付き人との対面(最悪)
あのあと色々話してからリムジンで家に帰り、早速、惑星に行くための準備をしていたとき、交換したWINE がなった。
“あ、言うの忘れたけどタッツーが施設出てった直後に付き人制が導入されたんだぁ。タッツーにもいるから明日空いてるぅ?”
付き人ぉ?監視役の間違いなのでは?まあ良いかテレビの出演も全部断ったし、あの店も辞めてきたし、
“いいですよ。空いてます”
その後の返事は割愛するが迎えに来てくれるとのことだった。
次の日、例の渋谷の犬の前で待っていると陽気な茶髪のひと、もとい、茜さんがきたその横にはいかにも気の強そうな黒髪の女の人が一緒にいた。まさか、いや、まさかかなぁ、
「紹介すんね、タッツーの付き人の圭織さん。カオリンって私は呼んでるけど、何か本人は気に入ってないんだよねぇ。」
やっ、やっぱりかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
僕は心のなかで叫んだ。それは僕から見たらただの嫌がらせとしか思えてならないからだ。それに関しては僕の過去が関わってくるのだが、…………思い出したくもない。
それを察した茜さんが僕と肩を組み小声でいった。
「我慢しろって、うちらのとこに付き人が来たとき修羅場だったからね普通にぃ」
「どういうことですか?」
「いやね、今うちら法務省の凶器特務課ってところにいてさぁ、あんたが施設外にいったあと法務大臣が付き人を雇ったんだけどさぁ、うちらに雇った付き人が全員男だったの!」
「……本当ですか?貴女方に?いやそれはヤバイでしょう」
「ね、そんな私たちが修羅場になった理由分かるでしょ?そんなうちらでも今ではその人たちと仲良くなったんだから、タッツーもなれるって。」
「……ですね」
第一、僕はあの施設で一番まともって太鼓判もらってるんだから貴女方にできることが僕にできないわけないし、……と言おうとしたがいったら八つ裂きにされそうなので言わないでおこう。
「えーと、初めまして僕、龍助って言います。よろs、」
「私の名前は向島 圭織です。仲良くする気はないのでよろしく」
………………あれなんか、仲良くなれる気がしなくなったんだけど、
「え、えーと、」
「一緒に来てください今から法務省にいきますから、」
できる女タイプかよぉ、おい 眼光鋭いし 科学者にいそうなタイプじゃん。
「僕、本当にあの人と仲良くなれますかねぇ…………」
「んー、悪い人ではないよ?」
神様ぁ、僕ってあの人と仲良くなれますかねぇ……
遅くなり申し訳ありません