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ゆるふわふぁんたじあ  作者: 天空桜
死滅の森開拓&サルーン都市化計画編
101/594

98話

正午になり、冒険者と商業のギルド員と接客業の人達、従業員募集の応募者達、それとフーリガンから逃げて来た者達が客として入って来た。

ガイウスとダニエルは少し前から商店の中で凛と話している。


客は商店内を、それと喫茶店内をキョロキョロとしていた。

どちらもこの世界とは違う造りだったので目新しく感じた様だ。


客は商店の商品や喫茶店のメニューを見たが、見た事が無い物ばかりだったのでどれにして良いのか分からなかった。


その為商店では商品1つ1つを店員に尋ね、喫茶店でもメニュー表を1品ずつ尋ねている。

店員はそれに答え、客は買いたい物を購入し、頼みたい物の注文を行って行く。

凛はニーナ達やトーマス達だけでは捌けない可能性があると思い、敬語と商品、料理に慣れている美羽、翡翠、楓、エルマ、イルマに応援に来て貰った。

美羽、翡翠、楓は商店へ、エルマ、イルマは喫茶店へと応援に向かわせる。


客はギルド員は女性が多いが、それ以外だと男性の方が比率が高い。

その為かわざと美羽達に尋ねては近い距離で説明を受けているので美羽達は忙しそうに、客は別な意味で嬉しそうにしている。

しかも翡翠に至ってはスタイルが良いからか、客が胸をチラチラ見ながら話しているので微妙に翡翠の機嫌が悪くなっていく。



美羽達は可愛いから仕方ないとは言え、翡翠には悪い思いをさせちゃったかな…。



凛は外から美羽達の様子を見ながらそう思っていた。




金額については商店の商品は夜営の商品だけ銅板1枚で残りは銅貨5枚、喫茶店の商品は銅貨5枚から銅板1枚の間にさせて貰った(サラダはドレッシング込みの値段)。


しかし今回は流れを従業員に練習させるのと、フーリガンの人達は身一つで移動した者が結構いた為、今回はお試しと言う事で実際にお金を払わずに無料で商品を渡したり料理を届けている。

商店の物は1人3個迄を、喫茶店は1品だけだが無料と伝えてあるので、皆悩みに悩んで選んだ3個を会計へと持って来たり、1品を選んで注文するのだった。


それと、ポーショングミと巾着袋型のアイテムボックスはまだどうするか決まっていないので取り敢えず保留となった。




「凛殿の世界の食べ物を結構食べたつもりだったが…、初めて見る物がまだまだあるのだな。そう言えば、ゴーガンから十徳ナイフが使いやすいと映像水晶で報告があったぞ。」


「そうですね。ですが本当は、もう少し用意しようかとも考えました。ですがこちらに余裕が出来たり、種類を増やして欲しいと要望がある迄は取り敢えずこのままで行こうかと思います。そう言って貰えると僕も差し上げた甲斐がありますね。」


「うむ。下手に増やしても混乱するだけであろうしな。俺もたまに弄るのだが、あれは楽しいな。」


「そうですね。それと、十徳ナイフは玩具おもちゃじゃないんですけどね…。」


場所を店の外へと移し、凛はガイウスの言葉に苦笑いを浮かべていた。


この後も凛達3人は話をしながら、出て来た人達に感想や改善点等を聞いて回る。


美味しいや便利と言った意見以外に、

冒険者ギルドと商業ギルド員は女性が多いのでヘルシーな物がもっと欲しい、

接客業の人達は早く通いたいのと、夜営の道具や料理に使っている野菜等を個別に卸して欲しい、

応募の人達は更に働きたい意欲が湧いた、

フーリガンから逃げて来た人達は自分達も働かせては貰えないか、

と言った意見が多かった。


ギルド員の意見については前向きに検討、接客業の人達は応相談、応募とフーリガンの人達については凛、ニーナ、トーマス、それと酒場のマスターとで明日の午後に面接を行う事を説明して納得して貰ったのだった。

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