奈津子17歳
下村奈津子と犬養弘子は小学校からの幼なじみ。奈津子は父の浮気に苦しむ母の姿から逃避するため、回りの出来事がなぜそうなるのか完全に理解できるまで自分を追い込む。苦しんでいる時、物理学者である弘子の父、勇作が救ってくれる。小学校、中学校、高等学校へと進学するにつれ、奈津子の気持ちが小学生の思いから大人の恋に移り変わるさまを、京都の美しい四季の変化をバックに描く。父をとられた弘子の復讐、奈津子の勇作へのひた向きな思いが彼の運命を悲劇に変える。涙涙の物語。
−理論物理学者である親友の父との淡い恋−
2008/12/23 16:57