった様だ。


「そうか、ソルヴェー火山だけでなく、オーバ山にも精霊がいたのか。それに神金級の強さを持つ魔物同士での戦い…。」


報告を聞いたゼノンは非常な残念そうな表情でそう呟いていた。

どうやらゼノンは梓と薺が戦う所が見たかった様だ。


「よし!俺も早速オーバへ向かうとしよう。ウェルズよ、お前も出発の用意をするのだ。」


「え…?父上、私も行くのですか?」


「当然であろう?先程(霊峰エルミールに向かった際)、アレックスから自分は神金級の聖人とやらに進化したと聞いたぞ。それと、お前を次期皇帝にするとも、な。そんな息子の手助けをするのも父親の役目だとは思わんか?」


「分かりました…。」


ゼノンは気分を変えたのかその様な事を言い出し、ゼノンの後ろで控えていたウェルズが驚いた様子で尋ね返した。

ゼノンはにやりと笑いながら説明を行った後、有無を言わさぬ様子で尋ねた為、ウェルズは肩を落としながら謁見の間を出て行く。


「くかかかか!魔銀級の魔物が出る、か。楽しみだな。凛様、俺も今から準備を行おうと思う。これにて失礼させて貰うぞ。」


ゼノンは高笑いをした後にご機嫌な様子で凛に会釈や説明を行い、ウェルズの後を追う様にして謁見の間から出て行った。




『………。』


「ゼノン様、まさか2人だけでオーバ山へ行くつもりなのかな?…参ったな。毒や石化の状態で帰って来られても困るし、回復出来る要員を応援として送る事にするか。」


いきなりゼノンとウェルズがオーバへ行く事になった為、オリビアやニールを含めた者達は呆然とした様子を浮かべており、凛は左手で後頭部を掻きながら困った表情でそう話していた。


その後、10分程で嬉しそうなゼノンと不安そうなウェルズがそれぞれ準備を終えて謁見の間に戻って来るのだが、凛はその間に1人の教育係の男性を謁見の間に呼んでいた。

その男性はブラウンからデスグリズリーではなくホワイト、シルバーを経て神輝金級のゴールデンベアーへと進化しており、金髪刈り上げの髪型で大柄な体格をした大斧使いとなっている。


3人は凛から状態異常に気を付ける様に等の説明を受け、オーバへ向かうのだった。

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