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ゆるふわふぁんたじあ  作者: 天空桜
辺境都市サルーンを取り巻く者達編
169/594

165話

翠はハイ・ドライアドから進化してユグドラシルとなり、スキル『森羅万象』と『環境操作』を得た。


(進化しても見た目の変わっていない)翠は森羅万象を得た事により、数百キロ先まで細かく認知出来る様になる。

更に、スキルが届く範囲なら例え行った事が無い場所でも魔法での攻撃やポータルで移動と言った干渉する事も可能となった。

又、環境操作は地形や天気等を操作するスキルで、作物の移動や育成、整地作業がやりやすくなった。


「森羅万象って、例えば部屋でごろごろしながらでもあんな感じに整地の作業が出来るって事だよね。」


「…そうね。物騒な意味を含めて、魔力の制御や操作が上手い人に向いたスキルになるのかしら。それと、環境操作は使える幅が広そうに思えるわね。」


凛は翠を迎えに行くのだが、翠は特に眠そうな表情をしていなかった為直ぐに皆の所へ戻った。

その後整地の作業をしながら翠と話をしている凛が整地が済んでいる場所を指差してそう言うと、翠は少し考える様にして答えた。




尚、屋敷の後ろに分体として用意した木も、翠の進化に伴い50メートル程の高さとなる。

木の見た目が神々しくも雄大なものとなり、死滅の森よりも少しだけ高い位置にあるサルーンからでも明らかに目立つ様になってしまった。


「凛殿か!?何やら凛殿の領地辺りに巨大な木が生えたと報告が届いたのだが、何かあったのか!?」


「ガイウスさん落ち着いて下さい!仲間が進化した影響で、分身となる木も変化しただけなんですよ。特に問題ありませんのでご安心下さい。」


「そ、そうか。一応確認したいと思うのだが、見に行っても良いだろうか?」


「分かりました。そちらへ迎えに行きますね。」


進化を終えた翠と一緒に皆の所へ戻り、その後に皆で木を見ていた。

すると直ぐにガイウスから映像水晶に連絡が来た。


凛が説明を行うとガイウスも見ると言う事になった為ガイウスを迎えに行き、翠の分体の木の根元でガイウスを加えた昼食を摂る事になった。

昼食中、翠の分体の存在感に圧倒されたのかガイウスは落ち着かずに終始そわそわとしていた。




金花と銀花はマンドラゴラから進化してアルラウネとなり『薬液精製』のスキルを得た。


金花達は薬液精製により様々な薬液…つまりポーションや毒液等が作れる様になった。


「金花、銀花ありがとう。2人のおかげで作れる物が増えたよ。」


「「嬉しい…。」」


「(これならひょっとしたら行けるかも…。今晩が楽しみだな。)」


翠と同じく凛が迎えに行った際、13歳位の見た目に成長した2人からスキルの話を聞く。

凛は嬉しくなったのかベッドに腰掛けている2人へと頭を撫でると、金花と銀花の2人はそんな凛を見て目を細めた。


凛は薬液精製スキルを上手く使えば、今迄中々思う様に作れなかった()()が作れる様になるかも知れないと期待に胸を膨らませた。



凛は翠達やガイウスを迎えに行って昼食を摂った後も、そのまま領地で作業を続ける事にした。

すると午後4時前に、翠達のスキルを反映、統合させる事を完了したとナビから連絡が来る。

その際に今迄は訓練にしか使っていなかった亜空間に、農場の様な物と疑似ぎじ太陽が作成出来る様になったと報告を受け、凛は少し考えた後に領地にある果樹園を含めた作物を亜空間農場へと移す事を決める。


凛は先ず4つの農場空間(通称 農場)を作成した。

農場は1つ当たり2キロ四方の広さとなっている。


農場はそれぞれ果樹園、

ワイン用の葡萄ぶどうと白葡萄を幾つかとワインを醸造する為の建物、

米と麦と一部の野菜、

野菜で分け、野菜と果樹園は明日以降育てる種類を増やす事にした。


その後作業をしていた皆で協力し、1時間半程で領地にあった全ての作物を農場へと移し終えるのだった。

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