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ゆるふわふぁんたじあ  作者: 天空桜
強化&アウドニア王国の街サルーン編
26/594

24話

「はい、ワッズさん。こちらが僕の空間収納に収められている魔物が載った物となります。」


「(これは紙か?こんなに上質な紙は見た事がねぇんだが…。)…何々、オークキング 1体

オークジェネラル 2体

オークメイジ 4体

オークアーチャー 6体

オーク 11体


ゴブリンキング 1体

グレーターゴブリン 1体

ホブゴブリン 8体

ゴブリンメイジ 9体

ゴブリンアーチャー 8体

ゴブリン 21体


バトルマンティス 24体

キラーマンティス 12体


サイクロプス 8体


森林狼フォレストウルフ 20体

ダイアウルフ 11体


ヌエ 6体

キマイラ 2体、か…。こ、ここまですげぇと、もはや何も言えなくなるな…。」


凛はそう言いながら、無限収納から魔物の名前と数が載った一覧表を取り出し、それをワッズに渡す。

ワッズは凛から渡された紙をまじまじと見て内心そう思った後に書かれている内容を読み上げ、引き攣った表情を浮かべてそう話していた。




凛がワッズに渡したリストに載っていた魔物は、強さで言えば下記の様になっている。


オークキング 金級上位

オークジェネラル 銀級上位

以下のオーク達 銅級


ゴブリンキング 銀級上位

グレーターゴブリン 銅級上位

ホブゴブリン 銅級

以下のゴブリン達 鉄級


バトルマンティス 銀級

キラーマンティス(バトルマンティスの鎌を更に鋭利にして動きが素早くなった魔物) 金級


サイクロプス(レッサーオーガから進化し、単眼で身長3メートル程の巨人の魔物) 銀級


森林狼(緑色の体毛を生やした体長2メートル程の狼の魔物) 銀級

ダイアウルフ(森林狼が進化して緑色から白っぽい体毛となり、体長2メートル50センチ程の大きさになった魔物) 金級


ヌエ(猿の頭、狸の胴体、虎の手足、蛇の尻尾を持つ体長2メートル程の大きさの魔物) 銀級

キマイラ(ヌエが進化した魔物で体長が3メートル程になり、獅子の頭、山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ。それぞれが違う行動が出来る為、厄介とされている魔物) 金級




「…凛殿。凛殿の空間収納には、その紙に書いてある魔物全部が収まっていると言うのか?」


「? そうですけど?」


ワッズは何かの間違いではないかと思ったのか、読み上げた後も凛から渡されたリストを何回も読み直していた。

そしてガイウスは恐る恐ると言った様子で凛へ尋ねると、凛は不思議そうな表情を浮かべ、首をこてんと傾けながら話す。


「…凛殿。書かれているのが全て収まっているのだとしたら、既に凛殿がこの世界で一番の空間収納スキルの持ち主になるのではないかと俺は思うんだが…。」


「うん、僕もそう思う。」


「えっ!?この世界の空間収納の容量って、そんなに小さいんですか?」


ガイウスは伝えても良いのかと言った意味で心配そうな表情で話すと、ゴーガンは淡々とした様子で頷いた。

凛は思っていたよりもこの世界に存在する空間収納の容量が小さい事に驚いたのか、2人にそう尋ねる。


「あぁ。恐らくだが…大きくてもこの森林龍4~5体分がせいぜいであろうよ。凛殿はそれに加え、先程の料理等も入ってるのだろう?」


「そんなに小さいんですか…。そうですね、入ってます。」


ガイウスが少し考える素振りを見せて話し、凛はショックを受けた表情で答えた。


「そしてだが…この森林龍の首の切り口を見るに、俺の経験上魔法でと言うより魔力で強化した刃物で切断したと思うんだが…凛殿相違ないか?」


「(こくこく)」


ガイウスは森林龍の首の近くをなぞる様にして凛に尋ねるのだが、ゴーガンも同感なのか頷いていた。


ガイウスは冒険者時代に長剣と盾を使って戦っており、要所に合わせて魔力を纏わせていた経験が多数あった為、凛にそう話した様だ。




「よく分かりましたね。この…刀を魔力で強化して森林龍を斬ったんですよ。」


「変わった形の武器だな?失礼。初めて見るが不思議と手に馴染む。…ふむ、中々の業物(わざもの)だな。」


凛は新しく作った刀の玄冬…ではなく、森林龍を倒した当時の鈍色の刀を出してガイウスに見せる。

ガイウスは刀を見た事がなかった為か興味を示し、そう言いながら刀を鞘から抜いたり色んな角度から見ていた。


「もし欲しいのであれば、予備のがありますしそちらを差し上げますよ。」


「ぬ…?すまないな、自分でも思った以上に気に入ってしまった様だ。ありがたく頂戴しよう。…ゴーガンよ、何か言いたそうな顔をするな。」


凛はガイウスが刀を気に入ってくれた事が嬉しかったのか、笑顔で刀を右手で指し示しながらガイウスにそう話す。

ガイウスは満更でもない表情で答えた後に凛へ会釈するのだが、ゴーガンが(ずる)いと言わんばかりの表情をしている事に気付き、嫌そうな表情でゴーガンの方を向いた。


「大体君は長としての自覚がだね…。僕だって刀…だっけ?少し惹かれたけど、立場があるから控えていたと言うのに。」


「宜しければですが…この様にまだ予備の刀はありますし、ゴーガンさんにも差し上げますね。」


「おや、良いのかい?いやぁ、すまないね。」


『(凄く良い笑顔。刀を貰えた事が嬉しいんだ(いのか)(いのですね)…。)』


ゴーガンが不服そうな表情を浮かべてガイウスに説教を始めようとした為、凛が予備の刀を出してから差し出しながら話す。

すると途端にゴーガンが良い笑顔となり、返事を行いながら凛から刀を受け取った事で凛達は内心そう思っていたりする。




「それで、どの位で森林龍の解体が終わりそうですか?可能であればオークキングの肉も食べてみたいと思ってまして、オークキングも出したいなぁなんて思っているのですが…。」


「そうだな…。今から交代でやれば、他の解体のも合わせて明日の夕方には終わると思うんだが、先に何人かをオークキングに回せば今日の夕方には終わるぜ。」


「本当ですか!?それでお願いします!」


「(うおっ、ビックリした!)お、おぉ、分かったぜ?」


凛はワッズに向けて少し恐る恐ると言った感じで尋ねると、ワッズは考える素振りを見せた後ににかっと笑いながらそう答える。

すると凛がワッズの手を取りながら嬉しそうに話したのに対し、ワッズは男だと分かっていながらも凛の柔らかい両手で左手を握られた上、すぐ近くで上目遣いで話し掛けられた事にドキドキしてしまい、返事の声が上擦うわずってしまう。


「それじゃ、続けて作業が出来る様に、この森林龍の近くにオークキングを出してくれや。」


「はい!」


ワッズは咳払いをして佇まいを正した後に凛へ出す場所を指示し、凛はワッズから言われた通りにオークキングを出したのだった。

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