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ゆるふわふぁんたじあ  作者: 天空桜
辺境都市サルーンを取り巻く者達編
152/594

148話

凛達が屋敷に戻ると既に雫達は帰って来ていた様で、雫を含む何人かはダイニングにあるソファーで寛いでいた。


「雫、僕達よりも帰って来るのが早かったんだね。後で紹介するけど、この子達は新しく仲間になったラフレシアとエルダートレント達だよ。」


「ん。私は雫。3人共宜しく。」


「宜しく!」

「「宜しくお願いします。」」


凛が雫に話し掛けると、雫は立ち上がり軽く自己紹介をして頭を下げた。

少女はそう言って頷く程度に頭を下げ、男性2人はそう言って綺麗なお辞儀をする。




「私と翡翠が魔物を弱らせてステラ達に倒して貰っていた。それを続けていたら皆金級の強さになったのと、ルルが進化出来る様になったから2時間程前に帰って来て直ぐに休ませた。恐らくルルはロイドみたいにエルダードワーフになると思う。」


「成程。それじゃ火燐達やその子達、それとルルも途中で来るからお祝いの追加の料理を用意しないとだね。」


「私も手伝う。」


「ちょーーっと待ったぁーー!あたしも手伝うよ!」


「勿論ボクも手伝うよ♪」


雫が淡々とそう説明を行うと凛は頷いてそう言った後、凛はお祝いの追加の料理を用意しようとしてキッチンへと向かう。

雫がそう言って凛の後ろに付き、続けて凛達が帰って来た事が分かり急いで自室から降りて来た翡翠、そして美羽がそれぞれそう言ってキッチンへと入って行く。


その間少女達はソファーに寛いで翠達と話す等して時間を潰して貰った。

翠達はラフレシア達と話をするものの、進化の準備に入ろうとして眠いのか少しうつらうつらとしていた。

しかし今休んでしまうと確実に間に合わないからか、火燐達のお祝いをしたいと頑張って起きて待っててくれる様だ。




午後6時頃


「んー…、結構寝たと思うんだが何だか寝足りねーな…。」


「火燐ちゃん、髪の毛の一部が炎みたいに燃えてますよ…?」


「おっと、いけねっ!よしっ、これで良いか?」


「んー…多分…?」


「篝…、お前の髪爆発したみたいになってんぞ?」


「本当か!?大変だ!直ぐに洗面所へ行って直さねば!!」


「あらあらぁ~、篝ちゃんは起きたばかりなのに元気ねぇ~…。」


「…リーリア様、先程からふらふらとしておりますが大丈夫なのでしょうか?」


「ん~?私は大丈夫よぉ~?」


「「「(しょんぼり)」」」


「皆おはよう。料理は出来ているから顔を洗っておいで。」


『はーい。』

「はい…。」

「畏まりました。リーリア様、洗面所へ向かいますよ?」

「紅葉ちゃんごめんねぇ~。」

『(こくこく)』


「(琥珀達どうかしたのかな?)」


まだ少し眠そうな表情をした火燐が2階からの階段を降りながらそう言った。

すると火燐の直ぐ後ろにいた楓が、火燐の頭頂部から左の所でまるで火の手が上がった様にして髪が燃えている様子の火燐を見てそう伝える。


火燐は今の言葉で少し目を覚ました様で、集中して炎になってしまった髪の毛の一部を静めて元の状態へと戻し、確認を求めた。

楓の反対側にいた篝は寝惚けながらこてんと首を傾げながらそう言うが、火燐に指摘された事で一気に目が覚めた様だ。

火燐を避ける様にしながら慌てて階段を降り、急いで洗面所へと向かう。


リーリアはえへへ~と言いたそうな表情でふらふらとしていた為、その後ろで心配になった紅葉がリーリアに付き添いながら降りて来た。

そして最後の琥珀、瑪瑙、紫水の3人は何故か落ち込みながら降りて来たのを確認した凛は、目を覚まして貰う為に洗面所へ向かう様に促す。

琥珀、瑪瑙、紫水の3人は落ち込んだまま頷いて洗面所へと向かって行ったので、凛は内心そう思いながら一同を見送るのだった。

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